丸木戸マキさんのレビュー一覧

目を閉じても光は見えるよ コミック

丸木戸マキ 

人間ドラマ

読み応えがありました。

ゲイビ男優どうしのお話で体の隅々は知り尽くしているけど、お互いのプライベートは一切知らないといったいわゆる「体先行のお付き合い→やがて心も」のパターンの一つかなと思って読み始めたのですが、こんなに重くてこんなに深いお話になるとは予想もしていなかったです。

攻めのグレかけている息子に語りかける言葉から、受けが普通ではない過去を背負っているのだろうなと予想はしていま…

31

インディゴの気分 コミック

丸木戸マキ 

曖昧な関係が大人っぽい

私は先にこちらを読んで、その後にポルノグラファーを読んだので、城戸に対しての気持ちがそれほど悪くないかもしれません。
城戸と言う男がとても小さくて、ズルい奴と言う印象は変わらないのですがそれでもこの作品の当時は二人の中にはやはり確かに愛情もあって、尊敬もあって色々なことを経て自然にそれぞれのパートナーとの出会いに繋がったんだなと思うとやはりこの二人はこの二人でいいカップルに思えました。

ポ…

4

ポルノグラファー コミック

丸木戸マキ 

素敵!

最初は表紙の絵が少しくどすぎると言うか、線が太くて好みじゃなかったので敬遠していたのですがちるちるさんでの評価が高かったのと『インディゴの気分』が出たのでようやく手に取りました。
読んでみて、この内容にはこの絵とこの表紙!って思いました。今でもあるのでしょうがポルノ作家と言う受けの職業がなんともノスタルジックだし、けだるげで少し浮き世離れしている木島のなんとも言えない色気とこのタバコを片手に耳元…

2

アケミちゃん コミック

丸木戸マキ 

もうちょっと先まで読みたい

「ポルノグラファー」と並行して連載されていて、コミックの発売もほぼ同時期で、なんとなく存在が「ポルノグラファー」の陰に霞んじゃったかなという感じの不憫めなセカンドコミックなんですが、こちらもやはりこの作家様の独特な魅力を堪能出来る1冊じゃないかなと思います。

私はこの作品を、昭和好き作家による“三文ドラマ仕立てBL”だと思って読んでいます。
クズを極めたようなどうしようもない男と、そういう…

8

ポルノグラファー コミック

丸木戸マキ 

この受けにしてこの作品あり

設定が非常に面白く、とにかく受けが魅力的です。
作中、久住が木島の官能小説をいやらしいが品があると評しますが、まさに木島自身であり、この作品そのもの。

ミステリアスな色気と落ち着きのある小説家、健康的ないわゆる普通の大学生といった珍しくない設定が『治療費を請求しない代わりに口述筆記を手伝う事になるがそれは官能小説だった』という強烈な味付けで始まる冒頭は、期待感を強烈に煽られました。
隠語…

7

インディゴの気分 コミック

丸木戸マキ 

手練れのムード

前作「ポルノグラファー」からの本作「インディゴの気分」の流れ。
木島がどう木島になったのか、城戸とは何があったのか、それを遡って創作し皆を唸らせる。
離れ技的に上手い!と感じる。

時は遡ること十数年、木島が純文学小説家として完全に行き詰まっていた時期。
偶然アングラ出版社の文芸(ポルノ)担当の編集者となっていた大学の同期・城戸と再会し…と物語が動き始める。
この辺は、プライドは高いが…

4

インディゴの気分 コミック

丸木戸マキ 

神神神

今読んだばかりなので静かな興奮が冷めやらぬ状態なのですが、ただでさえ文章が下手くそな上に考えも纏まっておらず申し訳ないのに書かずにいられませんでした。

先ず後書きで作者さんが、当初は城戸に男を充てがってと考えていたけど妻子がいるし…と思いとどまったという経緯。
ハッピーエンドがお好きにもかかわらず、
変えられない現在という足枷がある中でこの様な素晴らしい作品を書き上げられた力量にただただ…

8

インディゴの気分 コミック

丸木戸マキ 

本当に本当に読んで良かった!!

木島と編集者城戸との過去のお話、つまり成就しなかったお話なのできっと読んだら悲しい気分になってしまうんだろう…と警戒して当初、読む予定はありませんでした。
でもいるいるさんの素晴らしいレビューのおかげで(本当にありがとうございます!)俄然興味を惹かれて入手。

結果…本当に読んで良かったです。

純文学作家としてデビューした木島が官能小説を書き始め、どのように変わりあの「ポルノグラファー…

20

アケミちゃん コミック

丸木戸マキ 

これでいいのか?

以前読んだときに「これでいいのか?」と思ってしまい、レビューがうまくまとまらずに放置していたこちらの作品。

最新刊「インディゴの気分」を読んだのに伴い、こちらも読み直してみようと再び手に取りました。
しかし、「これでいいのか?」とやはり思ってしまう。

何がかと言うと攻めの蒼介について。イベントサークルで集団強姦をして「運悪く被害届けを出すような女」に当たってしまい前科持ちになってしま…

4

インディゴの気分 コミック

丸木戸マキ 

もはや文学作品

前作のポルノグラファーがよかった!からの、本作を購入ですが。
これ、本当に良かったです。
なんだか最近、やおいの語源か?!みたいな、エロくて変態プレーみたいなBLがブームなの?な感じの中(それはそれできらいじゃないんですが)、理由があって、無理がない変態。の、純愛!みたいな。

前作はスランプになった純文上がりの官能小説家の主人公木島が、若い男の子にちょっかいをかけて恋愛に移行する話なので…

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