つばき深玲さんのレビュー一覧

契婚 ~鬼の恋と乱れ華~ 小説

つばき深玲  兼守美行 

討伐隊長と神職と

江戸が終わって間もなくの時代。鬼と幼なじみとして育ったため、鬼に対して悪感情を持っていなかった受け。その受けが住む村に鬼が出ます。その鬼を退治するため、帝都から鬼斬りと呼ばれる討伐隊が派遣されてきた、というのが物語の始まりです。
神職として神社で仕事をしている受けは、山で悪鬼と呼ばれる悪い鬼に出会い、鬼の「印」をつけられてしまいます。その「印」をつけられた人間は、匂いで雄を引き寄せ、男に抱かれ続…

5

黒獅子の寵愛 小説

つばき深玲  Ciel 

表紙と帯に惹かれて…

手に取った1冊です。

あらすじから内容はだいたい想像できたのですが、受け(サーニヤ)の兄が酷い男で、読みながらムカムカしました。
自分の過去を忘れてしまうってどういう気分だろう…と恐怖を感じると同時に、サーニヤが可哀想で。

救われたのは、サーニヤを愛したヘイダルが、いつでもサーニヤを守ってくれたことです。溺愛ぶりも萌えたし。自分のことを忘れられても、サーニヤを助けようとした姿にはキュ…

4

青龍の虜 小説

つばき深玲  サマミヤアカザ 

嘘から出たまこと

先日読んだ新刊が面白かったので、つばきさんの他の作品も読みたくなって手に取りました。幻の宝石・アレキサンドライトを巡って、嘘から始まるラブストーリーです。

最初から登場する、親の権力を振りかざして受けに酷いことをする男・和臣が苦手すぎるタイプで読み進めるのが辛かったのですが、この人が攻めじゃないと分かって本当に安堵しました。
受けになる名波は、和臣の父親に両親亡き後、妹共々世話になった恩が…

6

契婚 ~鬼の恋と乱れ華~ 小説

つばき深玲  兼守美行 

非情な鬼斬りの純愛

初読み作家さんでしたが、『鬼』に惹かれて手に取りました。世界観に引き込まれて、ハラハラドキドキしながら一気に読んでしまいました。純愛モノの和風ファンタジーです。予想しなかった展開に、萌えてキュンキュンしました。

時代は、江戸から明正に元号が変わって数年経った頃。悪鬼が人間を襲うようになり、『鬼討伐隊』が組織されているような世の中です。
そんな時代に、神社の神職として働いているのが千景です。…

16

黒獅子の寵愛 小説

つばき深玲  Ciel 

サラッとしたアラブ

初読みの作家さんです。
特にアラブ物が好きというわけでは無いのですが、あらすじを読んで面白い設定だなと思って買ってあったのですが、アラブ物の気分では無くて少々放置してありましたが、ようやく読めました(笑)

あらすじは出版社さんが書いて説明してある通りで(笑)
後は王道のアラブ物。
身分差も何のその
君だけを愛してる…
でも僕は貴方に釣り合わない…でも…
色々事件もあったが、結果二…

5

黒獅子の寵愛 小説

つばき深玲  Ciel 

設定は良いのだけれど

初読みの作家さまでしたがCielさんの美しい表紙に惹かれ購入してみました。

お金にモノを言わせてお金持ち(権力者)が受けを買う、っていうイメージがあってアラブモノってあまり好きではないのですが、これも定番のアラブモノでした。内容をざっくりと。すみません、ネタバレしてます。



とある国の首長の息子であり、次期首長になる予定のヘイダル。隣国に資金提供をするためにその国に視察に来た彼で…

12

青龍の虜 小説

つばき深玲  サマミヤアカザ 

デビュー作だったのですね。

デビュー作であることを知らずに読んだのですが、読みやすくグッとくる表現もあり、すごく好みな文章&お話でした。
嘘の告白から接近する名波と須賀の本心を隠したやり取りや、徐々に惹かれていく様は切なくもありときめきもありました。
ずっと隠し事をしていたこともあり、最後のHの甘さはすごーく幸せな気分になります。
全体を通してシリアスで、愛のない愛人関係もあったりと、ある意味今まで自分が読んできたルビ…

8
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