義月粧子さんのレビュー一覧

孤独なオメガが愛を知るまで 小説

義月粧子  小山田あみ 

紆余曲折のBLシンデレラ 

小山田先生の描写は、緻密で綺麗。
美麗な絵は、ショボい作家だと挿絵が内容を凌ぐこともあるけど、今作は大丈夫。
何度もどんでん返しを含むサーっと読めない展開。ゆとりある時の一冊にお薦め。


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●王室の世継ぎ対策の為、貴族に男子が生まれると、王室から養育費が支給され、第二性徴でΩと判ると国に召し上げる制度がある国。

アイル:Ω 王族と縁ある辺境の貴族、
0才:疫病で親族は全…

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孤独なオメガが愛を知るまで 小説

義月粧子  小山田あみ 

受けの不安と期待に満ちた恋心が感じられる

リシャールα×アイルΩ


義月粧子先生の「態度の悪い攻め」が、ものたりない!
確かに最近の作品もその傾向があるけれど、
心に刺さるようなド傲慢でド俺様で、悪さ全開の攻めに悶えたい私、ちょっと寂しいかも。

今回は、甘い溺愛系で、
受けの恋心をじっくり書いてくれるのが非常に良い。

今回も小山田あみ先生のイラストが
緻密で綺麗で、いつ見ても目を楽しませてくれる。


王…

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運命のつがいは巡り逢う 小説

義月粧子  小山田あみ 

設定は面白い

オメガバースも作者さんによって様々な変性を遂げて独自の設定が生まれてとても面白いなと感じています。
αオメガやデュアルなどの設定、家族構成なども丁寧に作り上げていて説得力があり、違和感はありません。

ただ、ストーリーとしてはそれほど珍しい要素は感じにくい。悪く言えばありきたり。王道な展開にオメガバースの設定が乗っかったという感じ。
確かに、αオメガというカードが最後に効いては来るんですが…

0

オメガの発情警戒領域 小説

義月粧子  花緒ト綸 

落ち込んだ時に読むと癒される激甘展開

大事な人が亡くなったので、激甘ロマンスを読んで気分転換しようと、
明るめの作品を選んで読んだ本。
義月作品にしては、淀みなく明るいハピエン。

及川惇也:IT系技術職・オメガ、
オメガの母の恋人に襲われて以来、対人恐怖。
自分にちっとも自信がないトラウマ持ちのΩ

竜崎祐嗣:医療機器会社営業、アパートの隣人
βのように見えるけれど、やけにαっぽい。


竜崎は、訳があって、…

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運命のつがいは巡り逢う 小説

義月粧子  小山田あみ 

αオメガ

オリジナルバースルール
デュアルxデュアルから生まれたαオメガは外観がαの、Ωで、特殊。
バース・カーストの頂点。
世界中の王族や富裕層が探し求める希少種、誘拐事件も多い。

佑月:αオメガであることを隠して育った美貌の主人公。
遊びと割り切れない、しつこい本宮が恐ろしくて、本宮から逃げるために高2で英国に留学。
8年ぶりに本宮と再会。やっぱりなぜか気になる。

本宮:デュアルα…

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かりそめの婚約者 小説

義月粧子  水綺鏡夜 

花嫁もの

新書版を文庫版に改変した際に、終盤を書き直したもの。
随分古い小道具が登場する点に、時代を感じました。

これも、自分の気持ちが分からない攻が、嫉妬をして暴走する展開
財閥後継の条件は、「鷺森家と縁戚関係を結ぶこと」
祖父の元カノ、房江さんの孫を探し出し、結婚することが条件。

千尋は、二卵性双生児で、行方知れずの妹が居る。
妹が見つかり、用済みの千尋は出ていくように告げる繁敏。

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俺と奴の対峙する関係 小説

義月粧子  朝南かつみ 

綺麗な挿絵

朝南かつみ 先生の絵を楽しみたくて、紙本を購入。

内容は、義月先生のいつものパターンを外れない。
受の魅力に抗う攻のあの手この手。

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オメガバースのP対NP予想 小説

義月粧子  星名あんじ 

シリーズ3作目

unlimitedで読んで、電子版を購入。
★P≠NP予想:「ギリシャの三大難問」で未解決の計算複雑性理論
「NPはPでないような事が起きる」という予想式。
P≠NPをオメガバースルールに入れるなら、
超αによる性変転を軸にしたほうが娯楽性が上がったと思う。

期待した克也ではなく、
安芸(α)x異母兄・碧莉(α)二人の過去と今。

α同士なのに、安芸にだけ、美貌の異母兄・碧莉は…

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オメガバースの不完全性定理 小説

義月粧子  星名あんじ 

シリーズ三冊一気読み

著者は、官能場面を存分に書きたくてオリジナル・ルールを作ったみたい。
「覚醒Ω」・・電流が走る設定が面白い。
シリーズ3巻、エロ多めR15。
カクテルキス文庫の義月作品は、必ずハピエン。

変わり者のαの攻/貴嶋龍が、ついに「運命」を認めて、陥落。
覚醒Ω・篠原樹希のフェロモン勝ち。
このシリーズは、視点を抗うα側に置くと、無駄に抗う様子が滑稽で楽しめると思います。

でも中途半…

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宿命の婚姻~花嫁は褥で愛される~ 小説

義月粧子  みずかねりょう 

義月作品には、中毒性がある?

なんだかんだと文句を言いながらも、
義月worldの中毒性に嵌って、過去作を読み漁ってます。

先にunlimitedで読んで、再読したくて電子版を購入。
流れが分かっていても、読み返すと面白いのは、
悪役が気持ちよく失敗して去っていくから。

このレーベルは、誤字が修正されずにそのまま商品化されているような気がする、
BL業界の「小説部門が売りあげ不振」の影響による校正不良なのか…

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