円陣闇丸さんのレビュー一覧

夜ごと蜜は滴りて 小説

和泉桂  円陣闇丸 

キチガイじみた純愛

和泉桂さんの「清澗寺」シリーズの2冊目。

私が一番好きなのは、「夜ごとに蜜は滴りて」の次男和貴の話かな、
裏表のあるキャラって大好き。
それに遊び人みたいに見えて、いつも真面目に何か考えていたりする和貴、
燃える情熱を隠している直巳のどちらにも裏表の顔があって、
たまらなく、良い気分です。

本棚の前で思い出したように立ち読みしたりしてます。
自宅なんだから座りゃいい…

6

この罪深き夜に 小説

和泉桂  円陣闇丸 

なかなか堅くて個性的

和泉桂さんの「清澗寺」シリーズの1冊目、
和泉さんの作品は、過去に2作読んだけど、どうかなぁ...と思っていたけれど、良かった。
私の萌えどころとは何の関係もない作品ばかりだけど、いやいや、エロのバリエーション、シチュエーションというかテイストの多彩さがまた良かった。
しかしさ、この世にこんなにホモホモさんがいても良いのだろうか?
って言うか人類は早晩滅びるかもね。


読み比…

2

情熱の飛沫 小説

遠野春日  円陣闇丸 

トラブルに巻き込まれやすい二人

情熱シリーズ3作目。
ついに実現した香西組長保有のクルーザーでのパーティー。
そこで佳人は高校時代の同級生赤坂と再会します。

麻薬取締官という身分を隠して潜入してきている赤坂の事情を察し、初対面を装う佳人ですが、リスクの高い賭けに出ている級友を放って置くことができず当然のようにトラブルに巻き込まれます。

意地の悪い級友に対してもお節介をやいてしまう佳人に今回ばかりは容量の悪さを覚え…

0

ひそやかな情熱 小説

遠野春日  円陣闇丸 

どんだけ不器用なんだー!!

他の方が書かれているように、攻めがどんだけツンデレやねん!って感じです。
無表情であんなに酷い言葉をポンポン投げつけられたり無視されたりしたら、それは受けも自分のこと好きとは到底思えないですよね。。
デキる実業家なはずの攻めのとんでもない不器用さが意外過ぎました。
また、そもそも論ですが、気丈で聡明な大の大人である受けが10年間もヤクザに囲われてるというのがイマイチピンと来ませんでした。

0

魔法のない国の王子 小説

さとむら緑  円陣闇丸 

王子様がやってきた

1冊まるごと表題作です。文庫で279ページって長い方に入るのではないかと思うのですが、二人の日常が面白くてあっという間にラストまで来てしまった印象でした。

自分的にはファンタジー系って、その世界の独自ルールを覚えるのが大変だったり、次から次へと出てくる新しい事実がご都合的に思えて冷めたりすることがあって得意なジャンルではないのですが、この作品は「王子様が絵から抜け出る」という大きな点以外は異…

2

阿仁須先生の淫らな診察 小説

砂床あい  円陣闇丸 

アホエロ……だけど切ない人外モノ

作者様いわくアホエロとのことですが、確かに吸精鬼ってギャグみたいな設定だし笑)、笑えるような会話が多くて、特に最初の方はニヤニヤ笑って読んでいました。

けど、途中からとても切ないすれ違いのお話になっていきます……!

丞司への想いに悩む穂純の葛藤も切ないけれど。
自分の恋心をどう表していいのかわからずに、穂純を追いかける丞司がとても愛しくて、マンションの前で健気に待ち伏せする姿に涙が出…

6

阿仁須先生の淫らな診察 小説

砂床あい  円陣闇丸 

人外モノ苦手でも読みやすい!

インタビューなどでの事前情報ではアホエロとのことでしたが、しっかりとストーリーもありバランスよく楽しめる作品でした!

CPはイケメン開業医の吸精鬼×童貞EDリーマン。こういう雰囲気の作品によくあるスーパー攻め様かと思いきや、子猫と喧嘩して傷だらけだったり、受けのことを数日間健気に待っていたりと、等身大の一面もあってとても好印象でした。受けの思考も突拍子すぎることなく読みやすいです。

人…

8

秘密と嘘 小説

高坂結城  円陣闇丸 

関連のない2カップルの話

2カップル、中編2作品が収録されています。どちらも同じくらいの長さで、ちょうど半分位です。

2カップルは関連がないのですが、「年上攻め・年下受け」「攻めが先に受けを好きになる」「受けは『以前の恋人』の結婚を機に別れることになる」と共通点が多いため、似たような印象を受けました。

ただ、似たようでも、それぞれ特徴もあって面白かったです。
特に同時収録「BLUE ANGEL」は、別れを告げ…

0

密約のディール 小説

英田サキ  円陣闇丸 

これが王道

未読箱から発掘。
でも、とっても凄く既読感あるのは、実際に既読だからか、はたまた、超王道展開だからか、果たしてどっちだろうと、最後までどちらとも決定できないまま読了。
確かに、他の方も書かれているように「The BL」な展開で、適度なエロを挟みつつ、切ないすれ違いから誤解が解けてのハッピーな結末。
最後の方、ちょっと急ぎ足で畳みにかかっている雰囲気もなきにしもあらずだけど、全体にわかりやすく…

2

花嫁と誓いの薔薇 砂楼の花嫁(2) 小説

遠野春日  円陣闇丸 

やっぱ美しいのは罪だよー

腐海にずぶずぶ入るきっかけとなった前作に2巻があるということを
知った日の幸福感ったらありゃしない!
ドツボなんです、このシリーズ。

紳士、でも押すことを決してやめない、真綿でじわじわ攻め続ける?的な
攻めさん。
悲運にも耐えて耐えて耐えまくり、ようやく幸せになった受けさん。
その二人の続きを、ちと間延びした?的な記述もありながら
読めて幸せ! と思ってたら、
いきなり秋成(受…

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