雁須磨子さんのレビュー一覧

胸にとげさすことばかり(下) コミック

雁須磨子 

子が思っているよりも親は

 お互い昭父に関するわだかまりが解消されたようでほっと一安心しました。舟と昭の関係性が緩やかに発展していくのももちろん見所ですが、今まで昭が知らなかった、見ようとしてこなかった父親の姿が徐々に明らかになっていくところもこの物語の軸なのかな、と。今となっては本人に聞くこともできなくなった故人の想いを静かに想像してみる、そんな昭の心情の変化に共感しました。舟に対しても、険悪ムードだった初対面からまさか…

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胸にとげさすことばかり(上) コミック

雁須磨子 

主人公ドジっ子だったんかい

 疎遠だった父親が亡くなるとこから始まる物語。田舎に一時帰省した昭が出会ったのは、父親と懇意だったらしいイケメンの舟。もうこの導入だけで素敵ですよね。上巻は出会い頭で喧嘩してしまって相性最悪かと思われた2人が、昭の不運のおかげで同棲を始めるところで終わります。ありのままの自分を父親に受け入れてもらえなかったことが引っかかっている昭ですが、舟との出会いは彼にどんな影響を与えていくのか楽しみですね。舟…

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オロチの恋 2 コミック

雁須磨子 

良いです

1巻に引き続き、オロチことキハくんの勢いというか、マイペースさが最高だな……と。

展開とかセリフとか、思わず笑ってしまうような面白さがありながらも、キハくんの気持ちも田之崎先輩の気持ちもそれぞれすごく切ないし、ムタくんの気持ちもちょっと切ないし、読んでいて胸がきゅっとなるのは雁須磨子先生の作品ならではだなと感じました。

そして野口くん……最高に面白くて良い人過ぎる!カラスと黒猫とゴキブ…

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オロチの恋 1 コミック

雁須磨子 

キャラが良い

まっすぐでマイペースでちょっと(?)変わっているオロチこと木羽くんと、叶わないと決めつけた恋とかいろんなことに悩んでいる田之崎先輩のお話。

面白くて切なくて、雁須磨子先生らしさのある大好きな作品。
突然の五郎さんにはびっくりして笑ってしまいました(笑)

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胸にとげさすことばかり(下) コミック

雁須磨子 

実に曖昧なことばかり

うーむ…。
うううーーーむ。

スッキリしない!

わたし的に雁さんの作品はズバッと胸のど真ん中に刺さるか、ミットを構えたところから微妙にずれた辺りに球が返ってくるかのどっちかで、この作品は後者でした。

核心をつかないんだよなあ。
決定的な言い方をしない。
そのものズバリなモノローグもなくて、とにかく周辺をふわふわとするものばかり。
匂わせですな。
芸能人の彼女が匂わせをす…

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胸にとげさすことばかり(上) コミック

雁須磨子 

思わせぶりすぎる!

ぐああああ、先が気になる!
とは言え、上下巻ものは上巻を読んだ時点で上巻のみで感じたことを記録しておきたいので、下巻を読むのはしばし我慢!

教師だった父親の周囲にはいつも、自分と同じくらいの年頃の子供がいた。
周囲に「先生」と慕われていた父に、自分は拒絶された。
そんな思いから家を飛び出して10年。
父の訃報で戻った実家には、父が一緒に暮らしたイケメンがいて…。

モヤッとする。…

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キッスインブルーヘブン コミック

雁須磨子 

わくわくするしほのぼのする

雁須磨子先生のBL作品を初めて読んだのがこの作品でした。

それぞれのキャラクターに味わいがあって、ほのぼのしていてそれでいて読んでいるとわくわくするようなお話です。

サーフィンの波のような、予定調和じゃないおもいがけない「ときめき」がないかな~……なんて思っていたきんちゃんの元へ、ある日黒塗りの車に乗った執事が坊っちゃまとのランチの誘いにやってくる……

たまにアホかわいくてロマン…

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オロチの恋 2 コミック

雁須磨子 

すべてが必然

前から思っていたのですが、読み手の感情を簡単に揺さぶることのできる展開って、2つありますね。
ひとつは「死」、もうひとつは「記憶喪失」。
以前どこかで「人を殺して与える感動は、安直な偽物」みたいなことを読んだ記憶があるのですが、「記憶喪失」はそれまで培ってきた時間を殺すことだよなあと思ったものです。

さて、完結巻ですが、最後の最後にこの「極私的禁じ手」が使われます。
作品にドラマを付け…

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オロチの恋 1 コミック

雁須磨子 

為せば成る 為してもならぬは人の心

久々に読み返しましたが、やっぱりいいなあ。
オロチのように生きてみたい。

中3の、雷に撃たれたような衝撃と共に、恋は訪れた。
名前も、どこに誰かも知らない。
知っているのは制服と、そのひとの泣き顔が美しかったことだけ。
野球一筋だったオロチ(木羽)の人生を変える恋が始まる…。

オロチが最高です。
何もかも自分ルールで突っ走ります。
自分が好き→運命→相手も自分を好き、と信じ…

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こめかみひょうひょう コミック

雁須磨子 

必読の書?バイブル?とにかく良い!

どれもこれも好きな作品ばかりの作品集。

【こめかみひょうひょう】(3話) 神
中学時代、同級生男子を好きなことがバレたことで不登校→一家で引っ越しというつらい経験をした橘高。
高校2年生になった彼は、同じクラスの芳野に片思いをしていて…、という始まり。
橘高が可愛くて、思考回路が面白いので笑えて萌えます。
「欲しくても手に入らないもの」を手に入れたつもりになるという写真のエピソード…

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