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5/20(合計:191件)
紀伊カンナ
hepo
ネタバレ
いやあ、面白かったです。 3巻最後にちらっと出てた5年後が舞台の第二部。 半年遅れでやっと購入して、『海辺のー』から通して読み返したのですが、ここに来てやっと物語が一本に絞られて来た感じがしました。 1〜3巻の第一部はわりと話があっちこっちに行って、まとまりはないけどそれが「日常」って感じも良かったのですが、今作で13才になったふみが…、可愛い! 小さい頃から桜子一筋だったふみが、つい…
1部終了という区切りの3巻。 ほぼほぼ駿がだめ人間状態でしたよ。 風邪でダウンしたお母さんに頼まれて、ふみの授業参観へ行く駿と実央。 教室に行く前に寄ったトイレで、駿は昔の同級生に再会してしまいますよ。 この和田くんこそが、駿に「そういうの無理」と先回り拒絶してきた子で。 言ってみればトラウマの元凶。 だけど和田くんは和田くんで、それが正しいと思って言っただけという感覚だから単…
今回もふみに振り回されまくりです。 ふみがどうも苦手なのですが、ちょっと頭を冷やしました。 まだ小学2年生。 施設で育った子で養子であることは、みんなが知っている状態。 お兄ちゃんがいると知って、会いたい!と思ってたけど、いざ帰って来てみたら、自分は血がつながっていないという不安がむくむく。 自分が「お父さんとお母さんの本当の子供」という点で他の子と違うことが嫌なのに、お兄ちゃんもみ…
『海辺のエトランゼ』の続編です。 前作では沖縄の離島に逃げてきた駿が「エトランゼ」でしたが、ここからは実央が「エトランゼ」ということでいいのかな。 久しぶりに読んだら、ちょっと「あれ?」と思うことが多くて驚いてます。 『海辺のー』は何度も読み返していたけれど、よく考えたらこちらは4年前に一度読んだきりでした。 読み返してみて、その理由が分かったような気がします。 駿の元婚約者であ…
シリーズ1冊目。 そのままアニメ映画になりそうな作画も、背景の雰囲気も素敵すぎる。 3年前、親の決めた結婚から逃げて、宿を経営している親戚のいる島に逃げてきた駿。 最近、いつもベンチに座って海を眺めている高校生・実央が気になって…。 という始まりです。 1冊目に関しては、2人の出会いと別れ、そして再会が描かれています。 幼い頃に父を海で亡くし、母ひとり子ひとりで生きてきた実央が…
ジブリ映画や細田守監督作品のような雰囲気の作画に、心温まるストーリー。 大好きな作家さんです。 愛に奔放すぎる父と、そんな父を愛するがゆえに追いかける母。 愛に翻弄される両親のせいで、人と距離を置くように生きてきた明夫。 そんな彼が出会った同じ下宿に住む海は、誰とでも寝るような子で…。 紀伊さんの絵で見ると、ビッチもピュアっ子に見える不思議。 明夫が植物を扱うときのエプロン姿に…
佐竹ガム 紀伊カンナ
0426
「…俺が、お前に会いたくて見つけに来たんだ。」 タイトルに惹かれて購入した作品。 BL小説は初めてでしたがスラスラ読めました。まるで映画を見ているかのような感覚。 文章やセリフの表現がすっごく綺麗。素敵な言葉がこの1冊に沢山詰め込まれています。昴の心情変化もとても丁寧に描かれてる。 紀伊カンナ先生の繊細な挿絵がこの作品の雰囲気にぴったりでした。 この本に出会えて良かったなと思…
水城9581
最近映画化もした作品です。 この作品の良いところは、リアルな社会情勢の中で生きているところ。2人の世界がとても暖かいこと。 お互いのこと思いすれ違いながらも、伸ばした手を取れた幸せを感じて欲しいです。
雪舟えま 紀伊カンナ
fandesu
『緑と盾 ハイスクール・デイズ』に引き続き、こちらも読ませていただきました。 違った大学に進学していわゆる遠恋になった2人ですが、前作のラストで緑が盾の手帳に書き込んだように、夏休みに盾が緑のいる京都に遊びに来る3泊4日のお話です。 相変わらず緑は盾が好きすぎて自分を見失っています。 でも、高校時代とは異なり大学生としての暮らしは充実していて、側に盾がいない以外は上手く行っている感じなん…
最初の一文の中にある『~、生徒をしたの名前で呼ぶ主義の担任に、~』という部分を読んだ時に「?」と思ったんです。その後も『おまえいじょうに』とか『すすんだんだろうね』とか連続して違和感のあるひらがな表記が出て来る、出て来る。 そのくせ文章はお上手なのですよ。 比喩とかとてもしっくりくる。 で、思ったんです。「純文くさいなー」って。 ……初出が小説すばるでした。 いいえ、ピュアな文学が嫌…