ビリー・バリバリーさんのレビュー一覧

WOLF PACK コミック

ビリー・バリバリー 

気高き狼の物語

北欧神話に登場する、
狼の姿をした巨大な怪物・フェンリルを始祖とした
人の姿にもなれる気高き狼の物語です。

北欧神話の知識がなくても楽しめました。


谷の一族の長・ガルム(黒狼)と
湖の一族の長・ハテイ(白狼)が
群れのしきたりにそって番の関係を結ぶところから始まります。

湖の長はハテイと双子の妹の2人で担っていました。
本来婚姻相手になるのは妹だったのですが、
結…

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したたる恋の足跡 小説

葵居ゆゆ  ビリー・バリバリー 

おじさんと子供のせつない話

劣悪な環境にいた千空を拾って育てたおじさん、澄見。
澄見に恋してしまった千空。
そんな二人の物語でした。

澄見は物書きで、世界各地を転々としている。それにくっついて生活してきた千空。
少したばこのにおいのする澄見の匂いを嗅ぐと安心する。
澄見は恋愛方面はゆるいようで、あちこちで男性と関係している。

千空を幸せにするため、そして家族になるために子離れしなければ、と思う澄見と、ひた…

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真夜中のオルフェ コミック

ビリー・バリバリー 

ただただ優しくて美しい・・・珠玉の一冊です

『真夜中のオルフェ』と言うので、ギンナジウム系とか、悪魔系とか、それとももっと酷い人間が出てくるのか(ってちゃんとあらすじ読めよ!)、勝手に思い込み、なかなか手が出せずにいました……。
でも表紙はたまらん耽美系で綺麗だし・・・。
遂に手に取り、あ・・・なんて美しい。+゚ *。。+゚.。

大きくは、受けの心の傷が癒されて行くお話なのですが、読んでるこちらが癒されてしまいました。
こんなに…

7

真夜中のオルフェ コミック

ビリー・バリバリー 

恋愛面での物足りなさは否めない

 幼少期のトラウマが原因の悪夢が怖くて不眠症になった一紫が、同僚の和深の声によって暗闇から脱出できるというストーリーでした。彼のトラウマというのは誰も悪気のない不幸な事故であり、特に痛々しいとか見るに耐えないような類のものではないので、そういうトラウマものが苦手な方でも抵抗感なく読めると思います。声で救われるというきっかけが素敵ですよね。こんな声かな?と想像しながら読んでいました。一紫と同じく閉じ…

1

朝とミーチャ(2) コミック

ビリー・バリバリー 

ミカとエリにも注目して

 1巻ではどういう方向性に持っていくのかまったく未知数でしたが、2巻はいろんな人物が絡み合いながらもとても綺麗に纏まっていたと思います。序盤で朝彦の元彼のミカと一悶着あり、さらに中盤で朝彦が叔父と和解し大団円かと思ったら、まさかのミーチャの異母兄弟が登場する展開には驚きました。せっかく纏まったのにまた掻き回すのか?と。でも、この弟もミーチャの過去を清算するにはなくてはならない存在だったんですね。朝…

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朝とミーチャ(1) コミック

ビリー・バリバリー 

雰囲気に統一感が欲しい

 ずっとシリアスな雰囲気のまま進んでいくかと思いきや、ギャグをぶっ込んできたりと、重い部分と軽い部分を行ったり来たりしてあまり安定しないなぁという印象を受けました。それらが混ざってメリハリのできる作品もあれば、急な雰囲気の変化に戸惑う作品もあると思っていて、これはどちらかというと後者だったかなと感じます。もう少しシリアスな雰囲気に酔っていたかったかも。ストーリーの方向性もまったく見えず、正直『ばら…

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ばら色の研究と花喰らふきみ コミック

ビリー・バリバリー 

攻め受けの関係性が面白い

◆ばら色の研究と花喰らふきみ(表題作)
 この短編集の中でどの作品がビリー先生の絵のタッチと合っていたかと聞かれれば、間違いなく一番はこれでしょう。噎せ返るような薔薇の香りがこちらまで伝わってくるような画面の美しさでした。光る薔薇を作りたいという葛ノ葉と、その薔薇を食したいという蜂須川。幼少期の可愛らしい出会いを経てすっかり大人になってから再会し、薔薇を通して互いに魅せられていく2人。距離を縮め…

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アネモネと嘘 小説

天瀬いつか  ビリー・バリバリー 

ゆっくりと流れる時間の中で家族や愛について考えさせられる作品

初めてレビューを書かさせていただきます。
最初は表紙に惹かれて気になった作品でした。
もともと漫画はよく読むのですが、小説はほとんど手を出さなかったのですが、試し読みをしてみて続きが気になってしまい即購入しました。

ネタバレになるか分からないですが個人的な感想です。↓

犬童に対して優しすぎる鹿島に違和感というか不思議に思っていました。しかし、少しずつ分かっていく鹿島のほの暗い部分や…

4

アネモネと嘘 小説

天瀬いつか  ビリー・バリバリー 

個人的に『期待の新人認定』をしました

こちらの『あらすじ』を読んだらどうも気になり始めて、仕事帰りの書店で『完璧な幸せに似ているこの日々がいつまでも続きますように。』という帯を見た瞬間に「あ、この本、買うしかないな」と家に連れて帰り一気に読了。このお話の評価は『萌』を付けましたが、実は「今後とても期待したい作家さんを見つけちゃったかもしれない」と打ち震えております。

鹿島聡は会社帰りに、雨の中、泥だらけで血を流して倒れている金髪…

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朝とミーチャ(1) コミック

ビリー・バリバリー 

攻受どっちも美人・・・!

攻め受けもどっちも美人・・・。絵が綺麗で、皆キラキラ・・。

ただの美人カップルの目の保養BL漫画ではなく、しっかりとストーリーがあってとても読みごたえがありました。

それぞれにトラウマ、悩み、苦悩(主に家庭関係)があって、ただお互いが慰めあっているのではなく、二人で乗り越えていこう、前に進もうとしている二人が、本当に愛し合っているんだなと思えました。何度も読み返す漫画です。

5
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