榎田尤利さんのレビュー一覧

賢者とマドレーヌ 小説

榎田尤利  文善やよひ 

お待ちしていました

榎田先生の完全書き下ろし新作BLと聞いたものですから、読めることが楽しみすぎていつ読もうかと寝かせておいたことを後悔しています。もっと早く読めば良かった…!
BLとしてというよりは、BL要素を含んだ物語を面白く読んだといった印象です。とても濃厚なファンタジー作でした。

新書サイズよりも大きく、300Pを超える上下段組で読み応えがあるこちらの作品。
ものすごく正直なことを言えば、とっつきに…

3

神さまに言っとけ 小説

榎田尤利  紺野キタ 

隠れた優しい名作

冒頭で引用されている新約聖書の1節とは真逆の人物である、今作の主人公・惣田洋一。
風俗に沈めた女から刺され、瀕死状態で入院先の病室で生死の境を彷徨っているヤクザです。
三途の川を目前にして目の前に大天使が現れ「生きたければこちら側が指定した人間と愛を育め」と言われ…と、現代ものではあるのだけれど非常にファンタジックな設定となっています。
レビューを書いている今から丁度20年前の作品です。

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明日が世界の終わりでも 榎田尤利作品集 小説

榎田尤利  藤たまき 

テーマは「約束」「生と性」

二つの小説に共通する構成は、【やってしまった➡後悔➡修復】

「ラルゴ」は、音大生の恋。明るくコミカル。
「明日が・・」は、重め純愛物語。題名は、望が玲治に出した手紙

★榎田先生は、トラウマ持ちの心理描写が上手いと思う。
明日は今日と同じではない・・有限で不条理が多い今世で後悔を残さず生きるヒント。
是非読んでみて。
★榎田ユウリの書斎便り https://is.gd/UgP9R…

1

threesome 小説

榎田尤利  丹地陽子 

愛とは何か?

設定その他読む人を選ぶアクが強い作品ではありますが、一度読むとどうにも頭から離れない。非常に印象深い作品です。
旧版を読んだ際にも読む手が止まらず、この内容を角川文庫で?と驚きつつ読んだこちらの新装版でも手が止まらず。
榎田先生の文章力が読むのをやめさせてくれません。

タイトルの通りthreesomeなお話。
とても官能的ではあるのだけれど、それはただ快楽を満たすためではなく、読めば読…

3

largo(ラルゴ) 小説

榎田尤利  依田沙江美 

甘酸っぱい音大もの

ピアノを弾くかわりにキスをさせてほしい。

読み始めて数ページであっという間に作品の世界に引き込まれてしまう榎田先生マジック!
音楽大学のピアノ科を専攻している学生たちの青春物語なのですが、サラっと読める読みやすさの中にもじわじわと沁みるものあり、かわいさあり、もどかしさあり、葛藤あり…と、榎田先生作品の中ではライトな印象がありながら満足度の高い素敵な1冊でした。
天才型と努力型の組み合わ…

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erotica 小説

榎田尤利 

大事な1冊

私にとって人生で初のBL小説です
BLに関してはコミックス(商業・同人)1本でウン十年で来たワタシ…
小説の良さを知る機会を得た事で急速に興味が湧き、その興味の泉が溢れ、欲望に変わった事を素直に受け止めとうとう遅咲きの小説デビュー!

たくさんのアドバイスやリアルな声を伺いながら自身の嗜好と照らし合わせ辿り着いたこの1冊!

実物を手にした時の感動、忘れません
ツルっとした表紙の感触…

2

犬ほど素敵な商売はない 小説

榎田尤利  志水ゆき 

薄幸受け

体格がよく、なよってない薄幸受け。
ストーリー展開はありがちでしたが犬プレイがよかったです!

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寡黙な華 小説

榎田尤利  雪舟薫 

執着愛の物語

雪舟 薫 先生の絵を楽しみたくて、随分前に紙本を購入。
・・バランス良い人物画、丁寧な書き込み、雪舟先生の絵はとても綺麗。

魚住君シリーズの魚住君と似たパターンの、失ったものを取り戻す話。
侯爵家の嫡男 千早と久しぶりに再会する邦彦。
でも、千早はトラウマを解消できず、外に出られない。

そして跡取り候補になった邦彦は、
千早に執着する余りに千早を追い詰めて、壊してしまいそうにな…

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Blue Rose(2) Sleeping Rose 小説

榎田尤利  金ひかる 

青が失ったものを得るまでの物語

傷だらけの青の過去についての巻。

一見客と一度だけ、一週間の契約を交わす高級娼婦、青薔薇。
・・の筈が、「フィラメント」に内緒で場末の街で売りをする青を見かけた高瀬。

高瀬は、フィラメントでもう一度、青を指名。
高瀬は、全身傷だらけの青を救いたい、そして、青の「たった一人の人」に気付く。

青のトラウマは複雑
宮乃と篠宮は、ずっと青を見守っていた人達。
トオルは、知っている…

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Blue Rose 榎田尤利作品集 小説

榎田尤利  高階佑 

青の生き方が気になる

極初期の作品を推敲して2012年に発刊した作品。
電子版は、三部構成と合冊版があって、挿絵無し。同じあとがき。
紙版は、3部合冊版と、2001年の「Blue Rose」と「SleepingRose」の二種類。
紙版を破棄して、電子版を購入したら、挿絵が無くて凄く残念。

一度きりしか注文に応じない男娼、
青は「愛を売る」というけど、客から壊されたがる。

愛人契約をした客の家で、幼…

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