義月粧子さんのレビュー一覧

やばいキスほどいい 小説

義月粧子  秋山 

ラブサスペンスな雰囲気が最高

世界規模のコングロマリット、ちょっと聞きなれない横文字だけど簡単に言えば
大規模な複合企業が舞台のスケールの大きなオフィスものでした。
受けになる八重樫はそんな会社の調査部チーフでイメージするなら査察でしょうか。
そして攻めになる瀬尾は警護班チーフでイメージ的にはSPみたいです。

瀬尾は元刑事でトラブルから警視庁を辞めることになった過去があるのですが、
かなり有能な人材だということで…

10

傷痕に囚われて 小説

義月粧子  周防佑未 

けなげ受け

付き合っていたころの話と、別れた後の寄りを戻す話です。

なんかすごい受けがけなげで幸せになってと祈ってしまいました。

好きな男のために、自分が悪者になって別れる、そして憎まれてでも攻めの幸せを優先した司にこれぞ健気受けだと思いました。

別れるきっかけになった繁春のお母さんも精神的に病んで、息子のためだとの思いから司に精神的な苦痛を与えるのですが、繁春と家族の関係を優先して我慢して…

2

恋に落ちる記憶 小説

義月粧子  須賀邦彦 

心は乙女なギャップに大人のできる男が萌える

よかった、すごく面白かったです。

義月さんの作品の中では甘さ増量のお話で、久人が私の好きなタイプでした。
彼がちょっと変わった子で、見た目はしっかりした体育会系、可愛い男の子から告白されたり兄貴になってと言われちゃうんですけど、本当は心は乙女な可愛い甘えたがりな男の子。お料理上手で尽くすタイプなんです。
見た目とギャップがあるせいかなかなかいい人に出会えないのが悩み。

ある日ゲイの…

2

呪文をかけるレシピ 小説

義月粧子  サクラサクヤ 

野良猫はアヒルの子でシンデレラだった

義月さんにしては珍しいスイートなシンデレララブストーリーなのではないかなと思いました。

誰もが見とれてしまうような美貌が人生を躓かせる原因となり社会の底辺でようやく生きてきた悠斗が、レストランオーナーの貴嶋に出会い幸せなっていくお話です。

悠斗は騙されてヤクザが関わる最低な労働条件で働かされていたが、証拠を集め弁護士に相談し摘発されたことで恨みを買いリンチにあっていたところを貴嶋に助け…

1

新人捜査官の受難 ~夜は別任務 小説

義月粧子  海老原由里 

静音が健気で男前でかっこよかった

静音は捨て子で、犯罪集団組織で特殊な教育を受け育ち、その後少年院で再教育され非公式の捜査官になったことから、無感情でマニュアル通りの言動や天然ぽいところが一生懸命で健気でかわいく見ました。

過去に潜入捜査中身元がばれ拷問され死にかけたところを別に捜査していた九條に助けられ恩人であるだけでなくひと目惚れしたという経緯があったせいで、特命である捜査局内のスパイ捜査の結果、九條のかつての相棒であっ…

1

こんな男でよかったら 小説

義月粧子  紺野けい子 

強引な年下タカヤにキュン♪

代打でデートした相手は、片思いの相手…!
しかも、その相手は自分じゃなくて、可愛い従弟が好き…

タカヤにもユズルにも自分の気持ちを隠してるヨシアキが切なくてキュンときました。
年下なのに強引で振り回されてばかりいるのに、正直なところがいいタカヤはなんか憎めないし、ユズルも憎めない可愛さがありました。

ヨシアキに対して、ユズルを好きだと言い、切ない気持ちにさせたかと思いきや、
自分…

0

からまる嘘と誤解 小説

義月粧子  Ciel 

ギャップ萌え

今回の主人公はほんとは純粋なのに見た目がチャラそうで損してるという…
そして誤解されて攻めに軽く扱われて傷つくけど面倒な奴だと捨てられたくないからほんとに軽いフリをして負のスパイラルに陥るんですよねわかります……
と思って買ったらまさにその通りでした。笑

ほんと、タイトルまんまです。
「からまる嘘と誤解」wwwwww

攻めの瀧川も軽そうに見える遥人に対してずいぶん冷たい態度でアプ…

3

彼は彼の唇に抗えない 小説

義月粧子  森原八鹿 

過去と仕事と恋愛のバランスがよかった作品

義月さんらしい、逆境に耐え頑張る主人公、過去のこだわりとすれ違い、ちょっと酷い攻め、そんなものがお仕事ガッツリの中に展開されるいいお話だったように思います。
今回は、主人公と共に一緒に切なく辛くなったり、頑張れって思ったり、結構感情移入しちゃいました。

中堅の広告代理店に勤める瑞季が参加した大手企業のコンペで再会したのは高校時代の部活の先輩で、自分を可愛がってくれて慕っていたものの、周囲か…

6

傷痕に囚われて 小説

義月粧子  周防佑未 

健気な人魚姫が報われて良かった

あらすじに関しては前の方々が書いてくださっているので省きます。

とっても面白かった!
健気で一途な受けが好きなのでこのお話もドンピシャでした。健気な人魚姫はやっぱり報われなくては!
人魚姫は義月先生があとがきに書いてらっしゃった人魚姫が報われる話を書きてきたというニュアンスの事が書いてあったので。
けれど、物語が一貫して受けの司視点で描かれているせいか、ラストの繁晴の気持ちの変化があま…

3

新人捜査官の受難 ~夜は別任務 小説

義月粧子  海老原由里 

ミステリアスな受け

読み終えて思うのは、本当にこの本のタイトル通り、嘘偽りがなかったと
しみじみ思ってしまう内容でしたね。
そして近年稀に見ぬ程、受けである静音の過酷で残酷な過去は悲惨そのものです。
そんな静音がたった一つ過去の出来事で感謝し、今の命があることを感謝している相手が
新しく上司になった九條なのですが、その思いを口に出来ないまま裏切り者と
謗られたり、出世のために上司と寝るヤツだと蔑まれたりする…

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