榎田尤利さんのレビュー一覧

普通のひと 小説

榎田尤利  木下けい子 

敢えてノンケ同士の恋を描いたテーマが面白い

元々ノンケだった2人が悩み葛藤しながらゆっくり愛を育んでいくお話。
ストーリー展開させる上でどちらか片方がゲイであった方が何かと内容は膨らませやすそうな気もするんですが、そこを敢えてノンケ同士に焦点を当てた所がとても興味深く新鮮でした。まぁその分2人の関係はなかなか進展を見せず、ちょっとしたすれ違いや誤解でむしろ事態が後退してるのにハラハラさせられた場面も多々ありましたが…(笑


今回は双方の…

6

聖夜 小説

榎田尤利  山田ユギ 

良かった…

1話目はシマの視点から語られます。17歳のときアマチとシマは犬がじゃれあうようにキスとそれ以上のコトもしてしまいます。でも、アマチ(受け)の両親が離婚して引っ越してゆき、シマ(攻め)との縁は一旦切れてしまう。
10年後再会したとき、シマは女性の婚約者をつれ、マンションの見学に訪れていた、そこには展示場の案内係としてアマチがいた。
アマチへの執着がいまだにあることを自覚するシマ。
しかし、シマ…

2

はつ恋 小説

榎田尤利  小山田あみ 

あらすじからは・・・わからなかったストーリー(-"-)

地位も名誉も手に入れ女にも不自由しない容姿の31歳弁護士 久我山。
だが、なにか物足りなかった。
そんな時、高校からの付き合いの本城から高校の担任であった曽根先生が死んだとの連絡が入り顔も覚えていなかったが本城に付き合い通夜に参列する。
その帰り道、タクシーに乗った久我山は事故に会ってしまい・・・。
目覚めたら17歳にタイムスリップ。というところから始まります。

体は17歳の久我山だ…

6

はつ恋 小説

榎田尤利  小山田あみ 

はじめての

“読みたい”誘惑に負けました(* >ω<)=3
面白かったです。榎田さんの作品も久しぶり。

過去へのタイムパラドクスもの。
記憶の片隅にしか居なかった高校教師。彼の葬式の帰りの事故でなんと高校時代へと意識だけが飛ばされてしまう。
そこで再開した曽根先生。記憶の中にあるのはさえない、どこか暇しい存在だったはず。だった。
しかし、若かりし曽根に触れるほどにそれはいとしいとい…

3

Stepbrother 小説

榎田尤利  国枝彩香 

もっと家族間でのトラブルでひっぱって欲しかった。

いい歳してからのステップブラザー。
しかも職場では弟が上司で、兄が部下。
お互い28歳同士だし、親同士の再婚で兄弟になっただけで
いまさら兄弟という関係を必要としなかったのかもしれないですよね。
大人になって他人と深く心を通わせられた場合
それが愛情になるのは至極当たり前のような気がしました。

設定が、おもしろいっと思ったけど
ネタじゃなくて素直になじむ心理描写でした。

セ…

0

歯科医の憂鬱 小説

榎田尤利  高久尚子 

どこかほのぼの人情味に熱くていい人たち・・・ と、いうのが私にはどうも刺激が足りないようです。

ヤンキーあがりの板金工と二重人格歯科医の話。
年下攻め。
年齢的にも職業柄の収入にも受けのほうが上というね。
カップルになってからのそのあたりの男のプライドの話がよかった。

藤井沢シリーズに出てくる人たちって
あんまり毒気がないんですよねぇ。
なんかどこかほのぼの人情味に熱くていい人たち・・・
と、いうのが私にはどうも刺激が足りないようです。

でもラストの69は萌えたv

0

ゆっくり走ろう 小説

榎田尤利  やまかみ梨由 

藤井沢商店街という地味ではないが派手でもなく・・・

藤井沢商店街シリーズ第1作目になるんですかね?
業界第2位クラスの自動車メーカー入社3年目のエリートが
小さな商店街にある営業所の教育係として赴任する。
まわりから浮きながらも、健気さと素直さで街の人に溶け込んでいく。
と、いうお話をベースにリーマンLOVE

“ゆっくり走ろう”というわりに恋のスピードは速かったように思う。
結局のところ攻めの一目惚れみたいだし
受けもノーマルだっ…

3

秘書とシュレディンガーの猫 小説

榎田尤利  志水ゆき 

猫と遺言

偏屈な祖父が亡くなり、一度も祖父に会ったことがない孫三人のうちの一人がその財産を相続するという物語です。
早くに妻に死なれ、子どもたちにも出て行かれた孤独な老人が残した遺言は、彼が愛した飼い猫6匹の中から「シュレディンガー」という名の猫を指摘すること。
その遺言を見届ける役を務めるのが、美貌の秘書雨宮と、老人の若い友人仁摩。
でもシュレディンガー探しは、この物語の中心ではなくて、時々出てくる…

4

Stepbrother 小説

榎田尤利  国枝彩香 

才色兼備だけど、ワガママな受けがツボでした

「Stepbrother」というタイトルから
親同士が再婚して義兄弟になったのが
初っ端から登場する
美人だけど冷酷な上司と、営業成績トップの部下なんだろうな~
と、ここまでは想像通りだったんですが。。。

なんと、二人は同い年で
しかも、上司の方が数ヶ月の差で年下=弟ってのは想定外でしたね~。
上司なのに年下で弟。
家出の私生活はワガママ放題でまるでコドモ。
でも、仕事ではか…

0

交渉人は振り返る 小説

榎田尤利  奈良千春 

芽吹の内面の弱さが垣間見れた今作。

頭の回転が良く優男で愛される正義の味方
芽吹は、人情味あふれるネゴシエーター(交渉人)ですが
けっして完璧な人間じゃない。
そんな部分が垣間見れる今作だったように思いました。

検事や弁護士を経て交渉人になった芽吹
芽吹の“正義”とは何なのか・・・けっこう重いテーマだったと思います。
人を信じることは、自分を信じること。
常に暗示をかけ続ける芽吹の人間味がすごくよかった。

器…

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