total review:274746today:30
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
1/2(合計:13件)
宇喜田紅 金ひかる
renachi
ネタバレ
食べ方の汚い主人公と、それが許せない男の口喧嘩から始まるお話。どちらのキャラも好きになれるか不安になる導入部から、さっと5年が過ぎて、偶然の再会から本編開始といった感じ。 最後まで読むと、泣けるところもある良い話で満足感もあるけれど、伊勢の魅力が伝わってくるまでが長い。もう少し節々でチラ見せしてくれていたら、もっと引き込まれていたんじゃないかと思う。 強引な伊勢と流される志真で、よく分…
宇喜田紅 幸村佳苗
半獣種最後の生き残りとなった主人公が、心優しき人間・律に出会って飼われることとなり、幸せを見つけるお話。最後まで一貫してアオ視点で、飼い犬目線を楽しめたのが良かった。 律の家で過ごすうち、理由の分からない体の反応に戸惑うアオ。人間だったら恋に落ちる描写になっているところが、感情でなく獣としての反応のように描かれているのが面白い。 そしてはっきり欲情すると人型化。いろいろあってくっついた…
宇喜田紅 山田2丁目
あらすじの一行目から設定が渋滞しており、内容も最初からぶっ飛んでいた。いきなり性技を磨く女友達が出てきたり、四百年前の学校帰りの回想に入ったり、BL妄想を話す腐女子が出てきたり。 どうやら細かいことは気にしない方が良いらしいと思いつつ読んだ。 メイン二人の出会いは飲み会で、明るい雰囲気で進む。一夜を過ごした後は、初対面の横柄な態度から一変した岩瀬の、子犬のような逆ギレ(?)っぷりが激しくて…
宇喜田紅 古藤嗣己
とても良かった。小説の書き方が好き。キャラの心理を説明しすぎない、全てを言語化しない、だがそのときどきの心理を想像するのに十分なエピソードや表情仕草等の情報は与えられるので、行間を読みながら楽しめる感じ。 特に、視点主でない悧惇の過去が序章で描かれていて、これが全体のストーリーに重要かつ二人のBL的関係の変化にも効いてくる構成が心地よかった。 売られることになった妹を守ろうと必死になる偲翠…
宇喜田紅 ニユ
ふばば
電子短編。 まず、SM的なベッドシーンから始まる本作。 しかし、その行為は実は「プレイ」。 愛や快楽のためのものではなくて、「捜査」のためのプレイなのです。 舞台はロンドン。 責められているのは作家の叶(かなえ)。日系の英国人。 攻めはスコットランドヤードの刑事・アルバート。 アルバートと叶は友人。 叶は殺された犠牲者に同調して殺人現場の再現的なことができる。被害者に憑依し…
エロ重視作だが凝っていて面白い設定。刑事に抱かれることで、セックス中に殺された被害者にシンクロして事件解決の手助けをする作家のお話。 当然ミステリ小説として見れば酷いけど、自分でない誰かになって関係を持った相手への恋心、初めて自分として抱かれるときの羞恥心と高揚感など、BLとしての萌えどころが好みだった。 舞台は英国、主人公は東洋系の外見を持つ英国人の叶。生い立ちや日本名と本名の話、イース…
宇喜田紅 にやま
電子短編小説。 舞台は、架空の時代の中国?? 村の娘をさらう大猿の妖怪・猳国(かこく)に、身代わりとして差し出される貧民の少年。 婚礼の行列の途中でさらわれた廖恵(りょうけい)。 気づくと洞窟のような場所で赤い毛に覆われた大男に覗き込まれていた。 猳国は廖恵が男だと気付いて激怒し、玩具のように犯され… まずは諦めから。 次第に快楽から。 自分からも猳国を求め、猳国を愛す…
宇喜田紅 子清
みざき
燃えるような緋色の長い髪に、緑柱石のような緑の瞳。 人間でありながら、鳥に似た大きな翼を持つ美しい存在。 この国には、ウエルドの民と呼ばれる特別な種族がいるという。 入植者によって侵略された、白い肌と黒い肌、ウエルドの民が共存する大陸が舞台となるお話。 先住民と入植者が入り混じり、差別や偏見があふれる複雑な世界観です。ジャンル的にはファンタジーかなと思いますが、剣や魔法は登場しません。…
fandesu
『小説b-Boy 2015年秋号』掲載作の電子書籍版です。イラストあり。 ちなみに、私は根っからの犬派です。 現在、我が家には4匹目の愛玩犬系のワンコがいるのですが、我が家初めての愛犬はドーベルマンでした。 で、ここからネタバレしますのでブランクを空けますね。 その犬がね、今作の攻めさんとそっくりだったんですよぉ! そうなったら、もう『萌え』とかの範疇じゃない…
宇喜田紅 九重シャム
『そのキャラが好きで好きで、もうすべてを追っかけていたら、当然のごとく中の人まで好きになってしまった』という経験をお持ちの姐さま方は多いかと思います。 このお話は『それ』です。 ああ!まさしくドリームではないか! 大手広告代理店(社名が『白凰堂』って……笑)に勤め、仕事も出来る男、木野一は軽い接触恐怖症です。両親が多忙なため寂しかった子ども時代、大切にしていたクマのぬいぐるみを母親に捨て…