紀伊カンナさんのレビュー一覧

春風のエトランゼ(2) コミック

紀伊カンナ 

人と違うのは悪いことじゃない!

今回もふみに振り回されまくりです。
ふみがどうも苦手なのですが、ちょっと頭を冷やしました。

まだ小学2年生。
施設で育った子で養子であることは、みんなが知っている状態。
お兄ちゃんがいると知って、会いたい!と思ってたけど、いざ帰って来てみたら、自分は血がつながっていないという不安がむくむく。
自分が「お父さんとお母さんの本当の子供」という点で他の子と違うことが嫌なのに、お兄ちゃんもみ…

0

春風のエトランゼ(1) コミック

紀伊カンナ 

だって家族だから

『海辺のエトランゼ』の続編です。
前作では沖縄の離島に逃げてきた駿が「エトランゼ」でしたが、ここからは実央が「エトランゼ」ということでいいのかな。

久しぶりに読んだら、ちょっと「あれ?」と思うことが多くて驚いてます。
『海辺のー』は何度も読み返していたけれど、よく考えたらこちらは4年前に一度読んだきりでした。
読み返してみて、その理由が分かったような気がします。

駿の元婚約者であ…

0

海辺のエトランゼ コミック

紀伊カンナ 

子供の一途、おとなのもだもだ

シリーズ1冊目。
そのままアニメ映画になりそうな作画も、背景の雰囲気も素敵すぎる。

3年前、親の決めた結婚から逃げて、宿を経営している親戚のいる島に逃げてきた駿。
最近、いつもベンチに座って海を眺めている高校生・実央が気になって…。

という始まりです。
1冊目に関しては、2人の出会いと別れ、そして再会が描かれています。
幼い頃に父を海で亡くし、母ひとり子ひとりで生きてきた実央が…

0

雪の下のクオリア コミック

紀伊カンナ 

「友情」?それとも「ずっと離れない」?

ジブリ映画や細田守監督作品のような雰囲気の作画に、心温まるストーリー。
大好きな作家さんです。

愛に奔放すぎる父と、そんな父を愛するがゆえに追いかける母。
愛に翻弄される両親のせいで、人と距離を置くように生きてきた明夫。
そんな彼が出会った同じ下宿に住む海は、誰とでも寝るような子で…。

紀伊さんの絵で見ると、ビッチもピュアっ子に見える不思議。
明夫が植物を扱うときのエプロン姿に…

4

星を手繰る 小説

佐竹ガム  紀伊カンナ 

大大大好きな作品

「…俺が、お前に会いたくて見つけに来たんだ。」

タイトルに惹かれて購入した作品。
BL小説は初めてでしたがスラスラ読めました。まるで映画を見ているかのような感覚。

文章やセリフの表現がすっごく綺麗。素敵な言葉がこの1冊に沢山詰め込まれています。昴の心情変化もとても丁寧に描かれてる。
紀伊カンナ先生の繊細な挿絵がこの作品の雰囲気にぴったりでした。

この本に出会えて良かったなと思…

3

海辺のエトランゼ コミック

紀伊カンナ 

大好きな作品

最近映画化もした作品です。
この作品の良いところは、リアルな社会情勢の中で生きているところ。2人の世界がとても暖かいこと。
お互いのこと思いすれ違いながらも、伸ばした手を取れた幸せを感じて欲しいです。

0

【電子オリジナル】うずたか氷(苺)を君と 小説

雪舟えま  紀伊カンナ 

あああああ、苦手な要素が入って来ちゃった

『緑と盾 ハイスクール・デイズ』に引き続き、こちらも読ませていただきました。
違った大学に進学していわゆる遠恋になった2人ですが、前作のラストで緑が盾の手帳に書き込んだように、夏休みに盾が緑のいる京都に遊びに来る3泊4日のお話です。

相変わらず緑は盾が好きすぎて自分を見失っています。
でも、高校時代とは異なり大学生としての暮らしは充実していて、側に盾がいない以外は上手く行っている感じなん…

1

緑と楯 ハイスクール・デイズ 小説

雪舟えま  紀伊カンナ 

概念としての『少年』

最初の一文の中にある『~、生徒をしたの名前で呼ぶ主義の担任に、~』という部分を読んだ時に「?」と思ったんです。その後も『おまえいじょうに』とか『すすんだんだろうね』とか連続して違和感のあるひらがな表記が出て来る、出て来る。
そのくせ文章はお上手なのですよ。
比喩とかとてもしっくりくる。
で、思ったんです。「純文くさいなー」って。
……初出が小説すばるでした。

いいえ、ピュアな文学が嫌…

1

【電子オリジナル】うずたか氷(苺)を君と 小説

雪舟えま  紀伊カンナ 

布教したくなる二人

BL小説ではないけど、ぜひ推したい!
そんな二人を描いた『緑と楯』の続編です。
本書は雑誌『小説すばる』での掲載以来書籍化もされていなかったので、
電子専売といえど、こうして読めるだけでもう歓びしかありません…
集英社さんGJです。

読み終えた今、私の胸は「みどたて」の愛で
ほっこほこで、いとおしい気持ちでいっぱいです。
いま、私めちゃくちゃ満たされてる…

前作で、兼古緑は…

1

緑と楯 ハイスクール・デイズ 小説

雪舟えま  紀伊カンナ 

暴走する恋心がいとおしい

物語の舞台は少し先の2055年の未来東京で
今よりも色んなものが少し発展していたり、
変わり映えのない景色が残っていたり…

本書はそんな未来の男子高校生・緑と楯の恋物語です。
秀才で友達のいない緑とクラスの人気者の楯、と正反対な二人。

ある日、緑はひょんなことから楯と言葉を交わしたのをきっかけに
楯が苦手だったにもかかわらず、あっという間に恋に落ちてしまう…
と、あらすじを文…

3
PAGE TOP