久我有加さんのレビュー一覧

嘘つきと弱虫 小説

久我有加  木下けい子 

絶妙

関西弁の会話が穏やかでほわほわ気分。

八つ当たり気味に振ってしまった唯一の親友と再び友情を育み、気持ちに気づいて…地味地味純粋培養ピュアで芯がある音也、音也を好きで好きで紳士に、でも時々腹黒いとこ見えちゃう麦人の繊細さときゅんが盛りだくさん。残念攻め良いじゃないか!

麦人は何でも卒無くこなす好青年、だけど音也にめろめろで下手な嘘ついたり、ガツガツ責めすぎたり…ってのをあとがきで残念攻め…

1

幸せならいいじゃない 小説

久我有加  おおや和美 

甘い!!!

かんわいい!ごちそうさまです♡
世話焼き大学生北見の年下特有の素直さと必死さ、ちょいズボラな脚本家の直登が年上だしってウジウジ悩んで意を決するまでも、付き合ってからの些細なやり取りも。お互い大好きなんだなぁってのが隅々から伝わってきて、ひたすら甘いいい!
直登のバランスがすごくて、ここぞってとこで年相応の経験値発揮したり、持ち前の懐の深さで包んだり…スパダリ!なのに可愛い!甘やかした分だけ可…

2

アイドル始めました 小説

久我有加  榊空也 

あなたがいるから


町おこし企画のご当地アイドルグループプロジェクトで責任者代理になった受けがオーディションを受けに来た隣県の大学生と幼馴染とユニットを組み、頑張る話。


特筆すべきものが何もなく、過疎化に苦しむ田造市。
市役所の観光企画課に勤める石山周太(受け)は産休に入った先輩の企画立案したご当地アイドルグループプロジェクトの責任者代理をすることになります。
オーディションの応募も少なく、結局応募…

0

獲物を狩るは赤い瞳(表題作「赤い瞳は闇夜で歌う」) 小説

久我有加  金ひかる 

ページをめくる手が止まらない

370を超える厚みのあるページ数が嬉しい。
それをあっという間に読ませてしまう、久我先生の文章力とストーリー展開が素晴らしいです。
もう、すごく面白かった。なんだこれは。
シリアスだけれどシリアス一辺倒ではありませんし、なんというか、早く物語の続きが読みたくなる作品。
SFやファンタジーっぽさも感じる独特の世界観なのですが、全てのバランスがちょうど良かった。
飽きずに一気に読めます。ぜひ…

5

「アイドル始めました」購入特典ペーパー「最高の誕生日」 グッズ

その後のアイドル

購入特典の書き下ろしSSペーパーです。
表紙を含めて四つ折り4P、上下段組。

周太視点で描かれる、本編終了後の周太の誕生日のお話。
季節はあっという間に流れ12月。
こたつに入ったりして、すっかり冬めいた様子。
本編では田植え後にPR動画を撮っていたようなので、それを考えると時の流れって早いです。
秋楓の誕生日は4月で祝うことが出来なかったのに、周太の誕生日だけ祝ってもらうだなんて…

2

アイドル始めました 小説

久我有加  榊空也 

素朴な町の素朴な恋

この作品、好きです。
メインキャラクターも、周りの人々も、お話全体の雰囲気もすごくあたたかい。
久我先生の書かれる方言ものが大好きなのですが、今作も舞台が関西圏ということで魅力が倍増。
なんでやねん!系ではなく、丁寧な関西弁がお好きな方には特におすすめです。
嫌な人間が出て来ない、穏やかでじわじわと萌えるお話が読みたい方もぜひ。

田造市という、なんの変哲もないのどかな市。
地方設定…

4

アイドル始めました 小説

久我有加  榊空也 

公務でアイドル

関西圏のとある地方都市を舞台にした、ご当地アイドル奮闘記です。
久我先生の関西弁、やっぱり好き。
演芸史シリーズのちょっと古めかしい関西弁も好きだし、この作品のように現在時系の若い子が、関西弁で敬語を使うっていうのが特にツボ。
主人公の石山は、見た目は小動物系のぷるぷるキャラのようでいて、それでも市役所員としてちゃんと責任感を持ってお仕事しているところも好感度が高い。
石山視点の前半がとっ…

0

アイドル始めました 小説

久我有加  榊空也 

たづくり米のおにぎり食べてみたい

タイトルからはピンとこなかったけれど、今回はカンペキ帯買い。帯の惹句だけで勝手にストーリーを妄想して、何も知らずに読み始めるのが好きです。

カバーイラストからキラキラなアイドルを想像して、表紙をめくって口絵を見ると田んぼに立ってる…

アイドルはアイドルでもご当地アイドルのお話でした。ストーリーも手堅くきっちりとリアリティがあって、過疎に悩む町vs観光業・地元産業に恵まれている隣町との構…

2

片恋の病 小説

久我有加  イシノアヤ 

掴みどころのない攻め

漫才の相方に10年以上片思いし続けてるとか、あまりの年月の長さにクラっとなりました。
おまけに、全漫チャレンジは最低でも決勝戦まで残らないといけないと課せられて……

受けの追い詰められぶりが読んでて辛い……。
これ、自分だったら胃がいくつあっても足りないだろうなぁ……。

攻めはなんか規格外の不思議男で、何を考えてるのか掴みづらく萌えにつながらなかった……。

芸人シリーズは、「…

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愛だ恋だと騒ぐなよ 小説

久我有加  七瀬 

男前受け好きさんの本棚に必ずあっていい一冊

受けの堂松くんが兎に角渋くてカッコイイんですよ。
かなりの売れっ子芸人なのですが、感覚が庶民(の関西人)。東京の一等地の高級マンションなんてありえへん、反面、後輩芸人にお祝い事があれば気前よく家電を贈る。しかも鼻にかけない。当たり前にやる。
かなり目上の先輩たちから可愛がられ、地元からも愛される。
実力派の売れっ子だけあって頭の回転が早いし、何より仕事に対する姿勢がかっこいい。
告白も男前…

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