彼と彼氏の内密な関係 代議士秘書と大学准教授の場合

kare to kareshi no naimitsu na kankei

彼と彼氏の内密な関係 代議士秘書と大学准教授の場合
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神8
  • 萌×29
  • 萌3
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
88
評価数
23
平均
4 / 5
神率
34.8%
著者
義月粧子 

作家さんの新作発表
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イラスト
立石涼 
媒体
小説
出版社
ブライト出版
レーベル
ローズキーノベルズ
シリーズ
彼と彼氏の不適切な関係 代議士秘書と大学准教授の場合
発売日
価格
¥857(税抜)  
ISBN
9784861232527

あらすじ

大学准教授の夕那と議員秘書の芦原は心も躯も結ばれた恋人同士。お互い多忙な二人は、時間を見つけ逢瀬を重ねていた。互いを尊重できて、SEXが上手くて、見た目も申し分ないイイ男との恋に夕那は満足していた。だが、夕那が芦原に内緒で引越した頃から、二人の関係が変わり始める。ぎこちなくすれ違う日々に、芦原が過去の思い人とヨリを戻す気かと疑う夕那。その心の隙間に、夕那の失脚を狙う者達から、罠に嵌められて!?.

(出版社より)

表題作彼と彼氏の内密な関係 代議士秘書と大学准教授の場合

衆院議員の第一秘書 芦原千颯
社会心理学の准教授 小石川夕那

その他の収録作品

  • 不適切な関係 瑞希の場合
  • あとがき

レビュー投稿数5

傲慢不遜な嫉妬深い王様×行動的で男前な女王様

ごめんなさいが言えない同士の嫉妬と誤解とかわいい痴話げんか

前作同様議員秘書と大学准教授のラブなお話。

大学派閥のねちねちではめられた准教授が危機に陥ります。
学生を利用したハラスメントの濡れ衣で実力も人望もある人気准教授を追い落とそうとする同僚の企みにより退職の危機に!
孤軍奮闘する裏で密かに恋人を助けようとする議員秘書のかっこいい事。
ヒーローのように登場して窮地を救ってくれたのには喜んだたけれど、でもそれってやっぱり想いを寄せている議員のためなんじゃないの?議員の付き合いのある大学関係者のスキャンダルが飛び火したりしないように頑張ったんであって俺のためじゃないんじゃないの…と不安になるところが准教授の乙女な心境が垣間見えてかわいいです。

議員秘書はいつも余裕で相手を翻弄してしまう男と思いきや、恋人の希望のスイートルームで好物を用意して長時間待たされても仕事しながらもなんだかんだ待ってしまう健気なところもあるんです。
数時間遅れでやってきた恋人に、食べ物につられて来たときっぱり言われても、疲れ切ってさっさと寝ようとしても許せてしまうくらいべた惚れなんですね。
だから、親しく付き合う同僚や仕事関係者に嫉妬のあまり不機嫌になったり公私混同気味な言動を繰り返してしまう狭量さも赦してあげたくなります。

今作登場の千代田議員のライバル議員が悪人だったり一癖あったりする人かと思ったら、まじめに政治に取り組む若手政治家でした。どんな嫌がらせや横やりを入れてくるのかと思いましたが全く無害なひとで残念なようなほっとしたような。

最後は多忙な中せめて一緒に暮らして距離を縮めたいと同居が実現するようでめでたしめでたしです。

番外編『不適切な関係 瑞希の場合」では准教授の同僚の遠縁の学生と別の同僚の恋物語がありました。
苦労人で初心な学生をいいように丸め込んで口説き落とす口も頭もまわる准教授が本編で新登場しました。
半端なページの関係か、口説くも何もないような感じで簡単に堕ちてエッチになだれ込んで終わるのですがこの先(スピンオフ)があるのかないのか??という感じです。

前作「彼と彼氏の不適切な関係」と2冊まとめて読みました。
購入時にはぜひセットでの購入をお勧めします。

こちらのほうは前と違ってそれなりのページ数と厚みですが、面白くて一気に読んでしまってあっという間でした。もったいないような気分です。
さすが文章も上手い義月さんです。濃いめのエッチで回数もあるけれどそればっかりという印象もなく大学の派閥争いの一端や政治家の勉強会の様子も楽しめました。

0

男前受、大好きです。

「彼と彼氏の不適切な関係」と、シリーズ作「彼と彼氏の内密な関係」続けて読みました。
受の夕那が男前で、大変萌えました。
いいですね~!
自我を確立した大人の男で、それなりに地位も名誉もお金も頭脳もある。
でも彼氏とベッドの上にいるときはエロ可愛く振舞う、受かわいこ。
そのギャップがもう、激しくイイです。激しくイイです。(大事なので2回)
男前受、大好きです。

社会人同士のカップルは総じて仕事が忙しい傾向にあると思いますが、このカップルは(タイトルにもなっている通り)代議士秘書と准教授という多忙な職業なので、当然ながら一般的な社会人カップルに輪をかけて多忙です。
ゆえに、さほど頻繁に濃密な機会をもつことができない。
だからお互いの生活や仕事を尊重し、周囲の人間関係にも配慮することが長続きする秘訣になると思います。
その点、この二人は理想的な“大人カップル”といえるのではいでしょうか。

義月先生は作家として含蓄もあり、大人同士のカップルを書くのが本当に上手いです。
挿絵はどちらも立石涼さんですが、この2作の間にずいぶん絵が変わりましたね。
同じ人が同じキャラを描いているとは思えないほどです。
1作目は丁寧に描いていて好ましかったのですが、2作目は手を抜いて描いているような気がします。そこだけが唯一、残念でした。

1

大人の恋、という感じの作品でした

この作品、続編だとあとがきを読むまで全く気付きませんでした。
気付かないで最後まで読めたということは、単品でも大丈夫な作品だと思うのですが、なれそめから読んでいたらもっと深入りできたかも…とちょっと失敗した感が^^;
できれば一作目から読みたかったです。

しかしこれ一冊でもカップリングは十分楽しめました。
受けも攻めもどちらも強気で大人。新鮮な恋愛のドキドキや、恋に一途なときめき系ではなく、受けも攻めもがつがつしていなくて仕事あっての恋(しかしそれなりにヤキモチもやくし約束をドタキャンされたらちょっとむっとはなる)という感じでした。
ちょっとドライな部分も感じましたが、それが逆に大人だなあ~という感じで好みでした。

受け攻め両方の視点なのもよかったです。
ただ、やや受けよりかな?と思います。
議員秘書の葦原と大学准教授の夕那。
二人ともそれなりの地位とお金があって自立している。こういうカップルが好きです。
とてもよかったのが、キャラが普段はクールなのにベッドシーンになるとどろどろにのめり込む所。特に、普段はワガママ気まぐれ系の夕那の「ひどくされたい」というMッ気が普段とのギャップがあってドキドキしました。
BL本を多く読んでるとHシーンに慣れてしまって、ベッドでドキドキ・・ということが次第に少なくなるので、この作品は自分にとっては久々にベッドシーンにドキドキできて楽しめました。

ただ、ストーリーは個人的な好みから外れてて、もう少し恋愛よりのお話だったらなあという感じです。お仕事部分が多く、お仕事しているお話は好きなのですが、芦原は議員秘書なので政界のお話が多め。
私は政治のお話があまり好きではなくて、読むのがちょっと面倒に感じてしまいました。
夕那サイドは大学のお話なのですが、あきらかに夕那に対して悪意のあるキャラクターが出てきて、夕那が罠にはめられ追い詰められていく…という展開で読んでいて少々ブルーな気分に・・・。
大人の世界はいろいろありますが、できたらBLにひたっているときは権力や嫉妬や悪意やどろどろした暗い部分は少なめがいいなぁ。

しかし先に書いたようにカップリングとしてはかなり楽しめました。
わりきった大人な恋人関係に見えて、別れそうになったらもやもやしたり、最後は「捨てないで」と縋りたくなる気持ちを堪えるなど、情熱的な部分と大人な部分の緩急もよかったと思います。
甘える時は甘える、ベタベタしない時と場所は割り切る、恋愛にのめり込みすぎない、仕事をちゃんとする、でも相手を心から愛している。
そんな理想的なカップルではないかと思いました。

1

「彼と彼氏の不適切な関係」の続編

こちらもよかったですが、やはりくっついてからの続編の難しさがあったような。

基本ラブラブでエロも濃いんですが、受けの夕那のツン度、うじうじ度が高まり、男っぽいお仕事できる系同士のCP好みの私としては1巻に比べてはまり度はダウンしてます。
受けがあれこれ恋に悩む分、スーパー攻め様の芦原はがんがんいかないといけないんですが、派手にケンカしつつも必ず夕那のところにくるあたり、この一途さとぐいぐいがないと成立しないなーという、ある意味典型BLでした。

お仕事、キャラ、エロのどれをとっても素晴らしかった1作目に比べると物足りないですが、読み物としては普通に楽しめました。

今回は脇のCPが短編で登場。こちらは強気攻めとかわいこちゃんCPでした。

0

大人の意地の張り合い

議員秘書と准教授との完全なる続編になるのですが、紆余曲折を経て恋人同士になった
二人ですが、准教授の意地っ張りで素直になれない女王様気質は健在で、
相手は年下の議員秘書の攻め様相手に、攻め様の昔の議員への片思いを気にし過ぎて
些細なことで何度も何度もすれ違ってしまう展開でした。
女王様ですから、自分から年下彼に謝るなんて出来る筈も無く、いつもはどさくさまぎれか
攻め様の方から歩み寄ってくることでケンカを納めているような二人です。
今回は、大学で、受け様がキャンパスハラスメントの加害者になってしまう展開。
そして、誰か一人を支持する行動は出来ないと言う思いから別の議員とも交流を持った
事からますます攻め様との溝が深くなっていく展開でしたね。

この受け様は、女王様気質ですが、かなり分かりずらい攻め様への思いを出してるけど
どうにもそれが攻め様に伝わらない。
それに攻め様が出してる思いにも意外に鈍感で自分が愛されていないのではなんて
ネガティブにもなりがちで、恋する相手には臆病な一面も見せているのです。
恋人同士になって仕事が互いに忙しくなり、会う事もままならない状態で
相手が好きだからこそ、言葉に出来ない事があってすれ違う。
まぁ、大人の痴話げんかで、互いに嫉妬してるのにストレートにそれを出せずに
建前を前面に出して会話しちゃうからケンカしてしまうストーリーでしたね。

3

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