座裏屋蘭丸さんのレビュー一覧

VOID コミック

座裏屋蘭丸 

映画的な。あまりにも映画的な。

美しい物語です。

過去に聞いた受け売りですが、優れた映画監督と言うのは、観客が次に見たいシーンや風景をきちんと観せることが出来るのだと。
観客が見たいところにカメラを向けるのだと。
座裏屋先生の演出、カット割にはニクいまでにそれを感じます。

物語自体はヒューマノイド(クローン)との恋という、極めてSF要素の強いファンタジーですが、何処か見覚えのある風景や建物の様子が、リアルに押し迫…

6

神の飼育―真白き神の恋― 小説

沙野風結子  座裏屋蘭丸 

まさしく『昇天』していましたよ

切なく麗しく格調高いお話なのに、今回もエロシーンでチャレンジをかましてくれる佐野さん。
ご本人があとがきで書いている様に『触手』がメインなのですが、私が感心しちゃったのは天人である桐羽が『感じると浮く』というくだり。一歩間違うとギャグになっちゃう様な話なのですがとてもロマンティック、かつ、震えがくるほど美しい!「このシーンを読めただけでも価値があったーっ」と夜空に向かって叫びたい様な気分です。

5

PET契約 コミック

座裏屋蘭丸 

圧倒的フェティッシュ

書下ろしの「ペット契約」以外は、商業誌以前のものを纏めた短編集です。
その為、今の映画的な座裏屋先生の作品からすると、とても粗削りに感じられます。
非常に実験的な作品群と言えます。
先生自身も後書きに「萌えよりエロス」と書かれてらっしゃるので。
ストーリーは…ございません。
特に「緊縛」や「mob」は、中年と言ってますが、壮年と言っていいほどのエロ親父攻め‼︎
最近の著書、美しい青年同…

3

神の飼育―真白き神の恋― 小説

沙野風結子  座裏屋蘭丸 

触手三部作の1作目 お話を大きく感じます

真白き神の恋 というワードで購入、何も考えずに読み始めたら、触手は苦手なんだけどそれでも途中でやめられなくなったほど引き込まれました。結構壮大なお話な気がします。なんと触手3部作とのこと(各々独立、そして絵師様も違うらしい・・by先生あとがき)。ファンタジー、触手が大丈夫な方、せつなさたっぷりなお話が好きな方には安心してオススメできると思います!!それに加えて、神って平和って何?とちょっと考えちゃ…

2

神の飼育―真白き神の恋― 小説

沙野風結子  座裏屋蘭丸 

何もかもが麗しい

沙野さん×座裏屋さん、と聞いたら買わずにいられようか、という事でお買い上げ。沙野さんは作家買いしている作家さまですが、めっちゃ面白かった…。

もう一度言う。
めっちゃ面白かった。

沙野さんの新刊はファンタジーもの。ネタバレ含んでいます。ご注意を。





主人公は輝土国の「神」である桐羽。
ほぼ彼視点でストーリーは展開していきます。
「神」である桐羽は人とは異なる時…

18

コヨーテ 1 コミック

座裏屋蘭丸 

ヨシュ素敵

ヨシュとコヨーテはバーのピアニストと客

でも二人には秘密があって、、、。

この作家さんの本は初めて読みます。小説のイラストでは上手で独特で素敵だなあと思ってました。

ヨシュは素敵ですね、大人で包容力があって、エッチは実況してくれて(笑)。
コヨーテは彼を虜にする魅力があるんですね。

初めての発情期、ヨシュに人狼だとバレてしまう。
1週間ヨシュとコヨーテはやりまくります。…

4

後宮皇子 小説

西野花  座裏屋蘭丸 

メル~!

兄弟と腹違いの弟のお話です。

メルの健気で謙虚で慎ましくて奉仕の心に打たれました。けどやっぱり快楽を覚えてからは感じまくって淫乱ちゃんになって性欲を解放しましたね。

お兄様を想う気持ちが健気でいとおしいです。
攻め兄の結婚話のパターンは私は初めてです。
お前がいないと生きていけないとか、婚約者にも愛する人がいると伝えたり。それを心の底から喜ぶメル。
嫉妬と友情で苦しむメルでしたが…

0

眠り男と恋男 コミック

座裏屋蘭丸 

安定の神評価

読んでいる途中にジュードー!!と叫びたくなりました。それぐらい切なかったです。

攻めのロイスってちょこちょこジュードに酷いこと言うんですが憎めないキャラですね。こういう悪気なくグサっとくる言葉を投げてくる奴、クラスに1人は居たなぁって懐かしくなりました。笑
あと、ロイスが睡眠中無意識にジュードと性行為をする場面でジュードが「前触って」と言った時に女の子の身体と思い込んだロイスがジュードの胸…

3

VOID コミック

座裏屋蘭丸 

わたしの過去NO1作品です。

18禁作品なので完全受注だったはず。
本当に細部まで細かく~~~描きこまれていてそれだけで芸術です。

内容はちょっと痛いところもあるので苦手な方はごめんなさいだけど
過去を引きずっていたマキさんが
過去大好きだった(けど裏切られた)ヒューマノイドロボットのアラタに心を許して
そして心から結びつくところは
本当に素敵な恋が始まったと思ってきゅんきゅんしました。
好きになると盲目でヘ…

4

掌の檻 小説

宮緒葵  座裏屋蘭丸 

地雷だけど、地雷じゃなかった

すべてが攻めの計画通りで、掌の上で踊らされていただけだった、という宮緒先生お得意の腹黒攻めのお話ですが。
あとがきで書いておられた、「さびれた北の宿で、着てはもらえないセーターを一目一目怨念をこめて何枚も編み上げているような攻の話」というまとめが実に言い得て妙だなと感じました。
本作の攻めは、実に怨念こもってる。
そしてラスト、その怨念ごと攻めを受け止めた受けは実に懐が深いなと感嘆しました。…

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