久我有加さんのレビュー一覧

彼岸花は僕だけにささやく 小説

久我有加  m:m 

聞こえる歩と視える奏

久我先生には珍しいオカルト/ホラー系の作品。
私自身、ゾッとするタイプのオカルトは大好きなので期待して読み出しましたが…
正直「ゾッ」は足りない。
いつも前向きなストーリーを紡いでくれる先生と鬱々とネガティブなものを内包するホラーはあまり相性が良くないようです。

本作は2部構成。
出会いから恋人へを描く前半部と、付き合ってからの2人に降りかかる物事を描く後半部です。

「彼岸から…

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恋は読むもの語るもの 小説

久我有加  梨とりこ 

ひな鳥ちゃんはだんまり攻めがだいすき

いわゆる芸人シリーズの一作。
今回は大変珍しい「講談師」を取り上げてます。
この令和時代、◯田伯山さんで「講談」の存在は見知っているけど、演目などは未知であり無知。
どうしても、知ってたらもっと作品を楽しめたかも…と思ってしまう。
とはいえ、昨今のaudible等の「本を聴く」流れの拡大傾向がありますから、長丁場の古典講談も新たな需要や人気の拡大は大いにあり得ると思う。

というわけで…

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愛だ恋だと騒ぐなよ 小説

久我有加  七瀬 

東京x大阪

いわゆる「芸人シリーズ」の一作。
と言っても、各作品は独立しているので他作品未読でも大丈夫。

本作は、大阪でMCの手腕を買われて東京に進出したピン芸人の堂松祐(たすく)が主人公。
「やってやる!」という負けん気で乗り込んできた東京でマルチタレントの町と出会い、はじめはチャラチャラ文化人ぶって、と反発、次第に考え方のツボが似ていたり、収録で助けてもらったり…

基本的に、知り合って、小…

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片恋の病 小説

久我有加  イシノアヤ 

片恋すぎれば病になる

久我有加先生によるいわゆる「芸人」シリーズの一作。
相方に恋してる漫才師のストーリー。

視点は一貫して漫才コンビ「表面張力」のツッコミ役・由(ゆう)。
表面張力は結成13年で、全国規模の賞レース「全漫」優勝を目指している。
優勝しなければの崖っぷち感で長く片想いだけで均衡を保っていた心のバランスを崩してしまう由の姿が延々描かれる感じ。
相方の深野にずっと恋して、今回はその事でいつもの…

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嘘つきと弱虫 小説

久我有加  木下けい子 

残念攻めと真面目受け

前半はマイノリティに触れていて
弟のカミングアウトに混乱した音也が、
麦人に凄い暴言と言える言葉を吐いてしまうのです
しかし、その事をずっと引きずります

それから再開、、、

紆余曲折あり結ばれましたがこのお話、
こっからが私にはとっても面白かったです
あとがきで書いてありましたが、
麦人は残念攻めだそう…笑

私は残念とは思わず変態攻めだと思います笑
色々言い訳して嘘…

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片恋の病 小説

久我有加  イシノアヤ 

芸人もの!!!

12年愛!!!
相方であり、一緒にする漫才も大事。

漫才を一緒にやっていくために
長年留めてた想いがどうしようもなくなっちゃう。
苦しい切ないギュッとなります。

漫才の賞レースを掛けた崖っぷちの状態だからこそ思い悩む姿に
恋も漫才もどっちも応援したくなる!!

バリバリ辛辣なツッコミ担当な性分なのに
大らかな?のらりくらり?な変人を好きになった宿命で振り回されるのが
も…

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恋の押し出し 小説

久我有加  カキネ 

良いわんこ攻め

健気なワンコ攻めが読みたくて、攻めの属性で「ワンコ」「健気」にチェックして検索したらヒットした作品がこちら。

でもその当時は電子化されていなかったので見送ったのですが、最近ようやく電子化されたので読んでみました。

舞台は大学の相撲部。
なんと受けの泉田は相撲部員。
でも、おデブさんではなく細マッチョの黒髪キリリ系。

そんなキリッとしたお顔に性別超えて一目惚れしてしまったのが真…

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いつかお姫様が 小説

久我有加  山中ヒコ 

ふわふわした恋愛の感触が心地よい

攻だけが可愛いと言う受っていいですよね
側から見たらどうみても男って人だと特に!
好きな相手から見つめられる時や、好かれてるなぁと感じた時のふわふわした感じが読んでいると漂っていて癒されました
いや市川ほんとに高校生?な感じの落ち着きと溺愛っぷりな台詞!今まで好きな人を可愛がれなかった過去の分もこれから存分に甘やかしてほしいです

相手が触れてくれない不満的なすれ違いはもう少し早めに終結…

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君と狸と幸せごはん 小説

久我有加  カワイチハル 

ごはんと狸が繋ぐご縁。ほのぼのの中の切なさ、ピアノの音色の表現にうっとり

Kindle unlimitedで拝読。

久我有加先生の小説も、カワイチハル先生のイラストも大好きです。
表紙を見てピーンと「これ、絶対好きなやつだ!」という予感があり、ワクワクしながら読みました。

萌えるごはんと狸のもふもふもの、なのかな?と思いきや、
狸は意外とおっさん感強め。笑
関西弁で、人間の姿になる時は小太りのおっさんになる…という設定のせいかな。

でもでも、結希…

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頬にしたたる恋の雨 小説

久我有加  志水ゆき 

待って………泣く。しっとり柔らかい受けの色気と大人な攻めに惚れた。

落語・漫才を題材にしたBLがあるらしい…ということは以前から耳にしていたのですが、Kindle Unlimitedにてようやく読了!
いや、思いがけず最後に感動が待っていました。心に染みた…。

物語は、昭和初期の漫才(万歳)黎明期。
古い大阪弁が柔らかくて色っぽい。方言BL好きな方は一読の価値ありです。馴染みの薄い時代設定と題材だったのですが、読み進めているといつの間にかすんなり世界観に…

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