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早寝電灯
ふばば
ネタバレ
総じて、非常に良かったです。 絵柄の良さ、舞台設定、人物造形、ストーリー展開、全てが高水準という感じで、誰が読んでも「これいい!」となる作品だと思いました。 コミュ障気味?というか、人に対してまごついてしまう消極性のある高校生・香野灯司が主人公。 電車内でイヤホンとボタンが絡まった事がきっかけで仲良くなった同級生の矢戸樹(いつき)との、とっても清潔な近づき方とそこからの恋物語です。 山に近…
華宗。
教師の吉武伊織がペンネーム「坂上三雲」で校内新聞に小説を投稿したことをきっかけに、同じく教師の八尋達彦は春沖洋介 吉武は坂上三雲という前世の記憶を取り戻し、今世で結ばれるお話です。 複雑な内容である転生モノを ここまで美しく描くことが出来るとは…… 世界観が素敵で、本当に綺麗な作品です。 心が動かされる作品、泣けるような作品が読みたいときにオススメします。 しかし、全体的にストーリ…
Hinana
とにかく爽やかの一言!! 久しぶりに毒っ気のない正統派の作品を読んだなーという印象。 なんと言ってもタイトルが良い。 それだけで透き通るような世界観を感じ取れます。 ただ、とても穏やかに過ぎていくので、もう少し波があっても良かったかなーと。 受けには好感が持てましたが、攻めの性格が今ひとつ?魅力的なんだけど、いまいちハマりきれないというか。。 良くも悪くも想定通りの流れだったので、もう…
ののみ
早寝電灯先生の作品を知ったのは以前「輪廻転生BL」を個人的趣味で探していた時でした。 デビュー作の「半壊の花」もそうですが、どことなく懐かしい、味のある作品を描かれる先生で、今回は発売前から予約し、この作品をとても楽しみにしていました。 とある事がきっかけで、【明るくスキンシップも多い・矢戸樹】と仲良くなった【コミュ障で人の体温が苦手な・香野灯司】。 何故か灯司の事を「神様」と呼ぶ樹に理…
ぷわっちょ
すごく爽やかな物語です。 何でもそつなくこなし、人の気持ちを察するのが得意な攻・樹と、人と接するのが苦手な受・灯司。 それぞれ悩みを抱え、でもお互いと歩み合う中で自分なりに糸口を見つけていきます。 一見絵も少し粗い感じで、背景なども描き込まれた印象はなかったのですが。 ふとした感情の描き方に、この作家さんの技量を感じます。 あ、すごく自然に上手に描くんだなと。 あとネタバレにな…
フランク
作家さん買いです。 コミュニケーション能力が高くて人との距離が近い高校生×コミュ障で人の体温が苦手な高校生のお話です。 冒頭の風鈴の音色とお囃子の音、そして闇夜に浮かび上がる山車とその上で舞う踊り子の姿。 なんとも幻想的で夢かうつつか…………みたいなお話かと思いきや、一転して日常のお話になるので、あれは何だったのだろう?と思いながら読み進めると、攻めがいきなり受けの事を「神様」呼びし…
ポッチ
作家買い。 早寝電灯さんの今までの作品はシリアスなものが多かった気がしますが、新刊は優しく、温かい雰囲気に満ちている。そんな作品でした。 主人公はDKの灯司。 祖父ちゃん所有の山で子ども時代を過ごしてきたからか、人と関わるのが苦手。そんな彼が、電車で出会った、同じ高校に通う樹という青年と知り合いになるところから物語はスタートします。 ちょっとしたアクシデントから、友人になり、そ…
ayaayac
早寝電灯先生、3冊目のコミックスは、”the アオハル” って感じです。 作家インタビューによると、前作『転じて恋と生き』が転生ものだったので、”ストレートに高校生ものを描こう” と意識したとのこと。 コミュ強とコミュ障、新興住宅地と山沿いの地域、いろんな対比で物語にメリハリを作っています。 灯司は、祖父から山のことを教わって、一人でも山には居場所があると思えるのに、現実で人と関…
黒澤
表紙が気になり手に取りました。 短編集なので期待していなかったのですが、素晴らしい作品群でした。 全体の雰囲気を通して、絵の暖かさと独自の世界観が素敵。 筆者独特のタッチは「垢抜けない・まだ未熟な男の子」の描写が抜群に似合い ちょっとジレンマを抱えた臆病なキャラクターの描画は見事のひとことに尽きます。 ザ・メインキャラクターというキャラクターよりも、普段は街並みにまぎれているような青年が…
みみみ。
既刊2冊とも高評価の作家様ですが、んー残念ながら自分には本作も2冊目もあんまりヒットせずでした。 あの人いい人だけどなんかいまいち感性的な部分が合わないな〜って感じの「合わない」に近くて、「扉の向こうの凪いだ海」なんかを読んでいると特にそう思いました。 このお話はつまりのところ、「独りでいる夜に聞こえる木や風の音は心を不安で波立てるけど、誰かと一緒なら同じ夜も凪いだ海のように穏やかになれる」と…