久我有加さんのレビュー一覧

頬にしたたる恋の雨 小説

久我有加  志水ゆき 

しっとりもにぎやかな人情も!

昭和初期、特有のノスタルジックさが良い~

落語が主流で、漫才をすることは肩身が狭かった時代。
漫才が力を持ってくまでの過程も面白く、現代とはまた違った旧来の大阪弁のしとやかさがなんもかんとも!!良い!!

落語家としては落ちこぼれだったけど、愛されることで自信と色香が花開いてく様が良い良い!!漫才師として認められているだけなのか…気持が通じ合うまでも切なくてドッキドキしました。紳士な人…

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君と狸と幸せごはん 小説

久我有加  カワイチハル 

狸が良い味

狸!?狸が出てる!
お狐様だったり、狐目みたいなキャラは見かけるけど、狸は珍しいな~ってことで読みました!!

狸は関西弁を操る神様、親戚のおっちゃん感がすごくて!良い仕事する狸でした。

滋味深い料理と何に対しても公正な結希と接して、頑なだった泉水が心を開いてくのも良かった。優しい可愛いお話。読んでて癒されます。えっちは少なめなんだけど、甘くて甘くてえっち!愛情をたっぷり感じられてぎゅ…

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満月に降臨する美男 小説

久我有加  柳ゆと 

た◯っ子的なおやつ

物言いがはっきりしすぎるエリートサラリーマン×満月の夜に見た目も中身も別人になってしまう同僚です。

満月の夜に人が変わってしまうというのは、例えば獣人とかならわかりやすいですが、人間のまま絶世の美男子になって性格もアグレッシブになるという、何とも風変わりな設定の作品です。ちなみにお互いの記憶は共有しています。
変わっているといえば、本作は久我作品には珍しく?メインキャラが関西弁を喋りません…

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嘘つきと弱虫 小説

久我有加  木下けい子 

主人公の心情描写に泣けて。

主人公音也。子供の頃から人見知りで話すのも苦手で友達もおらず、大人になった今でもポケットに地図をしのばせて、不安な時は握りしめる。
ずっと地図が大好きで何時間でも眺めていられて、将来の夢は国土地理院で働くこと。
母と弟を守ること。

大学で初めてできた親友の麦人。麦人は駅メロマニアで話も合い、とても親切で優しくて居心地がよくて。

色んなタイミングが合わなくて最悪の結果になって。
み…

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アイドル始めました 小説

久我有加  榊空也 

地域おこしと爽やかイケメンとぷるぷるチワワ

爽やかで優しくてほんのりする良いお話でした。

前半は周太がまるで自分を見ているようでいたたまれませんでした。
人と話すのが苦手で地味でネガティブで、頼りになる優しい人(幼馴染みのいっくん)に悩みを相談しては、大丈夫だって言ってもらって。
イケてそうな若いリア充っぽい子に、自分と正反対のタイプだと苦手意識を持ったり。

でも任されたご当地アイドルの企画を全力で頑張るところ、中村がいつも…

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それは言わない約束だろう 小説

久我有加  桜城やや 

オッサンめろめろ(♡ω♡ ) ~♪

久我先生の芸人シリーズ、読ませてもらってますが、こちらは芸人を諦めた攻め様のお話。
うん、そりゃあ芸人として成功できるのは一握りの人だけで、悔しい思いをしてるその他大勢の人がいるわけで。


受け様は大学生のミヤちゃん。
攻め様は芸人として芽が出ないまま10年の竜さん。

定食屋“いせや”へ通うミヤちゃんは、そこで料理を作っている竜さんに気に入られ何かと構われるようになる。
いせや…

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とりあえずビール 小説

久我有加  絵津鼓 

かわいい!

今すぐビール呑みたい!!!!!って気持になりました。
食事を通して距離が詰まってくお話って好き!!
今作はゆっくりほがらかほのぼの、さらにテンポもよく可愛さすごかったです。

素っ気ないのに絶妙なラインの甘やかし!!
天性のハンサム攻め~~~質が悪い!心掴まれます。

ページ数は短いですが可愛い~が凝縮されてました。
(お値段もお手頃価格!)

先生のblogで読める番外編もと…

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寮生諸君! 小説

久我有加  麻々原絵里依 

青春!!!

明治時代、全寮制の学校でベースボール部の創設する若者たち!!青春浪漫~
洋行帰りの朝妻×関西弁のド真っ直ぐ庄野が友情とともに初々しく恋してくのがなんとも!!皆のリーダー朝妻が庄野だけに見せる顔、男前な態度が清々しい庄野の戸惑いとかキュンですよキュン!

ベースボール部を作る過程も青春!!
癖のあるチームメイトや先生とぶつかりながら成長してく男子!!この時代ならではの言葉遣いや関係性も好き。…

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におう桜のあだくらべ 小説

久我有加  佐々木久美子 

こちらは明治中期の藝人の恋模様。

『頬にしたたる恋の雨』を読んだらこちらも読みたくなりました。
栗梅亭真寿市の初代が、思い出話の中に登場していて、ここから始まったんだなぁ、なんて感慨深いものを感じてしまいます。


受け様の山川椿丸は、明るく賑やかな舞台が人気の落語家。
栗梅亭から飛び出した師匠について出て、今では山川流の人気藝人。

攻め様の栗梅亭真吾は、めっぽう話がうまいと評判の人気上昇中の藝人で、年下攻め様。

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頬にしたたる恋の雨 小説

久我有加  志水ゆき 

時代の流れを感じました。

昭和初期、漫才が流行り始めた時代の藝人と興行師の恋のお話。


受け様は、落語家の栗梅亭もずこと文彦。

攻め様は寄席の主、瀬島。

舞台にあがると固くなってしまい、ちっとも笑いがとれないもずは、瀬島から落語家としては解雇を言い渡され、漫才への転向を勧められる。

漫才は色物と括られ、格下扱いだった時代。
漫才師なんぞなりまへん、と初めは頑なだったもずだけど、新しい漫才の面白さ…

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