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本郷地下
桜の夜
ネタバレ
前巻で描かれたヴァンの過去も辛いものだったけど、この巻で語られたイェンスの過去は想像以上に重いものでした。辛いとか哀しいとか……まさに言葉にならないような。 自分で望んだわけじゃないし、村人たちの自業自得ではあるけど、自分を思ってやってくれたのも事実だし、村人全員の運命を変えさせてしまったのも確かだし、でもいちばん重い運命を背負わされたのは自分だし。 一人ぼっちになってしまっただけじゃなく、こ…
『人魚姫』の一節が引用された印象的な始まり。お伽話のようなモノローグに、ノスタルジックな世界観。美味しいご飯とスローライフ。若く美しい二人の青年に絆が芽生えていく過程を、丁寧に綴った物語。 これだけでもう心を満たしてくれる素敵な作品でした。 が、早々に二人が伴侶となって、これから愛が生まれるという予告もしてくれてるけど、1巻の時点ではドキドキするような恋心は見られません。 BLレーベルではな…
ジン・ジャン
元人魚のヴァンは声と家族を失い奴隷として働かされる日々。そんな中新月の日にだけやってくる、呪われた島の唯一の島人イェンスと出会い⋯。 これまでの地下先生の作品とは少し違う思いっきり素敵なファンタジーで、人魚姫を下敷きに魔法使いドロメによるイェンスの黄泉還りと島のその後のお話。 初めて2人が出会った時にイェンスが作ってくれたご飯がとても美味しそうなのだけど、その味と温かさが沁みたのは何よりも…
通学の電車内でいつも同じ男から体を触られている水葵。逃げる事をせず受け入れてしまう水葵は親からの抑圧に耐えていて、その苦しさから抜け出すため痴漢相手の男忍を見つけ出し「もっと教えてください」と迫り⋯。 水葵の命令を聞いてしまう忍にも抱えている苦しみがあり、お互いにそれを癒し忘れるため肉欲に溺れていくのが実にエロティック。 破滅により全てを終わりにしたかった忍の絶望を、出口を見つけた水葵が救って…
好きなのは女性なのになぜか男性にしか欲情できない高史。同棲してた彼女の転勤で、急遽友人の使っていない寮の空部屋に住む事に。そこにいたルームメイトはバイト先でよく見かける気になってた彼で⋯。 同居人深町はゲイだと知り胸がざわつく高史。一線を越えてしまっても深町にも想い人がいて、高史にも恋人の舞が。 ふつうって、運命って何だろう?手探りしながら近づいていく2人の距離感が、不器用で誠実でとても良…
チル76
「丁寧な暮らし」とは無縁な生活をしてる私の心がバシャバシャと聖水で洗われるような、、、本当に美しい作品です「魚と水の森」 1巻で全体的な世界観に触れ、この2巻でグーーーっと人物に焦点が合い設定とストーリーが重なり合って、深い理解に繋がるような読書感に包まれました まるで彼らしか住んでいない島の何かしらの生物に転生して2人を見守っているような感覚になって読める深い没入感があります もし…
1740
イェンスの伴侶になった元人魚のヴァンは、イェンスがたったひとりで生きている理由、幼い頃に黄泉還った人間であること、その代償として島に呪いがかけられて新月の日しか島を行き来できないこと、特別にただ一人の伴侶のみ外から島へ迎えられることなどを教えてもらいます。 そしてヴァンは自分を助けてくれたこと、自分が王子のために声を失くしたことを考えます。王子なんか助けないでヴァンを助けていればよかったのにと後…
ゆずら
切ない、哀しい、優しい…とてもとても良いお話なので、沢山の人に読んで欲しいなぁ〜と思っています。 3巻も楽しみです。 紙の本は装丁もとても美しいです。
ざくざくちゃん
1巻に続き発売を楽しみにしていました!2巻も胸がキュッとなるイェンスの切ない思い出や、ヴァンのイェンスに対する覚悟の誠実さに胸いっぱいになり温かな涙が流れました。 こんなに読んでいて癒されていくなぁ…と実感できる作品はあまりありません。 イェンスが語る過去の思い出。ドロメに村人がイェンスの命を願った代償が大きすぎて、村を出る事が不本意だった村人達もいただろうし、それでも村に残ると決めてイェ…
ちろこ
1巻から再読すると、話の繋がりがより分かり、また新たな気付きや発見を見せてくれる奥行きの深いストーリーに感嘆の嵐でした…!! 2人で過ごす島のスローライフな生活を見てるだけでも楽しいし、平面白黒の漫画なのに温かさや匂いまで漂ってくる素敵な食事には生唾ゴクリ…。読んでるだけでお腹が鳴りそうになって困りました(笑) イェンスが食に貪欲なだけあって、料理をすごく美味しそうに描いているのは作者さん…