吉田珠姫さんのレビュー一覧

ケルベロスと名乗る激かわチビたちに懐かれてしまったんだが、俺はいったいどうすればいいんだ? 小説

吉田珠姫  上條ロロ 

ほっこり、ほのぼの。

作家買い。
吉田先生というと、ダークでドシリアスなものからお子が活躍する可愛い作品まで書かれる引き出しの多い作家さまですが、今作品はコミカル系。『ケルベロスと名乗る激かわチビたちに懐かれてしまったんだが、俺はいったいどうすればいいんだ?』という長いタイトル(ラノベっぽいっていうのかな)ですが、このタイトルが、まさにそのまま中身を象徴している、そんなお話でした。



主人公は陽太。
表…

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ケルベロスと名乗る激かわチビたちに懐かれてしまったんだが、俺はいったいどうすればいいんだ? 小説

吉田珠姫  上條ロロ 

ハデスとの甘い恋とキュートなケルベロスたち

ハデス×陽太


吉田珠姫先生の可愛い系でコミカルな作品。
心をくすぐる面白さがたまらないのです。


陽太は、
見た目に反して超お人好しの20歳足場職人。
心臓の弱い母親と貧乏な生活を送っている。
母のためにどんな困難にも立ち向かう強さを持っている立派な男の子。

ある寒い朝、
自動販売機の横でもふもふの子犬三匹を発見する。
それが陽太の人生を一変させる出会いだ!

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初恋の傷跡 ~あの日、菩提樹の下で~ 小説

吉田珠姫  古澤エノ 

忘れられなかったあのキス

 悠一は婚約者の麻里奈と婚約指輪を買った帰りに、高校時代のかつての同級生、玲児と再会します。玲児は、政治家の息子で、すでに妻と子どもがいます。
 玲児と悠一は、北海道の寄宿学校で出会います。悠一は弟の素行が悪く、逃げるように寄宿舎のあるM学園に入学したのです。
 ふたりはM学園で寄宿舎生活を送りますが、卒業後は、この偶然の再会まで接点らしい接点はありませんでした。
 家族がバラバラになった悠…

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鬼畜 小説

吉田珠姫  相葉キョウコ 

これ、BLで合ってますか?

私の好きな系統で検索すると上がってくるし
よく見かけるので買って置いてありました。
仕事の休憩時間、電書でBLマンガ読むのは隣の席と近いので憚られるなって事で、BL小説を読む事があります。
そーだ、これ読んでみようとやっと読みました。
一年以上あたためてたかも。

読み始めて、うーん好みじゃない。もともと近親相姦苦手なのですが、今作は好きじゃない要素がモリモリでした。

・攻めの言…

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神官は王を惑わせる 小説

吉田珠姫  高永ひなこ 

氷の島国の信者 

2005年から続くシリーズ。
読み終えるのが勿体ないと思うくらい、このシリーズは好き。
展開の溺愛ワンパターンが、良いんです。
羅剛王の妻溺愛と、侍口調の言い回しは健在で、おもしろかった。

今作から二見書房に変わったのは、
海王社の小説部門ガッシュ文庫が休刊(閉鎖)されたからだそう。
・・調べたらBLの小説部門は、厳しいみたい。https://bit.ly/3H5NIlv


1

パパは危険なお年頃 小説

吉田珠姫  森原八鹿 

可愛くて癒やされました

息子×息子とパパ×パパ。
吉田珠姫先生にしては珍しく?癒やされるピュアで可愛らしいお話でした。

ママが亡くなりパパと2人暮らしの幼稚園児の神威くん。同い年で最愛の来夢くんと家族になりたいがためにパパ同士を結婚させてしまおうと企み奮闘する話です。

吉田珠姫先生は作品の幅が広くて、とんでもないゲテモノばかり書いてるイメージだったのですが、本作のような可愛らしいほのぼの作品まであるのですね…

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風にそよぐ綺麗な色のカーテン 小説

吉田珠姫  佐和佳乃 

トラウマが解消して相愛に

花丸文庫で二作挿絵を描いている作家で、データがどこにもないので、どんな作家なのか不明だけど、
佐和佳乃(さわよしの)先生の挿絵が、丁寧で凄く綺麗でした。
イラストレーターなのかな。漫画っぽくない、大人っぽい絵です。

剣持恭生:美容師 
「風にそよぐ綺麗な色のカーテン」とは、可愛い綺麗なものが好きだった主人公の母の思い出。
16才で主人公を生んだ母は、子供のような人。

恭生は、…

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薄くれないの花、流るるがごとく 小説

吉田珠姫  みずかねりょう 

京言葉

2013年の発刊だから、今からほぼ10年前の作品。

琴音は、母の鈴音にそっくりな男子。
鈴音が一度絵のモデルを引き受けて以来、母の美貌に執着して付き纏う日本画家。
琴音が生まれても、付き纏いは止まず、とうとう一家が車に乗っている時に
画家の車に煽られて、琴音たちが乘る車が崖から転落、
両親は死亡して琴音だけが生き残る。

その琴音を祖父達の家に届けたのが、画家のパトロン。
画家…

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鬼畜 小説

吉田珠姫  相葉キョウコ 

もやもやする

結構有名な問題作だったようですが、なかなか怖くて手を出せませんでした。
勇気を出して購入したら、怪しさも相まって一気に読めてしまう作品でした。
今までだと兄弟ものの近親相姦の作品は親に見つかってしまい駆け落ちみたいなパターンが多かったように思いますが、母親にばれた後、弟の達也がお兄ちゃんの代わりに小学生を誘拐していたずらすると両親の前で宣言した時はおぉ!なかなか知恵が回るなぁと思いました。でも…

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誘春 小説

吉田珠姫  笠井あゆみ 

さっすが吉田珠姫先生!激ヤバ近親モノ2作!

■誘春
とんでもないド変態エロ小説なのですが、吉田珠姫先生の圧倒的な文章力で唯一無二の名作に仕上がってると思いました。
父✕息子というだけではなくて、親子揃って凶悪で変態。2人揃って周りの人間を見下してバカにしているのに、お互いのことだけは病的に愛し合って、赤ちゃん言葉で甘々イチャラブしているという胸焼け設定。
ところが心理描写が巧みで、前半の離れ離れになった父と子が年に1度息子の誕生日だけ…

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