吉田珠姫さんのレビュー一覧

誘春 小説

吉田珠姫  笠井あゆみ 

末永く、できれば来世でさえ幸せになって欲しい親子


やばい…
なにそれやばい…

これに尽きると思います。

想像していた内容よりはるかに、親子共々ブッ飛んでいて
こんなに下半身が冷静なままで居られたエロ小説は初めてです(すごく良い意味で)
全然興奮しなかったです、すごすぎて(感服しています)

完全に親子二人だけの世界が広がっていて、読者という存在さえ置いて行かれてしまうような
まるで私はこのご家庭のあらゆるところに設置さ…

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青色蜘蛛 小説

吉田珠姫  金ひかる 

せっかく〇宝館に行ってみたいと思ったのに…(;´∀`)

大学の頃の同級生って接点しかない、朴念仁な鉄乃助と佳人、高嶺の花と称される程の侯爵家出身の光春が繰り広げる倒錯的な性を暴き出すような関係、のようだが…

まるで秘〇館のような公衆衛生博覧会なる場所にて、一つの尻の展示物に魅入ってしまい、あろうことか欲情したのを偶然再会した光春にズバリと暴かれて焦る鉄乃助。
戸惑いの原因を探り出してもらい、垣間見た特殊な性的嗜好に身震いする鉄乃助だが、ふと、自…

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堕ちた天使は死ななければならない 小説

吉田珠姫  yoco 

この先生の海外ものをもっと読みたい!

ちるちるユーザーの方のオススメに上がっていたので手に取りましたが、やはり間違いないですね〜。

この作家さんは海外ものは初めてだそうですが、流石ベテラン作家さんだけに安心して読めます。
モノクローム・ロマンス文庫を読んでいるかのように違和感のない翻訳風小説で、文章も躍動感があり、スリルを持って読み進めました。登場人物も個性があり、会話のやり取りもテンポ良く面白かったです。

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堕ちた天使は死ななければならない 小説

吉田珠姫  yoco 

不憫な生い立ちの主人公を何とかしてあげたくなる

評価の難しい作品でした。
ストーリーは楽しめたのですが『萌』の高評価には繋がりませんでした。

海外ドラマの警察とかFBIとかCSIが出てくるものとか翻訳物ミステリーが好きな人なら興味が持てるテイストです。
私もクライムストーリーは好きだしミステリー小説も読みますが、それでBLやMLを読みたいわけではないのであえて手は出さないのですが、そこに好きなイラストレイター様がセットになっていたので…

1

獣夏 小説

吉田珠姫  よしいくざんす 

仲が良かった実兄弟、美しき実父子、行く果ては…

吉田さんの小説では『鬼畜』が気になっているものの、ホラーがかった怖さを感じて手に取れずにいるのでこの小説を初読みとして選んだ。
収録されているのはガチ弟×兄の『獣夏』と、ガチ父×子の『誘春』。
どちらも薄ら寒さの漂う後味が残るが、怖くても読む側を惹き付けるパワーがあった。
*正にガチが駄目な人、モブが駄目な人には地雷を踏むような二本立てなのでご注意を。

『獣夏』のほうは、幼い頃から好意を寄せてい…

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堕ちた天使は死ななければならない 小説

吉田珠姫  yoco 

ネオ・ハードボイルド好きの方、きっと満足します

電子書籍で読了。スタイリッシュな挿絵有り(多分ですが紙の本だったらもっと雰囲気が良いのでは)。

読んでいる最中、何度か「あれ?ハヤカワミステリだったっけ?」と勘違いしちやうほど、翻訳ミステリの空気をまとったお話です。謎解きものではない(と、思うんですよね)のですが、ドキドキしながら読んだ方が絶対に面白いと思うのでネタバレなしで行きたいと思います。

物語の長さがミステリとしては若干短く登…

8

堕ちた天使は死ななければならない 小説

吉田珠姫  yoco 

主人公の生き方が健気

こちらの作品はミステリーです

主人公レイモンドは母親に虐待されて育って
たぐいまれなる美貌ゆえに4歳で修道院というカルト団体にさらわれ
解放された時は7歳だったという非常に困難な人生のスタートでした

解放されても引き取る母はすでに亡くなって
施設に入っていたところ母の友人リサが後見人になってくれて
モデルの仕事をして細々と収入を得ているけれど
ほとんど引きこもりの生活

6

堕ちた天使は死ななければならない 小説

吉田珠姫  yoco 

翻訳もののように感じられるうまさ

まるで翻訳小説のような地の文。
吉田さんには大正昭和初期のような文体で書かれる作品もありますので、舞台によって変えられているのだとすると本当にすごい作家さんなのだなと感じます。
わたしは翻訳物が好きなのですが、苦手な方はもしかしたらこちらダメかもしれません。
ただミステリー系がお好きな方には楽しめると思いますよ。
そこまで犯人を伏せているわけではないので謎解きという点を楽しむのではなく、雰…

3

鬼畜 小説

吉田珠姫  相葉キョウコ 

噂通りの“怪作”

最初、弟の子供じみた言葉遣いにどうしても慣れられなくて、「表と裏を使い分けて、本性あらわした後は普通の言葉遣いになってくれたらいいのに」と思っていましたが、だんだんそんなことどうでもよくなった。
なぜなら本作の問題の根幹はそんなところにはないからです。“弟が装っていた仮面の言葉遣いに慣れられない”など、瑣末な問題に過ぎない。

電車の中でのイチャイチャ強制、ウエディングドレスを着せての試着室…

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恋の呪文 小説

吉田珠姫  ホームラン・拳 

たのしい

貧乏な老夫婦に拾われ育て荒れたアリー。
ある日、しゃべる黒ヒョウと出会う。
そして、実は位の高い魔物なのだと言われてしまう。
なんだかエロい衣装に着替えさせられて、あれやこれやなお話し。
テンション高め、にぎやかなファンタジー作品ですね。
喋る黒ヒョウ、オネエなドラゴン。
なにやら変態臭い魔物が現れたり。
アリーの初恋は実るのか!

あんまり情緒的でもなく、
あれよあれよな展開…

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