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雷遊の方も大村に対する特別な気持ちを大分自覚してきたみたいなので、もうBL作品といってもいいんじゃないかなと思います。2人とも根が思いやりある人格なので、終始穏やかで温かい空気が漂っていて読んでいる側も心地良いですよね。雷遊のチートさに笑い、彼のふとした言動に大村と共にきゅんとし、時々人間や生き物であることの尊さを思い出させられる。この繰り返しがこのシリーズ最大の魅力であり、改めて好きだなぁと感…
すっかり2人で生活することに慣れた雷遊と大村。2巻は雷遊が学校に通ってみるところから始まって、新たに得た友人達との交流も描かれています。全体を通して、雷遊は人間が最低限持つべき自尊心の大切さを改めて教えてくれていました。高いプライドを持てということではなく、他人からの評価に左右されず、自分らしく生きることへの誇りをしっかりと持つこと。難しいことのように思えるけれど、実は自分の心の持ちようでいくら…
ある日帰宅したら自分の部屋に雷神が居座っているというファンタジー展開から始まる物語ですが、ゲイであることや仕事に追われる日々に疲弊しきっている主人公・大村の心が癒されていくハートフルストーリーでもあります。雷神こと雷遊は、40億年以上も前から存在していて、神でいることの退屈さに嫌気がさし、人間になりたいと思ってたまたま大村の部屋に落ちました。自分だけではどうすればいいのか分からないため、何年かか…