笠井あゆみさんのレビュー一覧

FOOT FETISH 小説

四ノ宮慶  笠井あゆみ 

フェティシズムの魅力

Kindle版が割引だったのでつられて購入してみました。
これが!たいへん面白かったです。

ヤクザの姫澤と足フェチ靴職人の英人のおはなし。
百貨店の紳士靴売り場で勤めていた英人が靴職人として独立して店を持つが、地域の再開発の波に押され商店街は閑古鳥でなかなか商売に結びつかない。
そんなある日、師匠から紹介されたとお客がやってくるが、ヤクザの姫澤だった。

ヤクザとなんかと関わり合い…

3

妓楼の軍人 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

うちの地元で激推し本

こちらの本、うちの地元のとある書店のBL小説の新刊コーナーに異常に高くそびえたつほど積まれていました。
他の新刊が5~6冊程度積んであるのに対し、こちらの作品20冊ぐらい積んでありました。
いや~、表紙の受けさんが乳首ツンの股間があぶない状態のイヤン♡な格好しているし、書店で購入するには結構勇気が要りそうなのに店員さんが強気で推してる所がいいなと思い、迷わず購入しました。

読む前に、犬飼…

10

蠱蝶の殉情 小説

和泉桂  笠井あゆみ 

短編集

表題作をはじめALL中華風ファンタジーで仕上げられていました。
全て読み切りとなっていて正直なところ、自身の好きなテイストとマジ無理と思うテイストがいっしょくたにされているのが嬉しいような悲しいような複雑な気分です。
表題作とその他三篇入っていたのですが、表題作で全話まとめて話を濃密にしてほしかったです。
幸せな話だけでなく著者の後書きでも触れていますが『冷徹』お題のお話も間に入っておりまし…

1

妓楼の軍人 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

糖度高めの軍国ファンタジー

近隣の帝国に支配される島国大和という
近代パラレルのような設定。
言語や文化などかなり中国や日本に似ていますが
特に政治思想的なテーマはないので
気軽にファンタジーとして楽しめました。

処刑された攘夷党員の遺児で
施設育ちの大和人・蓮(受け)。
優秀な軍人ながら、逆賊遺児であることから
親衛隊隊員(元帥の男妾)の地位に甘んじている。
両親を殺した大和総督を暗殺するため、
そ…

13

人魚姫の弟 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

コンセプトの勝利

表紙の絵の美しさと、童話を使った世界観が魅力的。

前半3つ「胴の足輪」「銀の指輪」「金の腕輪」は、
ヘンゼルとグレーテルをモチーフにした物語。
大きな起伏はない話なのだけれど、懐の大きな青髭もいいし
トントンと短いのを生かした話の進み。
ラブラブのお兄ちゃん達はいいとして、
少し成長した弟が白馬の王子さまに出会う「金の腕輪」、
これ、ここでおしまいですか?
どうもペーパーが(未…

5

黒き異界の恋人 小説

遠野春日  笠井あゆみ 

黒と白のコントラストが綺麗

『蜜なる異界の契約』のスピンオフ。

サガンが時折通うバーで偶然に出会った桐谷。
他の人間にはない何かを感じて惹かれていていくがそれもそのはず、サガン以上に心を読み取らせない彼の正体は天界からの監視者・ラグエルで、サガンの住む魔界とは相反する世界の者だった。

主のベレトいわく、普段ツンツンしすぎて可愛げがないサガンが桐谷=ラグエルに逢う度にデレていく様子が堪らない。

最初は遊び心…

5

蜜なる異界の契約 小説

遠野春日  笠井あゆみ 

異世界ファンタジーとして浸りにくい

黒く大きな翼に魔界から降りてきた攻めというと異世界ファンタジーとして期待が膨らむが、この話はそんな描写がほとんど見当たらずに肩透かしを食らってしまった。
一冊通して攻め・受け共に道楽者という印象しか残らなかった。
人外ものって設定でもあるのに、いつもの遠野さんの攻め・受け美形設定が活きてこないのって珍しい。

父王の愛妾の一人と関係を持った事で、しばらく人間界追放の罰を受けた魔界の王子・ベ…

0

ショコラティエの恋の味 小説

藍生有  笠井あゆみ 

攻めがドストライク

バレンタイン近いのでチョコレート系ーと積み本から手に取りました。
残念ながら作中の季節は夏でしたが…(ノ∀`)タハー...。
うん、由輝の勤務する百貨店の秋のスイーツフェアに向けての準備(ラストはフェアの真っ最中)ってことだから…夏~秋ぐらいになるのかな?

攻めが受けのこと大好きで、しかも甘やかしたがりなんでめっちゃ優しいし甘いです!
でもでも由輝に対しての激甘な態度とは逆に、仕事に対…

5

人魚姫の弟 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

あまりにもおとぎ話でした

ノミネート作品と言うこととたいへん人気があるようなので、普段は手に取らない設定なのですが、トライしてみました。

2つのお話があって、ひとつは「ヘンゼルとグレーテル」、もうひとつは「人魚姫」を題材にしたお話。
それぞれイメージ通りといった感じで、正直意外な展開もストーリーもありません。
ただ、本当におとぎ話を読んだと言う後味は悪くなかったです。

ひとつめのお話。男娼として両親から理不…

1

人魚姫の弟 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

なんて読み応えのある短編集!

犬飼さんの作品は、随分前に一冊読んだきりでした。
その時には個人的に合わず、今回もどうしようかなあと思いながらも、笠井あゆみさんの美しい表紙とフルール文庫(意外に自分には合うレーベル)にホイホイされ購入。
しかしこれが!
もっとはやく買って、ペーパーもゲットすべきだったと激しく後悔しております。
ペーパー読みたかったよー!(涙

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カップル…

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