chikakumaco
多くのレビュアーさんが、この続編と併せて読む事をお勧めされていて。その事に納得が行く。
前半は、前作の為のプロローグにあたり、「イトウさん」の成り立ちの説明になっている。
「イトウさん」はやはり、マッドサイエンティストであるボスに、幼ない頃に拐われ、脳をいじられ、殺人兵器として育てられた。名前を付ける事は、余計な感情を生むと思われ、この頃彼は「I」というコードネームを与えられる。
I=アイ。…
ちるちるの記事で「殺し屋」稼業というのに心惹かれて購入しました。
以前から気にはなっていた作品なんですが、とても重苦しい雰囲気と、絵の独特の怖さに恐れを為していたのです。
キョウスケくんの、何も映していないかの様な瞳。もしくは瞳孔が開きっぱなしにも見えて。
それはとても恐ろしい。
対する「殺し屋」である「イトウさん」の、いつも薄目で笑っている様な。
閉じられている様な、眼も恐ろしい。
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冥花先生の退廃的な雰囲気を含んだタッチと、禁忌を犯すストーリーが合っているなぁと感じました。天使に間違われるほどの美貌を持った呪蛇・キリエと、彼に堕とされまいと必死に抗う聖騎士・シグレ。シグレは敬虔な信徒で戒律を本当に真面目に守ってきたキャラなので、なんとか自我を保って欲しいと思う一方で、そんな彼が堕ちたらどうなってしまうんだろうという好奇心も抑えられず、ここからの展開が非常に気になります。
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読み始めた頃は三角関係ものだし、学園だし、教師と生徒だし、といろいろ萌え要素が詰まっていてハマれそうな予感がしました。が、読み進める内に脈絡がないなぁと感じる点がいくつかあり、物語に集中できなくなってしまいました。冥花先生のタッチとこの題材はよく合っていると思いますが、登場人物の言動が浮いているように感じるというか。途中からご都合展開っぽく感じてしまったので、中立評価に落ち着きました。
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