隠しちゃ駄目だよ、ベイビィちゃん

トリニティ~永遠のマリアージュ~

トリニティ~永遠のマリアージュ~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×20
  • 萌4
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
3
得点
18
評価数
8
平均
2.6 / 5
神率
12.5%
著者
弓月あや 

作家さんの新作発表
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イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
価格
¥571(税抜)  
ISBN
9784829624333

あらすじ

天涯孤独の慧の許に突然現れた双児の幼馴染み、アンブローズとアリエス。彼らは慧の奪われた財産を取り戻してくれた。その上でそれぞれに求婚された。嬉しくも狼狽える慧。彼らの愛情は真実なのだろうか。愛に貪欲すぎて、慧はどちらの手も取れない。だが兄の存在に焦ったアンブローズが、手荒く押し倒してきた。無垢な躰に劣情を刻まれながらも、狂おしい眼差しに歓喜し、慧は身悶える。なのに。アリエスを思っても、躰は切なく疼くのだ…。三人の交錯する想いの行く末は…!?
出版社より

表題作トリニティ~永遠のマリアージュ~

会社会長・27歳 アンブローズ・アリアス(双子)
高校生 蓮川慧

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数3

甘ーい三角関係

帯『隠しちゃ駄目だよ、ベイビィちゃん』
帯下に「ナイショでおまけを作ったよ!探してみてね(ハート)」

ベイビィちゃんですよ!ベイビィちゃん~~!
帯からして砂糖ドバーッ。
あ、ナイショのおまけっていうのはカバー下に汞りょうさんのラフ絵があるのですね。
割と普通なんでもうちょいお遊びがあっても良かったなー。キャララフもそんな変わってないし、まああくまでオマケですな。

ストーリーはあらすじを参照していただいて、要するにシンデレラストーリーにタイプの違う王子様が2人登場の甘くてベタな弓月さんテイスト満載。
自分はこのベタさ加減がもっそい好きなんですが苦手な人は苦手かも~とは思うです。

元は国際弁護士の裕福な家庭で育った彗ですが両親の死後、意地悪な叔父一家に家も財産も取られて、ボロアパートでコンビニバイトしつつ高校に通う彗[受]の元に突然世界的な億万長者アンブローズが現れます。
アンブローズとアリエスはかつて彗の隣に住んでいた外交官の子供で双子。
2人は彗をベイビィちゃんと呼んで可愛がり、彗は彼等の事を女の子だと思っていたので2人に結婚したいなあ、と無邪気に伝えたりもしてた仲だったのですね。
雨漏りが酷くなったボロアパートからアンブローズの泊っているスイートへと非難する形で彗は彼と共に過ごすんですが、これが甘い~~。
アンブローズは彗を甘く愛を囁き変わらずベイビィちゃんと呼び、更には雨の日に汚れた子犬を拾ったりともっそいベタなパターンで、少し頑なになっていた彗の心をきゅんとさせたり。
続いてアリエス登場。
こちらは甘々なアンブローズと対照的にクールで、彗を甘やかしたりはせずむしろ金目当てじゃないのか的な台詞を投げつけたりと一見、彗に冷たいんですがそうでない事は直ぐに分かります。
アンブローズに甘く愛を囁かれながらもそんなアリエスにも心魅かれる彗。
弓月さんらしく彗の女装シーンも入ります。
これはアリエスエンドかなーと思って読んでたら、ちと違いました。
ラストは3Pです、でも甘々です~。
これでもかーって位にベイビィちゃん連発、甘い3Pエロにアンブローズとアリエスのキスですよ!
先ず双子ありきで、彼等が2人共彗を好きになり彗も彼等両方好きという関係な意味では、藍生さんの双子シリーズと共通してるかも。
あれを凄く甘ーーーくした様な感じ。

ベタ展開と双子萌な甘いシンデレラストーリー。

2

少女コミック的イタさ。

いままで見たことのないタイプのBL作家さんかもしれません。
おとぎ話調のストーリーテリングをなさる作家さんは数多くいますが
これはたんなるおとぎ話風でも、ただの甘いラブロマンスでもありません。
赤面するような世界観が……すごい。
文章自体はプロット書きかと思うほど簡素なんですが
固有名詞のまわし方がかなり強烈な個性を感じさせます。

往年の大漫画家・池田理代子先生の「おにいさまへ…」では
セレブな美形に「プペちゃん」(=お人形さん)と呼ばれる主人公が登場しますが、
本作はセレブなお兄さま二人に「ベイビィちゃん」と呼ばれる主人公。
「ベイビー」でもなく「ベイビィ」でもなく「赤ちゃん」でもなく
「ベイビィちゃん」!この言葉の選択はまさに少女マンガのスタイルなんですよね。

ちなみにセレブなお兄さまは「バーンスタイン」さんですw
うわぁw そこきますかw

セレブまんまの美形兄弟はロールスロイスやベントレーでコンビニに付け、
雨の中プルプル震える仔犬を救助するんですよ!うはwww ふつうじゃねぇw

この作品のすごさはさまざまなコード、
バトラーだのロールスロイスだのベントレーだの上品な紅茶だの、
浮世離れしたアイテムを並べ立ててありえんファンタジーを構築してる点。

全体感で見れば「あ~はいはいセレブ兄弟とさんぴーですねワカッタワカッタ」
のところを、セレブ記号を大量にばらまき、じわじわと読み手の脳を
パステルカラーに染め上げる。エロもので●●●とか×××を声高らかに
言わせる羞恥プレイと同様、「バーンスタインさん」が「ベイビィちゃん」て
いうのもベクトルの違う羞恥プレイではないかと。
好きです、こゆこと書く方w

声に出して読みたいBL!(嘘です)

2

双子攻。

弓月さん作家買いの1作。

タイトルからも表紙イラストからも丸わかりですが3Pです。しかも外国人セレブ双子攻です。

私は基本的に3Pは好みではありません。最初から『絶対ダメ!』ではないんですが、作家買いでなければ読むことはまずないですね。
これは、もう『3P』だというのはわかった上で読んだので、それはまあいいんです。

もともと3Pは数を読んでいないのですが、たぶん『攻2人が受を取り合った結果、3Pに落ち着く』というのが多いんじゃないかと思うんです。ただこれは、攻が双子ということもあり、攻の2人も愛し合い(not恋愛、というか身体の関係はなし)、執着しあってるんです。まさに『三位一体』(違うか!?)って感じでした。

肝心のメインキャラクターですが、双子の片割れ・アリアス(攻・2)の初登場時の言動が、どうも納得行きませんでした。あれは『言葉足らず』とか『照れ』で片付くようなものじゃないと思うんですが。

こういう『ミスリード』はBLに限らずよくありますが、この場合すぐにネタばらししてますし、そもそも『誤解』させる必要性自体があったんだろうかと疑問です。
単にアンブローズ(攻・1)との対比をはっきりさせたかっただけなら(この登場時の描写は)成功しているとは思えません。

それにしても弓月さんではいつものように思うんですが(レビューでもしょっちゅう言ってる気がしますが)、メインCPのラブ以外がなし崩しになりがちなんですよね。

この作品の場合は、慧(受)を苛める悪役である叔父一家。そのままスルーよりはマシですが、もっとハッキリした報復が欲しかったです。あんなにあっさり『やっつけといたよ(いや、極端な要約ですよ、もちろん)』じゃ、正直拍子抜けでした。
逆に、収束がこれなら悪役の活躍(?)自体をもっと抑え目にしてくれた方が・・・

う~ん、まったく楽しめませんでした。作家買いだから一応読んだけどやっぱりダメだったとしか言えないです。←3Pだとわかった上で読んだので、(3Pを減点要因にせず)かろうじて『中立』にしました。純粋な感想ならこの3Pは『しゅみじゃない』でしかないですね。

ただ、3Pがお好きな方ならまた違うのかもしれません。

1

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