Sakura0904
淡々と、しっとりと。これはきっと絵津鼓先生にしか描けない物語だなぁと思う。木内の心に沈むもの。中城に出会ってからの木内は一見普通で、薬を見つけなかったら絶対に病気だなんて分からないくらいですよね。きっと鬱病ってそういうものなんですね。元気な日もある。365日四六時中沈んでいるわけではない。でも波が激しくて、沈む時はただ落ち込むというレベルを超えて沈む。日常生活に支障が出たり、好きだったことができ…
上巻ではまだメイン2人の関係は深いところまで発展しないので萌評価にしましたが、絵津鼓先生の描き方は本当に物語に引き込んでくれるなぁと感じました。タッチが好きなのはもちろんなんですが、キャラクターの細かい表情の魅せ方が本当に上手い。いかにも軽そうなノンケに見える木内の押し殺した焦燥感や漠然とした不安が、はっきり言葉にしなくても伝わってきます。
しっかり者の中城も、カミングアウトして親とぎこ…