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榎田尤利 紺野けい子
むつこ
主役カップルよりも、脇役の春彦に萌えて萌えて、泣きました。 長屋を舞台に繰り広げられる、できあがっちゃった恋人同士の話です。こういう話って珍しいよねぇ。倦怠期と浮気、そして、それを乗り越えてまた結ばれる二人のお話。 人情あふれる長屋の様子が、榎田尤利さんの筆で優しく描かれてます。 受けは、美人のまひろ。優しくて、芯が強い。 攻めは、アホアホの遊真。ほんとにアホアホです。まひろが優しいのをいいこと…
榎田尤利 茶屋町勝呂
つかさ
魚住くんと久留米っていろいろあり過ぎて、5巻が「どういう風に終るのかな?」とページをめくらずにはいられない1冊でした。 あんなに弱々しかった魚住くんが見事なまでに成長してましたね。 結局、魚住くんの留学で二人の関係は途切れる…と二人とも思っていたのですが、ラストのラストで「ちゃんと続いてますよ」というような一行に、私の頬も緩んでしまいました。 離れ離れになるのに、どこかほのぼのとしたムー…
メモリアル、というだけあって盛りだくさんです。 A5サイズ P157 でも絶版…。 ファンブックとか解説本という感じがします。 最初に茶屋町さんのカラー漫画が4ページ、カラーイラスト6ページ。 アメリカにいる魚住とEメールで交信している内容から始まります。 魚住が誰にどんなメールを送ったのかが読めます。 マリちゃんやサリームともメールしてますが、やはり久留米に出してるメールに愛…
榎田尤利 志水ゆき
久江羽
PetLoversシリーズ2作目ということで、前回の「犬ほど~」っぽいお話を想像していたのですが、まるっきり違いました。痛いです。千昭くん、あまりに我慢強すぎ!深見(呼び捨て)!完全に性格破綻者。そういう意味では、Petである真が、一番まともな人間かもね。あー、「犬ほど~」もPetの方が普通だったかな。 義兄の深見に負い目を持っている千昭が、あれこれ虐待を受けているところへ、真が参入してくる…
榎田尤利 稲荷家房之介
詳しい内容は、前出の方々が書かれているので、そちらを読んでいただきたいと思います。 相次いで出版された、榎田氏の「菫の騎士」と時代は違うものの国家的にリンクしていますので、続けて読まれるとトリニティアという架空の国のことがよりわかりやすくなるかと思います。 わたしもトリニティアに住みたいなぁ。
榎田尤利 宮本佳野
abridange
単なる躰の関係から始まったふたり。 水窪には忘れられない人がいるのを知りながらも、彼に溺れていく藤野。 水窪の恋人との過去に目がいくが、実はもうひとつの秘密を隠すためか。 巧妙に張られた伏線に気付いた時、「やられた」と納得。 4つも年上ながら生活能力の低い水窪をかいがいしく世話する藤野に、ルコちゃんと東海林を思い出す。もっとも、こちらはきわめて静かなトーンの作品。交互に視点を変えて描かれる…
Pet Loversシリーズの三作目です。といってもこのシリーズは、作品ごとの繋がりがほとんど無いシリーズなので、前二作を読んでなくても全然大丈夫です。 一作目の『犬ほど素敵な商売はない』には及びませんが、この作品もホロリとくるいいお話でした。てゆか一作目が神すぎたの。 祖父が死に、遺産相続のために屋敷に集められた孫三人。その屋敷には、美貌の秘書とたくさんの猫たちがいた。 遺産相続の条件は、『シ…
榎田尤利 緋色れーいち
satoki
主人公の優一は5人兄妹の長男。 父親を早くに亡くして、しかも頼りの母は今は入院中だ。 そんな中なんとか家を家族を守ろうとしてひたすらにがんばっている子。 この子がまた良い子なんです。誰よりも優しいせいで、貧乏くじを全部引いちゃってる気がする。 榎田さんは普通の人を感情的に追い込むのが上手いと思う。 がんばってがんばってがんばって、それでも駄目でもまだがんばろうとしてどうにも立ちゆかな…
「魚住くんシリーズ」の4巻。 やっと二人はエッチします! 久留米にそれを決意させる事になった経緯もまた面白いです。 いろんな人に狙われている無防備な魚住くん。 それがまた彼の良いところなんだけど、魚住の貞操の危機に慌てた久留米の動向は、焦りに焦っていて、もう面白いくらいでした。 普段が割りとクールな彼なので、なりふり構わずセックスを迫る久留米は必見です。 ほんと、この作品に通して言…
榎田尤利 木下けい子
まふまふ
ネタバレ
三十路の男が「普通」という枠からはみ出さないように必死に踏ん張る姿はどこか滑稽で、でもそれが非常に人間くさくて良い作品でした。 最初にこの作品に興味を持ったのは、ちるちるさんの特集コラムでした。 その時はまだこの新装版が出るとは思ってもいなくて、必死に探したのですけど見つからずにずっと気にはなっていたのですけど。 「普通」の人が「普通」に出会い、「普通」に仕事をして、「普通」に恋をし…