久我有加さんのレビュー一覧

頬にしたたる恋の雨 小説

久我有加  志水ゆき 

朝ドラで半年やって欲しい。絶対見る!

表紙がなんとも艷やかで黒い背景に身を寄せ合う美しい二人。

とっても読み応えがありました。

特に文彦が団子と万歳をやってみようという辺りから一気読みでした。

文彦の落語家になるまで、なってからと詳しく描かれてあり、誰も笑わない落語、苦しくて冷や汗で文彦さえ辛くて。

昭和初期の大阪のお笑いや芸事への世情、落語と万歳との捉えられ方の差。

それでも新しい万歳に取り組む文彦と団…

4

君と狸と幸せごはん 小説

久我有加  カワイチハル 

いい話だな。

最後まで読んで良かった!
鉄太郎さーん、待っててねー。

結希と和泉の縁にびっくりです。
和泉の幼少期の寂しさ、恐怖を思うとお祖父ちゃんありがとう!
結希が毎日自炊してお祖父ちゃん仕込みのごはんを作るのも、お祖父ちゃんの言葉を大切にしてるのも、お祖父ちゃんありがとう!

前半ずっと偉そうで感じの悪かった和泉に、ちゃんとごはんを食べさせて結希偉いね。

結希の飾らない人柄や作るごは…

1

少女漫画家は恋をする ~くっつきたいし甘えたい!~ 小説

久我有加  今野さとみ 

それを言っては、ダメでしょう……

久我さんの短編、かつ恋人同士のすれ違いもの&甘々ほのぼの系なのかなと思って期待して買いました。

が、読んでて受けにゲンナリしてしまいました。
受けは少女漫画家なので乙女思考なんだろうなと思っていたけれど、予想以上に恋愛脳というか……。

攻めとはもう16日会ってない、連絡も2日前から来ない、来たら来たで泊まらずに帰ってしまうことに、不満が爆発して攻めを責めるんですね。

「ほんとは…

3

嘘つきと弱虫 小説

久我有加  木下けい子 

絶妙

関西弁の会話が穏やかでほわほわ気分。

八つ当たり気味に振ってしまった唯一の親友と再び友情を育み、気持ちに気づいて…地味地味純粋培養ピュアで芯がある音也、音也を好きで好きで紳士に、でも時々腹黒いとこ見えちゃう麦人の繊細さときゅんが盛りだくさん。残念攻め良いじゃないか!

麦人は何でも卒無くこなす好青年、だけど音也にめろめろで下手な嘘ついたり、ガツガツ責めすぎたり…ってのをあとがきで残念攻め…

1

幸せならいいじゃない 小説

久我有加  おおや和美 

甘い!!!

かんわいい!ごちそうさまです♡
世話焼き大学生北見の年下特有の素直さと必死さ、ちょいズボラな脚本家の直登が年上だしってウジウジ悩んで意を決するまでも、付き合ってからの些細なやり取りも。お互い大好きなんだなぁってのが隅々から伝わってきて、ひたすら甘いいい!
直登のバランスがすごくて、ここぞってとこで年相応の経験値発揮したり、持ち前の懐の深さで包んだり…スパダリ!なのに可愛い!甘やかした分だけ可…

2

アイドル始めました 小説

久我有加  榊空也 

あなたがいるから


町おこし企画のご当地アイドルグループプロジェクトで責任者代理になった受けがオーディションを受けに来た隣県の大学生と幼馴染とユニットを組み、頑張る話。


特筆すべきものが何もなく、過疎化に苦しむ田造市。
市役所の観光企画課に勤める石山周太(受け)は産休に入った先輩の企画立案したご当地アイドルグループプロジェクトの責任者代理をすることになります。
オーディションの応募も少なく、結局応募…

0

獲物を狩るは赤い瞳(表題作「赤い瞳は闇夜で歌う」) 小説

久我有加  金ひかる 

ページをめくる手が止まらない

370を超える厚みのあるページ数が嬉しい。
それをあっという間に読ませてしまう、久我先生の文章力とストーリー展開が素晴らしいです。
もう、すごく面白かった。なんだこれは。
シリアスだけれどシリアス一辺倒ではありませんし、なんというか、早く物語の続きが読みたくなる作品。
SFやファンタジーっぽさも感じる独特の世界観なのですが、全てのバランスがちょうど良かった。
飽きずに一気に読めます。ぜひ…

5

「アイドル始めました」購入特典ペーパー「最高の誕生日」 グッズ

その後のアイドル

購入特典の書き下ろしSSペーパーです。
表紙を含めて四つ折り4P、上下段組。

周太視点で描かれる、本編終了後の周太の誕生日のお話。
季節はあっという間に流れ12月。
こたつに入ったりして、すっかり冬めいた様子。
本編では田植え後にPR動画を撮っていたようなので、それを考えると時の流れって早いです。
秋楓の誕生日は4月で祝うことが出来なかったのに、周太の誕生日だけ祝ってもらうだなんて…

2

アイドル始めました 小説

久我有加  榊空也 

素朴な町の素朴な恋

この作品、好きです。
メインキャラクターも、周りの人々も、お話全体の雰囲気もすごくあたたかい。
久我先生の書かれる方言ものが大好きなのですが、今作も舞台が関西圏ということで魅力が倍増。
なんでやねん!系ではなく、丁寧な関西弁がお好きな方には特におすすめです。
嫌な人間が出て来ない、穏やかでじわじわと萌えるお話が読みたい方もぜひ。

田造市という、なんの変哲もないのどかな市。
地方設定…

4

アイドル始めました 小説

久我有加  榊空也 

公務でアイドル

関西圏のとある地方都市を舞台にした、ご当地アイドル奮闘記です。
久我先生の関西弁、やっぱり好き。
演芸史シリーズのちょっと古めかしい関西弁も好きだし、この作品のように現在時系の若い子が、関西弁で敬語を使うっていうのが特にツボ。
主人公の石山は、見た目は小動物系のぷるぷるキャラのようでいて、それでも市役所員としてちゃんと責任感を持ってお仕事しているところも好感度が高い。
石山視点の前半がとっ…

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