榎田尤利さんのレビュー一覧

erotica 小説

榎田尤利 

どれも性癖に突き刺さる良作

どの短編も面白かった!

まず、1つ目の短編
『痛い靴』

攻め、初めからチラチラ垣間見える執着がなかなかクセになる……
はじめから受けを落としに来てるのが伺えます

引き抜き、孤立、ストレスからの罠に嵌めて落とすまで

もう、最初から逃げようがなかったんでしょうね受け不憫……!

でも、こちらなかなかどうして攻めと対等な変態に育ちそう……そう思わせるラストで面白かったです…

2

ハンサムは嫌い。 榎田尤利作品集 小説

榎田尤利  小椋ムク 

榎田尤利先生の初期作品集

大御所・榎田尤利先生の初期作品集の新装版です。
2作品プラス書き下ろし作です。

「ハンサムは嫌い」
女たらしでゲイ嫌いのノンケxゲイのカップリング。
美容室が舞台となっていまして、主人公はヤリ手の女性美容家の息子で店長の真壁。
真壁は片っ端から(と言っても一定のレベル以上の女性)を喰いまくる女好き。と言ってもヤルだけで心の事なんか何も考えていないクズ男。
この真壁が、まあイヤな男で…

1

聖夜 榎田尤利作品集 小説

榎田尤利  ヨネダコウ 

読み応えのある2作品収録

2作品の収録。
そして2作品とも既婚男性が重要人物となります。要するに結果的に浮気・不倫案件。

「名前のない色」
年下出版社編集者・藤野と、ゲイのイラストレーター・水窪のカップリング。
元々初恋を引きずる水窪に身体から恋をしてしまった藤野の苦悩の物語。
水窪は身体は許してくれるけれど、心は妻の元に戻ってしまった前の恋人にあって、夏の暑さで仕事もスランプの水窪に振り回され…
モノクロ…

4

夏の塩 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

幸福で溢れる作品

『夏の塩』『夏の子供』榎田尤利先生 読了

BLですって一言でくくってはいけない一作でした。これは愛と、孤独と、憎み、それから温もりで詰まった、生きる感覚を蘇る人間の物語なのです。

そもそもBLってなんでしょう。私のイメージでいうと、今時感が溢れる男、あるいは男の子たちの恋愛話にあたるものです。BLとなると、やはり個人的にある範囲のファンタジーが許されるので、それもBLの楽しみの1つ…

5

海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

海の気配に満ちた三つの作品

中身をすっかり忘れた状態での再読だったけど、こんなに沁みるお話ばかりだったっけ…と新鮮な気持ちで読めました。
三つのお話が収録されていて、どれも海がテーマになっています。
作品全体を通して海という大きなもので包まれているような不思議な穏やかさを感じます。

【海とヘビースモーカー】
癌宣告をされた男が、大学四年間付き合った亡き恋人の故郷を20年ぶりに訪ねる話。
「いつか一緒に故郷の海を…

0

愛とは言えない(1) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

傷だらけなサガンと、満たされすぎて孤独な橘高、そんな二人の物語

先に「恋とは呼べない」を読んでからの本作。
なのである程度の成り行きは分かっているのですが、
やはり視点が違うとキャラクターの重みがぐっと違ってくる感じ。

全部で四巻あるのですが、
エピソードとしてはこの一巻でも上手くまとまってます。
それでもやはり、橘高とサガンの物語としてはこれからで、
深い傷を抱えたサガンを、
自分自身を愛しきってない橘高がどう愛していくのか、
それをサガ…

2

是 -ZE- ファンブック コミック

志水ゆき  新也美樹  北沢きょう  橋本あおい  未槻直  雨隠ギド  カキネ  三池ろむこ  立野真琴  木下けい子  ねぎしきょうこ  阿部あかね  小椋ムク  津守時生  門地かおり  夏目イサク  南野ましろ  麻生海  二宮悦巳  草間さかえ  北上れん  小鳩めばる  藤川桐子  金ひかる  木原音瀬  栗城偲  一穂ミチ  久我有加  榎田尤利 

豪華ゲスト執筆陣の「是」への愛を感じます!

ちるちるさんのくじ引きで頂いたギフト券にて、かねてから気になっていた本書を手に入れました!ありがとうございます‼︎
とても悩んだりしたのですが(ゲスト執筆陣の中には存じ上げない方もいらっしゃるので。)とても良かったです。何よりもまず、プロの方々が一ファンとして「是」を愛してらっしゃる、その溢れる愛情を感じて、嬉しい気持ちになります。そして描き下ろし‼︎ 大好きな「玄間 × 氷見」番外編。滴るお色…

4

華の闇 小説

榎田尤利  蓮川愛 

男花魁の矜持

電子書籍で読了。挿絵もあとがきもありません。

榎田尤利さんは私にとって特別な作家さんです。
榎田さんの本を読んだことが、長い長いブランクを超えて腐世界に再び戻って来るきっかけでした。今作は数少ない未読本。やっと読みました。

榎田さんはよく、死を通して生きることを描く作家さんだと言われていますが『マイノリティであることの誇り』について描いてもグッと来る作品を書く方だと私は思っています(…

1

主の特権 執事の特権番外編 グッズ

原田も乙矢も可愛いです

本編の終わりから約4か月後、原田が執事見習いとなって半年が過ぎた夏が舞台になっています。
恋人となってからも2人は相変わらずのようで、仕事中は主人と執事の立場は変わらず、特に乙矢は言葉遣いもそっけなく、相変わらずのツンデレです。
ある日突然「今日は休みをやる」と乙矢に言われ、あまりに勧められるので特に用事はないけど買い物にでも行ってきますと言って外出する原田。
「7時には帰ってこい」と言われ…

1

執事の特権 小説

榎田尤利  佐々木久美子 

「実験」シーンが好きでした

榎田さんと佐々木さん両方目当てで読みました。
執事モノですが、執事の方が主人より若干年下です。
表紙に主人公2人が描かれていますが、2人の性格と外見のイメージはピッタリでした。
見目は美しいが潔癖症、我儘で毒舌家、人嫌いで神経質な主人の乙矢がしかける序盤の意地悪はまるで子供の様で、それに耐える執事候補の原田、そして原田を執事として指導する富益とのやり取りが可笑しく楽しいです。
昔のトラウマ…

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