京山あつきさんのレビュー一覧

3番線のカンパネルラ コミック

京山あつき 

人生という旅に出よう

こんなにタイトルと内容が合っていると感じた作品は
ありません。

タイトル通り、カンパネルラとは「銀河鉄道の夜」
の登場人物です。
命をかけて友を救ったカンパネルラ…
今作では、主人公・加納を自殺志願者だと勘違いし、
救った高校生をカンパネルラとして描いています。

恋人に振られ、立ち直れないままヤル気のない
日々を過ごす加納。
自分を救ってくれた高校生との電車の中での時間が…

6

3番線のカンパネルラ コミック

京山あつき 

1人の男子高生が1人の男性に生きるきっかけを与えた

 基本あらすじや攻め受けを確認せず評価と直感で買うので、てっきり駅のホームで会った男子高校生と関係が進んでいくのかと思いきや、職場の上司とだったのには驚きました。何せ主人公の加納と、彼が働く洋装店の店長との折り合いは、最初はあまり良くないんです。だから店長は加納のストレス要因として描かれていくのかなぁと思っていたので、途中で店長が加納のことを疎ましく思っているわけではなく、むしろどこか気になってい…

6

3番線のカンパネルラ コミック

京山あつき 

美しく現実的で、それでいて長く淡い夢を見ている様でした

表紙のイラスト、タイトルの空気感に惹かれ購入してみました。
彼氏に振られ、落ち込みながら味気ない日々を過ごしていた主人公。偶然駅のホームで出会った男子高校生と接点が出来、毎朝の出勤の楽しみになります。初めはこの高校生の男の子と恋愛が進んでいくのかと思っていたのですが、優しさに飢えている主人公は務めている店の店長に心を揺さぶられ始めます。
場面ひとつひとつの主人公の感情がとても繊細に描かれていて…

6

3番線のカンパネルラ コミック

京山あつき 

じんわり沁みる

実は後ろ向きな受けってちょっと苦手なんですけども
加納はなんとなく共感出来る部分がありました。
寂しさに襲われながらも日常は当たり前の顔をして毎日やってきますし
社会人だからどうにかやりすごしていても
振られた方は引きずりますよね当然。
忘れたくても何かのおりに思いだしちゃってまたツラくなって…。
そんな時に優しくされたら好きになっちゃうに決まってます。
意外だったのが高校生くんに恋…

4

スリーピング・バグ コミック

京山あつき 

恋愛感情ってもう少しシンプルで良いのでは

カンパネルラが良かったので
久しぶりに読み返してみました。

うーむ…
2度目を読んでもやはり第一印象とは
変わらなかったかな。

私恋愛に限らず物事を「しない」事に
もっともらしい理由をつけてぐるぐるしてるキャラがあまり好きではないのかも?
うーん、でもうじうじぐるぐるしてるキャラ嫌いではないので、作者さん限定かもしれません。
カンパネルラやすのーふれーくすのような
揺れま…

0

3番線のカンパネルラ コミック

京山あつき 

読ませます!

作者の京山あつきさんは
個人的に合う、合わないがあるので読みっぱぐれてました。
ちょっと購入躊躇しましたが読んでみたらすっっごく面白かった。


「失恋で落ち込んでる主人公」の型にはまらぬキャラでした。
予測つかない思考・言動。
だからといってそれが突飛で全く理解できないわけでもないので、読み手も振り回されつつ、どうか彼が幸せになりますように!と見守る、というか。


気持ちが…

6

3番線のカンパネルラ コミック

京山あつき 

柔らかい描線

テーラーに務める加納とその店長の話ですが全体的に静かです、壁ドンやスパダリには無縁な世界線です。
まあある意味同じ列車の男子高校生はスパダリですがそこで安易にくっついたりしません。

他のBLに比べて雑音が多いですね、脇キャラに「あのひと本当こまかいわ~」と遠巻きにされる攻めとか他じゃありえない。
でもそこが良いんです、上手く書けませんが漫画としての出来がいいからこそ初めてBLの要素に萌え…

11

3番線のカンパネルラ コミック

京山あつき 

人間ドラマ

何というか大好きですね、こういう作品。
BLっていうよりも、ちゃんと人間ドラマになっているのが京山さんの作品の素晴らしいところだと思います。

仕立て屋さんの、加納。ホームでぼーっとしているところを、高校生に自殺に間違われ、助けられる。善意の、若い高校生をカムパネルラにみたて、恋人と別れて失意のうちにあった加納を救うキーマンとしてお話は進んでいく。

大人同士の恋、色々悩んで一進一退の加…

13

スリーピング・バグ コミック

京山あつき 

"レンアイ低温男子の、着火と発熱"

このあらすじの文が本当、ドンピシャ。

好きがセックスに繋がらなかった受けが、骨の髄までとろけて合体したいとまでなっていく過程がじっくり丁寧にに描かれております。

作者の描く人物像だったり、仕事や日常の風景、会話やり取りの一つ一つがリアルで、とても話が自然に入ってくる。

徐々に甘々になってく感じがもーたまらなく良い!
個人的に帰り道にくっつきながらスキスキ言い合ってるシーンがすご…

2

3番線のカンパネルラ コミック

京山あつき 

リアルなような、ファンタジーのような

これは読ませますね。
はじめは、加納と高校生の物語なのかな、と思うわけです。
でもそうではない。
そして、そうでもある。
というのは、恋愛事情としての相手が高校生ではないだけで、進行上はこの高校生との会話が気づきとか転換点のようになってるから。
失恋してしまい、自己肯定感も低くなっている加納が主人公。
次の恋はこの高校生なのか?いや違う。
LGBTを公にしているバイト君の起こす小さな…

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