榎田尤利さんのレビュー一覧

蛇とワルツ 小説

榎田尤利  志水ゆき 

前半の杏二が最高

ついにオーナーのお話。これまでのキャラが出てきたりして、最終章らしくまとまっていました。

杏二のキャラ(洋二でなく)が演技というせいもあってか本当に蛇っぽくてよかったので、そのままのキャラで行ってほしかったなぁ。蛇に飲み込まれる仁摩がどうなるのか見たかったです。しかも暗くならないハッピーエンド。せっかく風呂敷広げたんだから榎田さんだったら見せてくれるかも??と期待しましたが、残念ながらそれは…

1

秘書とシュレディンガーの猫 小説

榎田尤利  志水ゆき 

納得できない~(汗)

前2作に比べて、これは私には今一つでした。
最初に結末はわかってしまうので、ならばそれまでのいきさつで楽しませてくれるかと思うとそれも今一つ。

その理由は、雨宮のキャラ。彼に共感できなくて最後まで楽しめませんでした。

コンプレックスはわかるし苦労したんでしょうが、あまりにも思いやりがなく子どもっぽい。自分が苦労したならなおさら、孫たちにもいろんな事情や思いがあるとは考え及ばないんだろ…

3

獅子は獲物に手懐けられる 小説

榎田尤利  志水ゆき 

並みの痛さじゃなかった

榎田さんの作品はどう転がるのか本当にわからないので、完全に身を委ねていいように転がされるのが快感なんだとこれを読んでやっと気づきました。

ええ、もう好きにしてください(笑)

そうは言ってもこのお話は激しくて、翻弄されるのが苦しかった。巧みな文章で感情移入させられてしまうから余計にきつかったです。
深見があまりにも下衆で、不快でたまりませんでした。何度心の中で「深見、滅びろ~!」と念じ…

3

犬ほど素敵な商売はない 小説

榎田尤利  志水ゆき 

さみしくてさみしくて気が狂いそうだったので、

犬を飼うことにした。

この一文だけのページから始まります。
たったそれだけでこの世界を理解させて引き込んでくる。すごいことしてくれますね。
同時に、このページを破り取って持ち歩きたいと思うほど撃ち抜かれてしまいました。
榎田作品全制覇を目指すことが決定した瞬間でもあります。

やばかったです。久しぶりにこんな突き抜けた萌えを経験しました。・・・はぁ。神様ありがとう(泣)

確か…

9

吸血鬼には向いてる職業 小説

榎田尤利  佐々木久美子 

盛りだくさんのコメディ

ほのぼのからはじまったこのシリーズ、今度はコメディ色が強いものでした。
非日常な設定はコメディと相性がいいようで、もういっそのことラブシーンなしで最後まで行ってくれてもいいんじゃないかと思ってしまいました。
ちゃんとあるし、雰囲気もいいんですけどね。

感心するのが場面ごとにがらりと雰囲気を変えてめりはりがあるのに、流れが自然なんですよね。テンポもよいし、読みやすい。明るいエンタメ作品がう…

1

きみがいなけりゃ息もできない(新装版) 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

閉じた世界がほほえましい

コミカライズの方を読んでから読みました。

お話は二つ。「きみがいなけりゃ息もできない」と「きみがいたんじゃ転居できない」です。
息も~の方は、漫画とはちょっと違っていました。それぞれの心情がより詳しく書かれていたり、大筋は同じでもそこに至るまでのエピソードが違います。
なので、漫画ではとことん訳の分からない悪人だった鼎にも、少しだけ救いが見えました。そうだよね、やったことは最低だけれど、…

3

きみがいなけりゃ息もできない コミック

榎田尤利  円陣闇丸 

東海林さんのホットケーキが食べたい・・・

円陣さんの美しい絵で東海林とルコちゃんを堪能できる幸せ~♪

小説より先にこちらを読みました。
東海林がかっこいい~!やっぱり円陣さんの絵はいいですね。ふとした表情をじっくり見つめちゃったり。これだけたくさんのイラストをまとめて見られるのが幸せで堪能しました。
原作とはニュアンスが変わっている部分もありましたが、それはそれで。
特に茜と東海林の出会いの場面など勢いがわかってよかったです。…

1

愛なら売るほど 小説

榎田尤利  高橋悠 

王道。安泰感にほっとしました

面白かったです。
「愛なら売るほど」は、飴屋が自覚するまでがじれったいんだけど、ほどよく気持ちの動きがわかって納得できました。不器用なところは飴屋もかわいくて、大人のはずなのに高校生を引きずっている感が甘酸っぱくてよかったと思います。なかなかHできないのも、この二人にはお似合いでした。
「愛ならいらない」は、大好物の美人クール受けでトラウマもちなんですが、どろっとしたところはなくて、きれいにま…

4

erotica 小説

榎田尤利 

読みたいのは熱だった

最後の書生の戀がよかったです。

ほかのお話では様々なプレイがあってそれらももちろん面白かったです。
最後に身体の触れあいのないこのお話を読んで、丁寧に執拗に描写したHシーンよりも満足感において勝るなんて。BLに何を求めているのかを教えられてしまったような気がしました。
ダイレクトに個性が伝わりやすい絵と違って小説、しかもBLに限定してしまうと文体や言葉選び、表現もかなり限定されてしまうせ…

2

交渉人は黙らない 小説

榎田尤利  奈良千春 

ヤクザものにハマるなんて

すでに レビューされている中にも同じような感動を叫んでいた方をお見受けいたしました、、が、、私も敢えて叫ばせていただきたい

あぁぁぁぁ!なんでもっと早くに読まなかったんだぁぁぁ。
すごく人生損していたぜぇぇぇぇぇ。
みんなの声に耳を傾けて、「やくざ~?」なんて食わず嫌いせず
手にとっていれば、もっと早くにこの二人に、ネゴオフィスのみんなに会えていたのに!
っと悔しがったのは一瞬。

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