可南さらささんのレビュー一覧

カップ一杯の愛で 小説

可南さらさ  カワイチハル 

ムッツリスケベにご用心 Σ>―(*・д・*)→

うん、読んでみて正解でした。とっても面白かったです。
ムッツリスケベなゲイの敬語攻めと、口が悪く男前なのに可愛いノンケの受けの、甘いラブストーリー。
それぞれのバックグラウンドは暗く、脛に傷持つ二人。というのも、攻めの山沖は学生時代に男同士で駆け落ちし家族に疎まれる存在で、受けの夏生は施設育ちの過去を持っております。
ともすれば暗い展開になりがちな物語なのに、そうはならず比較的明るいノリのほ…

8

約束 小説

可南さらさ  六芦かえで 

甘くて、切ない

甘くて切ない雰囲気の作品です。後半と特に、切なくて胸がギュッと締め付けられる思いもしましたし、涙がポロリとこぼれてしまったシーンもありました。
派手なエピソードなんてありませんが、心理描写に心が揺さぶられていきます。相手を思いやる心が美しいと思います。
有也のツンデれっぷりが本当にかわいいですね。つんつんしていた子がほだされ、心を開いていく様子がたまりません。
三角関係なのに、ドロドロになら…

4

告白 小説

可南さらさ  六芦かえで 

王道も寮ものも好きですが

クールで辛辣な攻めに小さくて可愛くて少女のような受けの学園ものでした。寮のある閉鎖された学園内のお話は好きですが、そこまで寮ものという感じはしなかったかも。
王道・寮もの・健気な主人公も好きな設定ですが、それを差し引いても読み始めてからどうにも自分には合わない…と思いました。

ストーリーは割愛しますが、合わないと思った理由は分析したら色々あると思います。
主人公のは攻めに一目惚れするので…

1

北上家の恋愛事情 三男編(表題作 愛してると言ってくれ) 小説

可南さらさ  花小蒔朔衣 

ツン要素多目のツンデレ

北上家三兄弟シリーズ、三男編です。
資産家の息子である大学生の攻め×ツンデレブラコン受け、というカップリング。
次男編では幼なじみ攻めのあまりのアホっぷりに怒りを覚えつつ読んだものでしたが、こちらの三男編を読んだら攻めがすごく出来た人で、こっちの攻めと向こうの受け次男がカプだったらよかったのでは…と思ってしまいました。
余った2人、あちらの幼なじみ・匡×こちらの三男・忍というカプは犬猿すぎて…

1

北上家の恋愛模様 次男編(表題作 恋の時間) 小説

可南さらさ  花小蒔朔衣 

デリカシー皆無の攻め

北上家三兄弟のそれぞれの恋愛模様、次男編です。
隣に住む幼なじみ・匡×北上家次男・祥平というカップリング。

とにかく文体というか、作風が古いなぁ、という印象。相手に突拍子もないこと言われて「…はぁ?」と聞き返すとか、「相手が何を言ってるのか理解できない」とか「何でここで○○が出てくるんだ?」とか、そういう昔よくあった、わざとらしいまでの理解力のなさ。頭のいいキャラなのに飲み込みが悪く、故意…

1

先輩とは呼べないけれど 小説

可南さらさ  穂波ゆきね 

クロさんグッジョブ!

はー…やっぱりいいですね可南さんの作品は。
読んだ後幸せな気分になれます。今まで読んだどの物語も、カップル二人がただラブラブな描写だけではなく、脇役が魅力的だったりします。二人を支えたり、見守ったり、ときには壁となったりする人物もいるわけですが、今回の二人を繋いだのはラブラドールのクロでした。

あらすじは他の方が書いて下さってますので割愛させていただきますが、クロさんがいなければ恐らく及川…

1

左隣にいるひと 小説

可南さらさ  木下けい子 

文章が美しい

最近、可南さんの切なくも甘い作品にハマってしまいました。

半年ぶりに帰省した江沢を駅で出迎えたのは、同級生だった生方。
生方は親友の江沢に友人以上の感情を抱いていたが、あることがきっかけで怒らせて以来、疎遠になっていた。そして、5年ぶりに会った江沢に好きだ、と告白した生方はこの恋が叶わないことだと分かったうえで、ケジメをつけようとしたのだった。

物語の前半は、『え?江沢ってわりと普通…

7

約束 小説

可南さらさ  六芦かえで 

路傍の石…からの妹背鶴

王道で切ない恋物語です。

高校時代、ルームメイトであり恋人同士だった二人がある日突然引き裂かれてしまい、片方は事故により記憶喪失となる。そして、四年後偶然の再会を果たしまた恋をするという…わりとベタなお話ではありますが、私は好きです。

とくに好きなシーンは
“自分がいなくても幸せだった、なんて聞きたくなかった”
と、有也がバス停で立ち竦むところ。
好きな相手の幸せを願いたい気持ち…

6

水に眠る恋 小説

可南さらさ  円陣闇丸 

家族が二人を引き裂くんだなぁ。

『旦那様の通い婚』が面白かったので、可南さんの本をいくつか衝動買いしてしまいました。

あぁ、切なくてもどかしいですね。
9年前、確かに心を通わせていたはずの二人が引き裂かれたのは、他の誰でもない身内のせい…。
久住はただでさえ人を拒んできたのに、やっと好きになった相手に裏切られたと知ったときはどれだけ悲しくて、辛い想いをしたことだろう。

とても感動的でいい話なのですが、久住が遊び人…

4

旦那様の通い婚 小説

可南さらさ  高星麻子 

なんだ…ただのイチャラブか。

攻の東悟は、学生時代に友人と会社を立ち上げたうえ、頑固者で有名な鈴音の祖父源一郎からお墨付きをもらったほどの敏腕経営者。
かなりデキる男のはずなのですが、語彙がアレで大事な場面で鈍感だったりします。

以下、結構なネタバレですので、まだ読んでいなくてこれから読む予定の方はご注意を!



最初に二人が出会った時点で、赤い実はじけたということを理解し東悟の言葉の裏側を読み取れば、このス…

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