キントーン
『αの花嫁』ではすっかり圭騎と並ぶ大人の男として、Ωになりたての理玖を導いてくれた李里耶でしたが、こちらを読んでそんな彼にもΩとしてどう振る舞えばよいのか戸惑っていた時期があったのだなぁと可愛らしく思いました。それでもヒート中に相手を籠絡するような態度を見せたり、事後には冷静に考えを巡らし毅然とした態度を取り戻したりする姿は、さすが上流家庭の当主の器ですね。1巻では旺との運命的な出会いに関してお…
今度は圭騎の母親が登場。なかなか蜜月を穏やかに過ごせる展開になりませんね。母親がこういう考えの人間で、家に押しかけるような人だと分かっていたなら、圭騎には先手を打っておいてほしかったなぁと思いました。母親側には難しくても、せめて理玖の方に伝えておくとか。圭騎とのことを応援してくれる人、快く相談に乗ってくれる人もおらず、成り行きから実家にすら帰りにくいであろう理玖です。相手の肉親にこんな仕打ちをさ…
圭騎の母親と相対した後に圭騎自身に一方的に責め立てられ、圭騎との間にすっかり壁を作ってしまった理玖でしたが。李里耶が保護を買って出てくれて、本当に良かったです。短い間にあまりにもいろんなことがあり過ぎた理玖の精神状態が心配だったので、αとかΩとかを気にせずに何でも話せる人が必要だろうと思っていました。両親が実の親ではないことと自分の性別の変化をこの幼い心と身体で受け止めてきたんですから。初対面で…