弓月あやさんのレビュー一覧

秘密の花園 小説

弓月あや  千川なつみ 

かわいいお話でした。

幼い頃、母親を亡くして1人泣いていたところを優しく慰められた薔。
「ウィリアム」と名乗った彼が掛けてくれたロザリオと共にその日の想い出は大切に薔の中にあって。
やがて、16歳になった薔はウィリアムの双子の弟であるジュリアンが暮らす邸の薔薇の面倒を見ることになるのだが…。

元々は想い出のこともあってウィリアム派の薔。
幽閉されているジュリアンはどこか頽廃的な香りを漂わせていて昼間から堕落…

3

船上の恋人 小説

弓月あや  海老原由里 

日本猫

弓月さん作品内でも受の年齢が高め、というより社会人なのでそう感じるのかも。
豪華客船のVIPルーム専属バトラー・響[受]と、彼が専属になる大手社長・ウラジミール[攻]とのラブロマンス。
最初、ウラジミールは日本人バトラーを拒むのですが、結局は響は彼の専属バトラーとして細やかに尽くします。
しかし殆ど食事もとらず、飲み物と酒のみ。尽くしても態度は冷ややかなウラジミール、それでも響は仕事という事…

0

執事の誘惑 小説

弓月あや  麻生ミツ晃 

全体的に調和のとれた話

 思った以上によかったです。
 読み終わった後に、思わず、この作者さんの書いた他の話を読んでみたい! と思うくらいに。

 まず、蒼がしっかりと芯の通ってるけど、ピュアで可愛い。
 実際の場面であれば、そんなに簡単に伊織を信じていいわけないような気もしますが、他に頼れる人がいなくて、魔法のように優しい言葉をかけてもらったら、ついうっかりフラフラしちゃっても仕方がないかなー、と。
 それに…

3

侯爵の花嫁 小説

弓月あや  緒田涼歌 

弓月さん初ノベルズ

タイトルに花嫁と入ってますが所謂花嫁モノではないです。
この作品が弓月さんの初ノベルズなんですが、孤児院で育った病弱な少年が侯爵に引き取られて恋に落ちるといういかにも弓月さんらしいベタなシンデレラモノ。
何度も書いてるんですが、自分は弓月さん作品のこのおもいっきりベタな展開が好きなのでこれも楽しめました。

金髪の侯爵跡継ぎアーサー[攻]は恩人の息子である都[受]を探しだし、孤児院から伯爵…

1

運命の花嫁 小説

弓月あや  緒田涼歌 

あまあま~

「侯爵の花嫁」の関連作になりますが、前作ではクレイグも蓮も登場してないのでこの作品単作で読んでも問題無いです。
蓮が引き取られた侯爵家が「侯爵の花嫁」の舞台になっているので関連作でスピンオフって訳ではないですね。
持病の喘息の為に母親に疎まれ、3歳から療養所に入院させられて以来13年間そこで育っている蓮[受]
母親は入院費だけは払っていますが何の連絡もないし、連絡も取れないといういわば置き去…

1

秘密の花園 小説

弓月あや  千川なつみ 

ベタなロマンティック、でもそこが好き!

帯『閉じ込めて離さない、私の可愛い番人』
庭師の薔が訪れた…花園という名の美しい牢獄。

可愛い庭師の少年と、彼が仕える伯爵様とのちょっとベタなロマンティックな恋愛話。
弓月さんのベタさ加減が自分は好きなんですが、これもそういう話でした。
金髪で若くて美しくてちょっと退廃的な伯爵に、健気で頑張り屋の日本人の庭師少年……これは良い組み合わせだと思います!!
薔[受]は幼い頃に一度だけとて…

1

トリニティ~永遠のマリアージュ~ 小説

弓月あや  みずかねりょう 

甘ーい三角関係

帯『隠しちゃ駄目だよ、ベイビィちゃん』
帯下に「ナイショでおまけを作ったよ!探してみてね(ハート)」

ベイビィちゃんですよ!ベイビィちゃん~~!
帯からして砂糖ドバーッ。
あ、ナイショのおまけっていうのはカバー下に汞りょうさんのラフ絵があるのですね。
割と普通なんでもうちょいお遊びがあっても良かったなー。キャララフもそんな変わってないし、まああくまでオマケですな。

ストーリーは…

2

つめたくて甘い支配 小説

弓月あや  河井珠蘭 

甘~いソフトSM

リリ文庫創刊帯で文庫創刊のあおりコピーはついてるんですが、作品単位の帯コピーは付いてなくて、帯コピスキーとしてはちょっとしょぼん。

弓月あやさんの小説は、色々あっても最後は甘く予定調和なお話だと分かっているので安心して読める作家さんです。
今回はSとM同士の出会いという一捻りが加わってるのが興味深し。

悠也[受]は地味だけれど汚い部分は持たない若手弁護士、そんな彼がふとサイトで見たフ…

2

蝶~パピヨン~ 小説

弓月あや  環レン 

ベタの面白さ

昨年辺りからの弓月さんの勢いを見てると「ベタだけど面白い」を「ベタだから面白い」に変えて行くんじゃなかろうかとさえ思ってしまっておりますです。
異論はあるでしょうが、弓月さん作品は基本的にベタです、今までは「だけど面白い」と称していたんですが、どうやらそうではなく「ベタだから面白い」事に気付きつつありますです。
ベタの面白さ、こんな単純な事を弓月さん作品はそれを思い出させてくれました。
ベタ…

2

公爵閣下と屋根裏の花嫁 小説

弓月あや  緒田涼歌 

BL版小公女

「公爵閣下と屋根裏の花嫁」ベタも、もうここまで来るといっそ潔いタイトルですな!
弓月さんのカラーは苦手な人は苦手だろうけど、自分は好きです。
だってこんなベタ話、ありがち~とか言っても実際他に読む本があるかっていうと無いじゃないですか。
こういうベタな話を思いっきり堪能出来るのもBLの楽しみの一つ。

「屋根裏」って単語見た時、反射的におお!小公女セーラ!!って思ったですがストーリー自体…

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