つめたくて甘い支配

つめたくて甘い支配
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
3
得点
14
評価数
6
平均
2.7 / 5
神率
0%
著者
弓月あや 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
河井珠蘭 
媒体
小説
出版社
大誠社
レーベル
LiLik文庫
発売日
価格
¥543(税抜)  
ISBN
9784904835005

あらすじ

恋、なんてしないと思っていた。
ただ一人が泣き叫ぶほど欲しいなんて、運命を見くびっていた。
司法修習を終えたばかりの悠矢は、堅実に生きている。
だが、偶然知ったフェティッシュ・バー へ気まぐれで足を踏み入れ、そこで、強く美しい玲司に出逢う。
優しさの奥に底知れぬ熱を持つ彼によって、悠矢は蕩けるほどに甘やかされ、沈め隠していた美貌とトラウマに塗れた快楽を暴かれる!
際限のない愛欲。
怯えた悠矢は心を偽るが、思わぬ場所で玲司の素性を知る…!

表題作つめたくて甘い支配

バーで出会った男 新堂玲司
居候弁護士 中原悠也

レビュー投稿数3

幸せなイヌの話でかなりM度が高いです♪

今月創刊されたリリ文庫からの第一弾作品です。
大誠社って聞いたことないって思ったら介護とかコーヒーとかの雑誌とか出してる会社でBLレーベルなんて!?ということでどんな特徴があるのか?
と思いましたが特にラインナップに他社との差別化は感じませんでした。
ただ、この文庫は「花」=ハッピーエンド 「月」=バッドもありなクール&ハード 「雪」=絆と痛み という分け方をするそうで、今回は「花」が2冊です。

この作品は弓月さんが商業デビュー前に作られた作品の大幅改稿作品でテーマが緊縛だったそうです。
作者さん曰く、現在の芸風とは違うとおっしゃられていますが、攻めが受けを調教するとか、緋襦袢はないものの女装させるあたり、弓月さんの特徴はバッチリ出ていると思うのですが・・・

前置きが長くなりましたが、まさにSがMを調教するお話です♪
イソ弁の中原が、興味のあったボンデージのサイトを見ている時の広告バナーで気になったフェティッシュバーで出会ったのが玲司という男性。
そこで、いきなり手を拘束され快感を覚え、その後自宅で緊縛されイかされて、玲司から離れられなくなるのです。

自分が命令されその嗜虐に快感を覚える姿は、中原の容姿がいくらか女性的な部分もあって、職業設定が弁護士なんで少し違和感です。
が、弓月さんの得意分野でお話が進行していくので、Mをとっても魅せる作りになっています。
最初は縄、次は自慰の強要、首輪で放置&イヌ、女装、マニキュア、などとどんどん進んで行く姿は読む者にも快感ななんですよ(SとMの両方を刺激されます)
中原をイカせても玲司はセックスをしようとしないのはどうして?

中原がMになったのは過去のトラウマがあるのですが、それに気が付いた時玲司から離れようとする。
自分の弁護士としての仕事を強く意識したからなんですが。
その後玲司の正体が判明して、中原はとことん苦しむのですね。
二人が和解する時にセックスをどうしてしなかったか?という部分に及ぶのですが、玲司が俺様で独りよがりすぎてあきれてしまいます。
それがなかったら、すれ違いはありえなかったんですよね~~。

しかし、中原の性的嗜好については受け視点だったので良く解りましたが、玲司はどうしてSになったんでしょうね?
それにとっても冷たくて酷い奴なんですが、、、イヌになった中原にはご主人様は怜司しか存在しないのか?
それほどまでに支配が強いのか?と言う部分の説得力にちょっと欠いたかな?
イラストが女々しい絵で、中原がまるでショタみたいで雰囲気にはあってたんですが、弁護士には見えなかった(汗、、)
全体的雰囲気として調教ものとしてはバランス良くSとMが堪能できる作品でした。

2

え!?それはアリなの?

スピンオフがあったとして、その年齢の方だとしたら
めちゃくちゃ期待します!!!(ここで書いても・・・)

男性向けの駅の売店で売っているようなイヤラシイ小説っぽくて
ドキドキしました(いや、褒めてます)
作者さまの作風に偽りなく、しっかりとグルグルしていて
イライラしました(いや、褒めてますから)
オチは読めていましたが、そのおやじさまの性癖が気になって
ムズムズしました(いや、むしろ絶賛してます)

ということで、かなり楽しめた一冊になりました
いや~このレーベル、期待していいでしょうか
つか、期待させていただきたい!!
結末+内容で、三種類に分かれているそうですが
「BLはハッピーエンドでなくては」というような
暗黙の了解のようなものに、一石投じてくださるような
そんな作品を、これから期待していますし
この作者さまに、そういう作品を書いていただきたいと期待します

2

甘~いソフトSM

リリ文庫創刊帯で文庫創刊のあおりコピーはついてるんですが、作品単位の帯コピーは付いてなくて、帯コピスキーとしてはちょっとしょぼん。

弓月あやさんの小説は、色々あっても最後は甘く予定調和なお話だと分かっているので安心して読める作家さんです。
今回はSとM同士の出会いという一捻りが加わってるのが興味深し。

悠也[受]は地味だけれど汚い部分は持たない若手弁護士、そんな彼がふとサイトで見たフェティッシュ・バーへと足を踏み入れます。
その時点で悠也に何かしらの拘束への興味がある訳で、同じカウタンーの男新堂との出会いはまだに理想のSとMとの出会いでもあります。
甘くソフトですがSMの基本は押さえ、新堂は悠也を可愛がりまくります。
ただ足爪にネイルは何となく分かるんですが、女装はSMってより単に新堂、あんたの趣味ですがな!!まあ受の女装は弓月さんっぽいのでこれはこれでありですが!
この辺からSMという名を借りたただの変態さんなのだなって感じです。
その後、正気に返った悠也がこのままでは行けないとメールも無視、携帯電話の番号も変えて徹底的に新堂を避けます。
その頃は新堂はというと、逃げられたと思い込みかといってこの荒ぶる性欲をどうにか!って感じで我慢出来ずに浮気いちゃってる訳ですが。新堂、かっちょいいのにどこかしらヘタレだな!
ラストはまさに甘~~~いエロ。エロ中にやたら「おしり」って単語が出て来ます、ひらがな三文字で「おしり」です、変態チックで大変よろしいです、つか激甘!!
S(っていうか変態)とM(変態に可愛がられるスキー)との運命の出会いご堪能下さいですよー

挿絵は初めてみる挿絵作家さん、一見小綺麗にまとまめてはいますが、よく見ればデッサン力はまだまだ不足気味。
個人的にはもうちょい生々しい絵柄や、個性ある挿絵画家さんが好きなのでちと好みではないです。
作品カラーには合ってたんじゃないかな。

2

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