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華藤えれな 葛西リカコ
ふばば
ネタバレ
なんとも言えず蠱惑的な世界観。 スペイン。 死と戯れる闘牛士。 咎を背負って日本から逃れてきた神学生。 光と影。 生と死。 太陽と闇。 それらの激しい対比と呼応するかのように、反発しまた惹き合うねじれた激情。 物語は両視点で進みますが、主に受けとなる日本人神学生・颯也が主人公と言えると思う。 颯也の背負っている過去は実に壮絶で、日本から逃れても、神に仕えつつ男と寝ても、魂はい…
華藤えれな 小椋ムク
kurinn
ディアプラス文庫さんのフェアの為に購入しました。小冊子の為にどの文庫を選ぼうかと思って、大好きな華藤えれな先生の未読作品を選びました。 大好きな不憫受けの作品でしたし、面白いなと思って読んでました。後半からは攻め視点もあったので、「やはりそうよね」と攻めの愛情を確認しながら読めたのも好みだったんです。 結末もスッキリしてて好みでした。 でも読み終わった後にモヤモヤが残ってしまったんで…
華藤えれな 芦原モカ
碧雲
以外と面白いタイムワープもの。 天涯孤独の紗季を引き取り養育してくれた、子爵の末裔・ジャン。 パーティの準備中に、マフィアに襲われ、ジャンも紗季も死亡する。 銃で撃たれて死んだ時、「死にたくない」と呟いた紗季の願いをケルトの神像がかなえて過去に転生させる。 過去の世界に折角行ったのに、未来に戻りたいと願う紗季に、蛙の神様が条件を叶えたら未来へ戻す約束をする、期限は3か月。 条件を満た…
華藤えれな Dite
森の人狼、人魚姫版。テーマは「子育て」 挿絵の画家Dite さんが好きで購入、綺麗な内容に沿った絵に感動。 エレナの森には、昔、人狼の王国があり、人と共存していた。 人が欲を出し、薬草を独り占めしようと、人狼狩りで人狼を火あぶりにしてから、 人狼はずっと絶滅したとされていた。 マミンカという猫人と暮らす、最後の人狼、沙智。 沙智は父が人狼、母が日本人、両親は森の人狼狩りに追われ…
華藤えれな 夏河シオリ
華藤えれな 先生の作品は、現地を必ず観て書いているのが常で、 この作品は、羽生君の試合の観戦で訪れた際にインスパイアされて書いた、とあとがきに有りました。 (主人公のΩは、羽生君のイメージ?とは関連ない。) ノーベル賞授賞式がある地域が背景。 かつていたα、β、Ωのバース性のうち、Ω種だけが、自然に出産されなくなった時代。 発達障害の美少年Ω、ハル君。素直で、健気。 ハル君は、…
本編後の2人の幸せそうな新婚旅行の様子が、2段組のボリュームでしっかりと書かれていました。 本編ではティティに願いを叶えて無いと言われて、紗季は全て叶ったと感謝してティティは涙を流していました。 そんな無欲な紗季の為にティティが用意したのは、アレクサンドルと紗季への新婚旅行だったのです。それもティティにしか贈る事が出来ない、紗季が生きていた21世紀のパリなんです。 もちろんその話を聞…
華藤先生の作品は必ず購入しているのですが、今回はちょっとタイトルにビビりながらも読んでみました。 ヨーロッパを舞台にしているのは変わりないのですが、今回は切なさや受けの悲しい程の健気さが鳴りを潜めた作品でいつもと違っていました。 普段は華藤先生の作品ほタオルハンカチをビショビショに濡らして読んでいるのですが、今回の作品は楽しく読了しました。 そしてハラハラして危ない展開になる前に…
ポッチ
作家買い。 華藤さんらしいヨーロピアンなお話でした。が、華藤さん作品て、ちょっとお耽美っていうのかな。そこはかとなく漂うしっとりした空気感がある作品が多い気がしますが、今作品はめっちゃコミカル。思わず吹き出してしまうシーンも多く、いい意味でいつもの華藤さんらしさが鳴りを潜めた、そんな作品だったように思います。 両親亡きあと、引き取ってくれた遠縁のジャンおじさんに庇護して…
華藤えれな 梨とりこ
ハワイの警備会社からの派遣員の物語、二編をAmazonkindleで読了。 1 「幾千もの夜の秘めごと」 アラブ 2 「微睡む夜明けの秘めごと」ロシア 二作とも、挿絵なし。 過去に事件に巻き込まれて離別している訳アリ、だけど腕は一流の警護官。 二作とも、過去に生き別れた雇用主であり恋人と復縁する筋書きで、 主人公は、恋人から深く愛されていたことに気づいていない、すれ違い愛。 …
ハワイの警備会社からの派遣員の物語、二編をAmazonkindleで読了。 「幾千もの夜の秘めごと」 アラブ 「微睡む夜明けの秘めごと」ロシア 二作とも、挿絵なし。 過去に事件に巻き込まれて離別している訳アリ、だけど腕は一流の警護官。 二作とも、過去に生き別れた雇用主であり恋人と復縁する筋書き。 展開と構成はほぼ同じ、舞台が異なるだけ。 二転三転する裏切りがあって、誰が味方か…