絵津鼓さんのレビュー一覧

メロンの味 下 コミック

絵津鼓 

気負わずに傍にいる

 淡々と、しっとりと。これはきっと絵津鼓先生にしか描けない物語だなぁと思う。木内の心に沈むもの。中城に出会ってからの木内は一見普通で、薬を見つけなかったら絶対に病気だなんて分からないくらいですよね。きっと鬱病ってそういうものなんですね。元気な日もある。365日四六時中沈んでいるわけではない。でも波が激しくて、沈む時はただ落ち込むというレベルを超えて沈む。日常生活に支障が出たり、好きだったことができ…

5

メロンの味 下 コミック

絵津鼓 

しっとり降り注ぐ雨のようにジワジワ来ます

心の中に降り注ぐ雨のように、ジワジワと来る作品でした。

上巻で感じていた仄暗さの理由が下巻で判明します。木内が中城といる心地良さがこの理由の為だったのだと分かって、切なくて胸が苦しくなりました。

元カノが駄目で中城が良かった理由に納得するのと、中城が木内で無ければならなかった理由も理解出来ました。

二人の生活が当たり前に日常になってるのに、何処か噛み合わない不安定さ…。
そして…

4

メロンの味 上 コミック

絵津鼓 

引き込まれました

絵津鼓先生の紙本は漏れなく購入してますが、今回のカバー表紙が発表された時は絵柄の違いにビックリしたんです。

絵津鼓先生の描くちょっと惚けた可愛い受が大好きだったんですが、こちらの作品は可愛いからカッコいいに変化してました。でも絵津鼓先生らしい良さは、そのままだったと思います。

木内がふと見せる表情に、何度もハッとさせられました。そして中城がゲイだと知っても距離を詰めて来る木内がとても自…

7

メロンの味 上 コミック

絵津鼓 

上下の感想

自分の未来に目指すべきものが見い出せ無い。
そんな今になってしまったのも自分のせいなのか。
では自分は他の人と何が違い、何を間違えたのか。

という様な人生の命題と向き合ったり、放棄したりしている二人のお話。

同じLでも、ラブというよりライフです。

読者に寄り添い共感し合ったりする様な作風なんですが、でも実際にはそうそういないタイプのキャラクターだったりしてます。受けが個性的な…

6

メロンの味 下 コミック

絵津鼓 

せつなくて

胸がチクチクする。
そんなエピソードが重なり、ぽんと熱くなって、ただただせつなくて。
涙がとまらない。

普通に美味しいメロンソーダのメロン。

でもメロンじゃない。

普通に生きる。

簡単そうで難しい。

絵津鼓さんの作品は、誰もがみんな抱えているはずの光の当たらない感情に触れてくる。

残りページの少なさを確かめながら、心寂しくなるのは、絵津鼓作品ではいつものこと…

4

メロンの味 下 コミック

絵津鼓 

流れる空気感がいい

とくに情報もなく読みました。絵津鼓先生の可愛いキラキラしたストーリーかなと勝手な先入観があったのが、いい意味で裏切られて良かったです。
そう言えば、表紙のカラーも落ち着いていて、他の作品とは違いますね。
私も仕事でちょっと落ちて鬱っぽくなった時期があります。誰でもそんな時はあると思うし、だからと言ってそれを特別にし過ぎるのもおかしいと思う。2人が話す会話の受け答え、空気感が妙にしっくりきて、す…

7

メロンの味 上 コミック

絵津鼓 

軽いやりとりに救われることもある

 上巻ではまだメイン2人の関係は深いところまで発展しないので萌評価にしましたが、絵津鼓先生の描き方は本当に物語に引き込んでくれるなぁと感じました。タッチが好きなのはもちろんなんですが、キャラクターの細かい表情の魅せ方が本当に上手い。いかにも軽そうなノンケに見える木内の押し殺した焦燥感や漠然とした不安が、はっきり言葉にしなくても伝わってきます。

 しっかり者の中城も、カミングアウトして親とぎこ…

1

メロンの味 下 コミック

絵津鼓 

優しい時間の流れる世界

絵柄がキレイで読みやすい。
優しくて静かな物語だなと感じました。
ネタバレになるのですが、時間が解決してくれる問題+お互いの存在で救われていくお話にはなるのかな。
死別かとハラハラしていたので、そこは予想が外れて良かったです。

この作品は、受け、攻め共にそれぞれ苦しんでいて。鉛がお腹に沈んでるような感じですよね。

それはすぐに解決できるものではなく、
ある意味時間が必要になるも…

4

メロンの味 下 コミック

絵津鼓 

そばにいてくれるだけで

お話がローテンションで続く中、さらに低い所まで落ちるような内容なので、読んでて楽しい!萌え!って感じの作品ではないんです。
だからこそリアルであまりファンタジーを感じないのだけど、そこが好きでした。

始めは中城が木内の事を何も知らないから
「木内くんがいい」って始まった同居生活でしたが、木内は何もかも知った後でもただ何もせずに、そばにいただけ。
それが木内に安らぎを与えたんですね。

2

メロンの味 上 コミック

絵津鼓 

雰囲気が好き

作者さまの作品は「SUPER NATURAL」しかまだ読んだことが無いのですが、本作のタイトルと表紙を見て無性に読みたくなって買いました。

絵柄を変えたとの事ですが、確かに!
すごく大人っぽい絵柄になっていて、こちらもとても好みでした。

こちら上巻ではノンケチャラ男っぽい木内が住むところを無くし、客として通っていたライブハウスの店員中城の家に居候することになって…という展開でした。

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