街子マドカさんのレビュー一覧

甘やかな褥~琥珀色の秘密~ 小説

月東湊  街子マドカ 

ほろ苦い御伽噺

個人的に、文章がとても読みやすい作家様。
イラストの通り、尻尾が生えていたりもしますが獣要素はそこまで高くはないかと思います。
放蕩息子と呼ばれている領主の三男×異なる外見から忌み嫌われ生きる捨て子の組み合わせ。
甘さとシリアスさ、容赦のなさのバランスが読み応えあり。
全体的に面白かったです。

獣の尾を持って生まれた主人公のルルは、政治犯の終身流刑地として隔離された村の入り口に捨て置…

1

愛の巣へ落ちろ! 小説

樋口美沙緒  街子マドカ 

変貌後の攻めが超絶ツボなのに、そこに至るまでがやっぱり痛い……

BLソムリエの今日の気分「いやされたい」が目につき、「小説」・腐女子度「ひとなみ」で調べたところ、真っ先にオススメされたのがこちら……。
えっ??癒しを求めて読む作品なの??と、思わず目が点。
「健気受けしんどい」の間違いじゃないの?と。

腐女子度を「初心者」にしても相変わらず真っ先にこちらがオススメされてしまったので、かえってあまのじゃく的な興味が湧いてしまい……。
「癒される」作品…

5

恋のプールが満ちるとき 小説

名倉和希  街子マドカ 

元スイマー

個人的名倉先生祭りで購入。どんなお話かと思っていたら、元競泳選手が出てくるスイミングスクール舞台のお話でした。攻め受けともそんなに盛り上がらなかったので、中立より萌です。思ったほど変態感無かったんです。本編130P+その続き100P+あとがき。

幼馴染の父親が経営するスイミングスクールで、コーチをしている優希(ゆうき)。このスクール出身で、超憧れの人だった濱崎(なんと世界水泳金メダリスト)が…

0

恋愛証明書 小説

崎谷はるひ  街子マドカ 

濃厚

十数年振りの再読。
初読当時とはやはり読後の印象がガラッと変わりました。
今読むと、これは評価が分かれる作品だよなあと。
崎谷先生といえば!な、健気受け・キャラクターの濃い女性・濃厚なエロスが詰まっています。

遼一が働くカフェに訪れる、美しい母と美丈夫な父と愛らしい息子…と、理想を絵に描いたような皆川親子。
ゲイであり、片親家庭で育った経験からか「優しいお父さん」っぽさのある男性に魅…

0

Love Celebrate! Gold&Silver -ムシシリーズ10th Anniversary- 書き下ろし小冊子 翔くんの、好きなひと グッズ

翔くんの願い。

翔くんの恋ばななのかと、ワクワクしながら読んでみたら、全然違う。
切なくてしんみりしちゃったお話でした。

 シリーズ第一作品になる、澄也と翼の息子である翔。
両親や周りの人達から愛し愛されて育ったのがみてとれる、とってもいい子の現在18歳です。

 小さい頃から好きだなと感じてたのは、郁ちゃんや葵で、小さくてかわいい、母さんに似てるなと思った人で。

 無条件で母さんは強いと信じ…

2

愛の蜜に酔え! 小説

樋口美沙緒  街子マドカ 

キレ過ぎの攻め(病気)×無知受け

虫シリーズ、気になった巻だけツマみ読んでるんですが、このお話の世界観を受け入れないと終始ポカンとしてしまいがちです。特にこのお話とか。

なんか冒頭から薄幸の地味メン(受け)が、仲が良かったのに突然自分をフッた攻めが病気ってんで、それを治せるのは自分しかいないとか言うもんだからそれまでずっと会ってなかった攻めに今、会いに行きます……ってところから話が始まります。
そっから攻めがサ◯ヤ人化する…

2

御曹司に溺愛されるお仕事です 小説

金坂理衣子  街子マドカ 

ある意味不憫な攻め(笑)

タイトルどおり溺愛攻めなんだけど、その長年の溺愛っぷりが受けにはちっとも伝わっていない……というところがすごく良かったです。

二人は幼馴染同士なんです。
だけど紫苑(受け)にとって恭一郎(攻め)って、腐れ縁の幼馴染にすぎない。

そもそも初めて会った日の印象が最悪で。
恭一郎に髪を引っ張られたり、水たまりに突き飛ばされたりしたもんだから、それ以来、高慢でワガママな坊っちゃま認定してる…

2

こどもの瞳 小説

木原音瀬  街子マドカ 

予想より純

お兄ちゃんのことが、好き。
お兄ちゃんに嫌われたら、死ぬ

木原作品で近親相姦とショタなんてどれだけキツい話なんだろうとゲスな興味が湧き購入しました。
「眠る兎」がデビュー作と言われて信じられないほど文章も巧みで面白く一気読みだったので、どれを読んでもいいなと思っていたのですが、「眠る兎」は95年出で09年(恐らく)に単行本収録にあたり加筆修正されています。対して今作は99年刊行時のままの…

0

良き隣人のための怪異指南 小説

海野幸  街子マドカ 

まじでホラー



知らず引っ越した先が曰く付きの物件で恐怖に震える受けと先に住んでいた怪異に好かれる攻めの話。

すでにたくさんのレビューがあるので、感想をちょっと。

中編2本で成り立っていて、前編が攻めに取り憑いていた怪異の解決と二人が恋人になるまで。
後編が恋人になってからもいつも怪異に邪魔される二人がいろいろあってやっと本懐を遂げるまで。

全編通して(特に後編が)怖かったです。
B…

0

たちまち、おちる 小説

栗城偲  街子マドカ 

不思議な雰囲気の受けさま

『stand up,please !』のスピンオフとのことで、遅まきながら読了。
軽いコメディで楽しく読めます。

しかし、こちらの受けさんであるAV監督の間野も勃起不全なのね。前作の『モザイク師』もそうでしたよね。2作とも丁寧に取材をしている様に感じるので「AV業界で働く人はみな性欲減退しているのかしら?」と、刷り込みされてしまいました。

しかも間野の場合『プライベートではダメだが仕…

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