桜部さくさんのレビュー一覧

運命の王子と幸福のシュガーパン 小説

桜部さく  時瀬こん 

快適な温度で心地よい物語

作者さんの「やさしくそっと、近づいて」が好みだったので、こちらも読んでみました。

主人公は、田舎と郊外の中間といった感じの街の、祖父が営む昔ながらの親しみやすい、街のパン屋さんの後継ぎ。

そんな彼が恋するのが、車の故障時に、親切にも色々助けてくれた自動車メーカーのエンジニア。
ちょっと無骨で、女性関係に疎い、いわゆる理系男子と呼ばれるタイプのいい人です。
実は超高スペックという設定…

1

やさしくそっと、近づいて 小説

桜部さく  一夜人見 

番外編が読みたい!

叩き上げの先輩警官と、準キャリアのきれい&かわいい系の主人公の物語。

警官ものって、ザ・BLファンタジー!って感じのぶっ飛んだものも多いなか、こちらは丁度良い塩梅に地に足がついたラブストーリー。

登場人物、特に先輩警官に適度にリアリティがあるんですよね。
絶世の美男というわけではないけど、そこそこ鍛えていてそこそこカッコいい。
世慣れてコミュニケーションを取るのが上手だけど、遊びす…

3

マンハッタン・プロポーズ 小説

桜部さく  桜之こまこ 

丁寧で優しい

NY赴任を機にゲイの自分らしく生きようとする人懐こい主人公が、現地採用の切れ者エリート、アダムに恋する物語。

2人は同僚として出会うのですが、主人公が人を寄せ付けないと言われているアダムと積極的にコミュニケーションをとるなかで、段々と打ち解けていき、ある事件をきっかけにアダムの誠実さと優しさに触れ、次第に心を寄せるようになります。

アダムも実はゲイなのですが、宗教上の理由から家族にゲイ…

1

灼熱の若王と秘されたオメガ騎士 小説

桜部さく  兼守美行 

オメガは強くて清らかな騎士

不憫なオメガが王子様なアルファに見初められて溺愛され幸せになるストーリーが好きです。
萌えました。

運命の相手に出会えたと思ったら既につがいがいて子供もいる?というところからの出会いで一体どうなってしまうのでしょうか、ちゃんと幸せになれるのかハラハラな幕開けでした。

騎士のセナが強くてかっこいいんです。
秘密を抱えながらも、味方になってくれる上司にも恵まれ騎士として勤める中で出会っ…

2

マンハッタン・プロポーズ 小説

桜部さく  桜之こまこ 

文句なしの神評価

ニューヨーク マンハッタンで繰り広げられる、素敵なラブロマンスに浸りました。

タイトルから分かる通りハッピーエンドの物語ではあるのですが、そこに至るまでの過程がただの王道ラブストーリーになっていなかったのがよかったです。
それは、圭とアダムの過去を掘り下げ、苦しみから逃げない姿をしっかり描いているからだと思います。

圭の過去は序盤で明らかにされるのですが、アダムの抱えている闇は後半ま…

3

やさしくそっと、近づいて 小説

桜部さく  一夜人見 

もう少し長さがあれば

イラストレーターさんきっかけで購入しました。警察官の先輩後輩ラブ。正直、萌と中立の間くらいです。

刑事ドラマばりの導入部から始まって、ノンキャリ先輩の神懸った洞察力により事件は鮮やかに解決。人間的にも男としても魅力を備えた先輩に惹かれていく後輩…

年の差はあれど階級は同じ二人が、ペアを組んだことで互いの知らない部分を見せ合っていきます。その過程が恋愛に発展していくわけですが、ちょっとテ…

1

マンハッタン・プロポーズ 小説

桜部さく  桜之こまこ 

マンハッタンで、もう一度恋を

心に傷を抱える二人が、ニューヨークの片隅で出逢ってー・・・。
と言った、しっとり優しく読ませてくれる素敵なお話でした。

主人公である圭ですが、過去の手痛い出来事から、ゲイだと言う自分の性指向をずっと隠して生きてきた青年なんですね。
そんな彼が、ニューヨーク・マンハッタンに一年半の赴任でやって来た所から、お話はスタート。
こう、マンハッタンでなら、自分自身に正直でいられるかもと、新しい出…

4

マンハッタン・プロポーズ 小説

桜部さく  桜之こまこ 

辛い過去を持った2人の恋

良かったんです。とても感動したし「灼熱の若王と秘されたオメガ騎士」よりは作者様の力量が伺えた良作でした。

同性愛者という事が家族にバレて辛い経験をした2人が上司と部下として出会って、友人となって交流する内にお互いが無くてはならない存在になって行くんです。
それがとても自然に書かれていました。

以下ほとんど内容を書いてますので、知りたく無い方は読まないで下さい。





7

おいしい恋、しませんか? 小説

桜部さく  一夜人見 

惜しい

夏樹の性格の良さや一生懸命さは読んでいてすごくよく解るんですよ。
あと、無責任な(事情はよく解らないのですが夏樹はそう感じている)姉が放置して行った料理屋をつぶさないように必死で運営していったら、いつの間にかその料理屋での仕事が彼自身を支えるものになっていたとか、その辺はエピソードの積み重ねから解るようになっていてお上手だと思ったんです。

ちょっと消化不良なのは時任とのLOVEで。
ごめ…

3

灼熱の若王と秘されたオメガ騎士 小説

桜部さく  兼守美行 

攻め受けどちらも好感度大

はーーー!なんて出来た年下攻めなんだろうか。
攻めであるアスランの懐の深さと、いわゆるスパダリっぷり、そして何よりとても紳士的で一途に受けのセナを想う非常に良い男。
気性も穏やかで、こんなにも嫌味がなく文句のひとつすらも言いようがない攻めは久しぶりに読んだ気がします。

うーん、とってもロマンチックなお話でした。
王道のシンデレラストーリーといった感じでしょうか。
オメガバースもので、…

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