笠井あゆみさんのレビュー一覧

光の竜は闇を抱く 小説

李丘那岐  笠井あゆみ 

地に足ついたファンタジー

レジーナ国の軍人であるイオリ(受け)は、隣国ガリエラのパレードに王女の護衛として出席中、ガリエラの第三王子であるジクムント(攻め)を投石からかばい、ジクムントから呼び出される。実はイオリとジクムントは、貴族の子弟を集めた学校で共に学んだ同窓生だった。比較的気安く付き合っていたが、突然のジクムントの暴言によりショックを受けて距離を置いた学生時代。しかし再会したジクムントは、自分の放った言葉も忘れた様…

6

Chara創刊20周年記念展 図録 Chara EXHIBITION 2016 ART COLLECTION コミック

  楢崎壮太  二宮悦巳  日高ショーコ  秀良子  穂波ゆきね  円之屋穂積  三島一彦  みずかねりょう  水名瀬雅良  山田ユギ  やまねあやの  雪舟薫  TONO  高階佑  今市子  円陣闇丸  エンゾウ  笠井あゆみ  葛西リカコ  禾田みちる  夏乃あゆみ  木下けい子  草間さかえ  左京亜也  高城リョウ  高久尚子  yoco 

イラスト好きにはたまらない一冊

 Chara創刊20周年記念展、後期に行ってきました。会場は想像よりもずっと小さくて、思いのほか早くまわってしまったのですが、飾られている作品が素晴らしくて何周もしてしまいました。
 この図録は入口カウンター前に他のグッズと共に並べられていて、見本があるので、隅々まで見てから購入を決めることが出来ました。記念展に飾られている作品以外のものもあり、見ごたえたっぷりです。
 日高ショーコ先生、笠井…

4

忍姦~蜜戯の策~ 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

BL忍法帖

淫靡にして、哀しい逢瀬。
鬼子の夢を読んだときに山田風太郎作品に似ている気がしていたのですが、そんな丸木文華さんの作品で、忍びネタというのでこれは是非読まねば、と思ってました。
これはもうタイトルに“忍法帖”と付けていいのでは?と。

時代小説なんかが好きで、よく読むのですがのその中でも、山田風太郎の忍法帖シリーズや司馬遼太郎の梟の城、隆慶一郎の花と火の帝など忍びを題材にした作品が大好きで…

13

光の竜は闇を抱く 小説

李丘那岐  笠井あゆみ 

意外と現実的なお話

ファンタジーかと思っていたけれど、どこか異国の話ではあっても意外と現実的な話でした。我儘な攻めに振り回される受けの健気な様子に萌えました。でも時に気の強い所を見せるのも、またイイです。終盤にタイトルの光の竜の意味が分かるのですが、竜の出番がもっとあっても良かった!是非、続きを出して欲しいです。竜が意外とカワイイ性格をしていて、もっと出番が欲しかったです。でも、竜が出るとまだまだ波乱続きの生活なんで…

4

鬼子の夢 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

もっと見たい

山田風太郎作品に似た雰囲気だと思います。エグみを含んだエロ。
美しさ故に不遇な子供時代を過ごした与六と、生きる術を教えてくれたお坊さんが死んで以来孤独に暮らす鬼の佐助。
与六と出会う前は朴訥で純粋だった佐助は、やがて恋を知り快楽を知り、そして嫉妬や執着を覚えます。
家から出てはいけないと与六を柱に縛り付ける佐助。
このまま執着が悪化したらどうしよう、と心配でしたが春が来て旅に出てからは落ち…

0

処女執事~the virgin-butler~ 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

執事モノ大好き

読み始めは、アンドロイドや人造人間的なストーリーに抵抗がある私には「うーん…」だったものの、話が進むにつれて引き込まれました。
遺伝子に組み込まれた主人に対する忠誠心、それ以外に何もなかった己裕がサイによって人間としての感情を取り戻し、愛する心や、嫉妬する心、軽蔑する心、それから欲望なんかをさらけ出していく様は感慨深いものがありました。
また笠井あゆみさんの絵がとても美しく、特に表紙のインパク…

4

光の竜は闇を抱く 小説

李丘那岐  笠井あゆみ 

ゆるく楽しめる身分差+再会モノ

あらすじ:
軍人のイオリ(受け)は隣国の祝賀パレードで、
貧民が投げた石からジクムント王子(攻め)を守る。
ジクムントは貧民の罪を見逃す条件として、イオリの身体を求めてきて……

他国の王子×軍人という一見接点のない二人ですが、実は十代の頃からの顔見知り。
同じスクール出身の同級生で、冒頭のパレードをきっかけに久々に再会したという設定です。

二人の再会から物語中盤あたりまで延々エ…

10

妓楼の軍人 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

辛口コメントですみません

軍人モノが好きで購入しました。
二人が幸せで良かった〜と思う反面、話が出来すぎな気がします…。
妾で妓楼に入れられているのにヴァージンは好きな人に捧げることができた受けと、世間では既婚者とされているが実はしてなかった攻め。
仇討ち場面も、なんだかメロドラマみたいな展開で少し盛り上がりに欠けたかなぁ。最初から最後までご都合主義な感じでした。
泣けたシーンは蓮が妹と電話するところ。身体の弱い妹…

4

人魚姫の弟 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

健気だけど貪欲

とても堪能できましたが、童話世界に乗りきれない部分もありました。
特に表題作の「人魚姫の弟」は、世界観をまるごと受け入れることが難しくてどうしてもご都合主義に感じてしまい冷めてしまいました。
この世界観に入れるかどうかで評価が分かれそうな気がします。

「ヘンゼルとグレーテル」が基になっている兄弟のお話(輪シリーズ)は、生き地獄の生家から必死に逃げる幼い兄弟がとにかく可哀想で救われてほしい…

2

蜜を喰らう獣たち 小説

宮緒葵  笠井あゆみ 

お腹いっぱい

完ッ全に自己責任の自己都合ですが、宮緒葵さんの作品を立て続けに読んでしまい、もうお腹いっぱいです。この作品も、Mっぽく「犬」と自称しつつベッドではSっぽく激しい行為に及ぶ強靭な肉体を持つ無敵の攻(もちろんイケメン)×無垢ながら抗いがたい色香を放つ強烈な誘い受(自覚はないけど超美人)…のお話で、若干の胸焼け感。ああ、はいはい。こういう設定がお好きなんですね。

読んだ順番が悪かったのでしょうが、…

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