円陣闇丸さんのレビュー一覧

いつかじゃない明日のために 小説

高岡ミズミ  円陣闇丸 

必要だった別れ

ハイランド出版の新装版です。
直哉(受け)がメインの中編2作品に、基継(攻め)視点の甘い後日談ショート、直哉にフラれた瀬戸のショートが収録されています。

まず、イラストが素敵でした。
基継に不安気にぎゅっとしがみついた直哉と、それを笑んで見てる基継の表紙は言うに及ばず、中のカラーイラストの抱き合う二人の視線もなんとも魅力的でした。唇に笑みをたたえる基継に対して直哉は泣いてばかりだったの…

0

砂楼の花嫁 小説

遠野春日  円陣闇丸 

受けの不幸設定が盛りすぎで可哀想

中東の地シャティーラを舞台にした皇太子・イズディハールと異国の訳ありな大尉・秋成のロマンスもの。
ザヴィア外相の護衛の一人としてシャティーラに訪れた秋成は帰国前日に偶然爆破テロに巻き込まれ、ザヴィア軍部に置き去りにされただけでなく、シャティーラ側にも重要な容疑者として拘束されてしまう。

この話は、お互いの国の情勢といった背景はしっかりしていて骨太な印象だ。
ただ、そこから秋成を庇ってくれ…

1

threesome スリーサム 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

孤独の中で生きてきた男たち

組長(辻)と弁護士(財津)と舎弟で財津の甥(菊池)の3人だけの秘密の関係。
決められたルールの中で乱れる3人がエロかっこいいです。(紳士的で大人な3Pって感じでしょうか)

しかも主導権を握っている財津もお馬鹿な菊池も辻のことを大事に大事に扱っていて愛情たっぷり。
二人が「いかに辻を楽しませるか」を裏で相談している姿を想像するとにやけてきます。
本当に最高の3人です。

個人的にはお…

7

暁天の彼方に降る光 上 小説

和泉桂  円陣闇丸 

ここで区切るの!?

これで完結かと思うと、読むのが勿体なくて中々手が付けられませんでしたが、誘惑には勝てずに大事にゆっくり読もうと本を開きました。
大事にゆっくり……ゆっくり噛みしめるように……だめだ、ゆっくりとか無理!!
結局続きが気になって、先が知りたくて一気読みしてしまいました。

序章は冬貴編。結婚前夜のお話でした。
そこから大きく分けて国貴編と和貴編で構成されています。
それも二編ともそこで区切…

4

ジュエリーデザイナーの交友関係(表題作 アラン・ラウとレオン・リーの場合) 小説

水上ルイ  円陣闇丸 

単独でも楽しめます!

「ジュエリーデザイナー」シリーズの番外編です。
ただ、出会いからきちんと説明を入れてくれますので、シリーズを未読でも楽しむことができます。

攻め・受けと視点を入れ替えてストーリーが進んでいきますので、互いにどういう思いでした行動なのかが良く分かって、すれ違いのじれったさ倍増です!そのじれったさも丁度良い長さで、甘くて楽しい短編集です。

御堂のセリフ「俺を最後まで抱いたことがない」イコ…

0

まばたきを三回 小説

凪良ゆう  円陣闇丸 

いい意味で予想を裏切られた作品

幽霊ものと知っていて読んだのですが、想像していた幽霊ものと全然違いました。

突然令が交通事故で無くなったと聞かされ、そこから一人亡き令の面影に寄り添って生きる一佳がとても切なかったです。
そんな一佳の前に幽霊となって令が現れ、楽しい二人だけの時間が始まったと微笑ましく読んでいました。

なのに、まさかの一佳も幽霊??
そして、二人で成仏するために力を尽くしてよかったね~と思っていたら…

1

Voice or Noise 6 コミック

円陣闇丸 

ぞわっとしました

結構期間があいたので、1巻から読み直しました。
ちょうど自分のなかで苦手なのにホラーがブームだったので(笑)、アフトのじいちゃんが現れたとき背中がぞわっとしました。でもじいちゃんの残した想いを知って涙。首輪に込めた想いに涙しました。
ほかのかたもおっしゃっていますがうやむやに終わってしまっている部分も確かにあります。でもアフトのノリと振一郎の勢いであまり気にならなくなっちゃったという読後感。笑…

2

水に眠る恋 小説

可南さらさ  円陣闇丸 

見せ方わかってらっしゃる

高校生だった9年前、想い合っていながらも、何も告げずにある日突然姿を消した受、尚哉と、何も知らずに置いて行かれた攻、久住の再会もの。
もうね、せつなくてせつなくて、胸がぎゅんぎゅんしました。
砂を胃袋にでも詰められたみたいに苦しかったです。
王道も王道なすれ違いなんですが、このすれ違いっぷりが9年という歳月を跨いで展開されるのがたまらないです。

呼んでてずーっとやきもきします。

3

神子と神獣の守り人 小説

月東湊  円陣闇丸 

余韻

後味がすごいしんみりして余韻が楽しめた作品でした

最初は2人の出会いからでほのぼのを楽しめたのに
突然の嵐が!
受け様の立場上の任務や攻め様の立場とか
いろいろなことが絡み合って、本当に2人は幸せになれるのかと
不安になりながら読ませていただきました

後半の受け様の衝撃的な存在価値が「え!」と驚いてしまいましたが
なんとか・・・なんとか2人が幸せになれたんだと
想像できる最…

2

獣の理 Ⅱ 小説

成瀬かの  円陣闇丸 

続編も楽しく読了

獣の理の続編。今回はグレンの住む異世界に飛ぶという話。グレンは自分といる為にこの人間界で一緒に暮らしているけど本当にいいんだろうか?と悩んでいるところにグレンの部下・リュドヴィックとアルシ王がやって来る、熊族の襲撃を受け、グレンは異世界シルヴァに飛ばされ、聖明はグレンの後を追いかける。戦いの話ながら殺伐とした部分はほぼなく、聖明が危機的状況をくぐり抜けるのも意外に上手い。今回はモフモフ要素が少なか…

2
PAGE TOP