可南さらささんのレビュー一覧

先輩とは呼べないけれど 小説

可南さらさ  穂波ゆきね 

クロさんというラブラドール犬の癒し効果大

単なる片思い相手との切ない再会ものかと思ったら、思わぬ地雷が潜んでてダメージくらいました……。

勤務先の保健所で高校時代の先輩・及川(攻め)と再会し、驚く理人(受け)。
理人にとって及川は初恋の相手でもあり、そして忘れたい相手でもあります。

クールな優等生だった及川が、飄々としたゆる〜いキャラに変化していて戸惑う理人。
そもそも大病院の跡取り息子のはずなのに、なんで保健所のセンター…

1

告白 小説

可南さらさ  六芦かえで 

コッテコテの少女漫画風味

「約束」が凄〜く好きなので、関連作品のこちらも読んでみる事にしたんだけど、途中からほぼ流し読み状態に…

というのも、まんま少女漫画なんですよ。
受けは男だけど、ヒロインといったほうがしっくりくる。
ノロマだけど頑張り屋さん☆で周囲からは何かと手助けされる愛されキャラ。
おまけに何かとやたら泣く。

で、お相手は、アイツだけは絶対にやめとけ!と言われる生徒会副会長。
そんな彼に一目…

2

左隣にいるひと 小説

可南さらさ  木下けい子 

萌えの宝庫でした

中高・親友同士だったのに喧嘩別れしそれっきり音信不通だった二人が5年ぶりに再会して……というやつです。

攻めは「天然王子」と言われるおっとりヘタレわんこで、対する受けは男前受けという私の好きな組み合わせ。
プラス、ノンケに恋する切ない片思い、そして再会なので、美味しさテンコ盛り。

前半は受け視点、そして攻め視点という構成で、攻めと受けの心情が丁寧に綴られていてそれがとても良いんです。…

6

旦那様の通い婚 小説

可南さらさ  高星麻子 

攻めに対して、何度このやろー!と思ったことか。

財閥の跡取りで深窓の令嬢みたいな受けと、その後見人となった攻め。
ところがいきなり「伴侶」となり、初夜も済んでいるという事後報告のような展開に呆気に取られましたが、何よりも攻めの東悟の人格の変わりっぷりにビビりました。

出会ったシーンは好印象だったのに、妻となった受けが体調を崩して1ヶ月近く寝込むことになったのをきっかけに、冷たい言葉を吐き邪険に扱うようになるんです。

不安になった受…

6

旦那様の通い婚 小説

可南さらさ  高星麻子 

受けの成長物語として読めるのが何よりの支え

2016年刊。
年の差新婚カップルのすれ違いとはいえ、受けの健気さに救われる部分と、攻めの胸糞悪さに腹が立つ部分との振れ幅の大きさに驚いた。

鈴音は祖父が亡くなった直後に一月ほど寝込んでしまい、それを機に東悟が豹変したのを悟ってしまう。
次第に奥様とは名ばかりで全然役に立たないと打ちのめされていき、家の中で孤立しているのを感じた鈴音は遂に飛び出してしまうが、いざという時に彼を見守る的人物…

2

旦那様の通い婚 小説

可南さらさ  高星麻子 

愛情の裏返しが萌えに刺さる(;///;)

作家買いで読み始めたものの、
受けの見事な深窓の令嬢っぷりに萌えられるか不安だったのですが
予想に反してめちゃくちゃ萌えました!(∩´///`∩)

というのも個人的マイブームは「受けに冷たい攻め」!
攻めが(愛情の裏返しミエミエの)酷い態度を取る度に激しく萌えるし、
受けがそのたびに深く傷つくのが傷つき萌え属性にドスドス刺さるし、
泣けるシーンでもないのに涙ダバダバさせながら読んで…

8

その目で見るな 小説

可南さらさ  高宮東 

受けをぶんぶん振り回す攻め

レビューがなかったけど「執着」「ワンコ」「天然」にチェックが入ってる攻めだったので、ワンコ攻め好きとして惹かれるものがあり読んでみたけど、うーむ……。

天然ワンコみたいなナチュラルでイイやつでは全然ないです。ちょい腹黒だし。
人の心の機微がわからないゆえの「天然」で悪気はない分、タチが悪いというやつで、そんな宇宙人思考の大型ワンコが受けをぶんぶん振り回してます。

あらすじです。
夜…

0

微熱の引力 小説

可南さらさ  佐々成美 

大変良い攻めザマァ!!

いわゆる攻めザマァと言われる作品が好きで、コミックではほぼ読んでいると思うんだけど、すぐ受けが絆されちゃったりして正直物足りないものが多く、もっと真摯に反省する攻めを見たい!!という気持ちを抱えていた時にこの作品を知りました。
早速読んでみたところコレよ!コレ!こういう攻めザマァが読みたかったの!!と歓喜に震えた記憶があります。

受けを意のままにしてきた傲慢な攻めが、恋を自覚した途端、受け…

9

カップ一杯の愛で 小説

可南さらさ  カワイチハル 

なかなか良かった

美容師なのに口が悪くてお客さんを怒らせてしまうわ、催淫剤を盛られて雨の中ぶっ倒れていたのを助けてくれた攻めに対して、お礼どころかホモ呼ばわり&変態野郎だと叫ぶ受けに対して引き気味だったけれど、育ってきた背景を知るとその言動も仕方ないか……と思えるものが用意されているので、いつまでも受けへの嫌悪感を引きずらなくてすみました。
口は悪すぎるけれど、それも自分を守って生きていくための術だったんだなぁ……

3

旦那様の通い婚 小説

可南さらさ  高星麻子 

攻めのぶっきらぼうさに心が折れそうに

東悟のぶっきらぼうさと栞の意地悪と敵意に前半は何度も読むのをくじけそうになりました。

東悟はぶっきらぼうで不器用すぎるでしょ!

もう鈴音が不憫で可哀想で。
東悟から伴侶にと言ってもらえたのに実は取引だったの契約だったの言われて、でもきちんと説明もしてくれず。
顔を合わせば不機嫌になり邪険にされ鈴音が可哀想で可哀想で。

フジさんの家で生き生きと農作業したり生きる術を身につけてい…

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