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榎田尤利 奈良千春
碧雲
ネタバレ
このままドラマか、芝居に使えそうな構成で、終わり方も耽美風。 昔、芽吹が弁護人として関わった青年、朝比奈と再会する、 というより、尾行されていた。 六本木のキャバレーに連れ込まれて、忠告を受ける。 朝比奈は、恋人を階段から転落死させてしまった件で、 無罪となったけれど、勝手解釈をした世間から暴力を受ける。 社会の制裁を受けて、父も母も姉も不幸になる。 行き場を失った果て・・朝…
榎田尤利 丹地陽子
fandesu
作者のファンなので(っていうか、このジャンルに引き戻され、浴びる様に読む癖がついちゃったきっかけは榎田さんだと思う)大洋図書版は既読です。当時読んだ時も面白いと思ったのですけれど、今回再読して吃驚したのはお話としての手際の良さなんです。 清巳の変さっていうのは当時読んだ時と変わらないイメージでしたが、倖夫の背景についての描写が目が覚めるくらい鮮やかなんですよね。 どんなタイプのロクデナシな…
momo5
大好きな作品。 誰よりも深い愛を持っている。でもそれは凶器にもなり得る。だから誰も愛さない。 誰にも愛された事がない。愛を知らない、幸せを知らない。だから誰も愛せない。 そんな轡田と倖生が見せる愛は、一見いびつなんだけど、痛いほど真っ直ぐで、何度でも私の胸を打つ。 たまに読み返すので加筆修正には必ず気付く、なんて思っていたのに、全然気付かないし、 たぶんここの文章違うわなんて1人…
1740
以前、単行本を読んでいましたが、文庫本が発売されて改稿されているということを知って、また読み返したいと思いました。 本筋はもちろん変わっていませんが、より深く理解できました。そして、やっぱり号泣必須です。 とくに加筆されたお話がとてもよかったです。 単行本が発売されてから20年。同じ年月が経って、高校生だった満たちは37歳になっています。 大人になって就職・結婚などを経て、コロナ禍で成…
コタカ
既刊作品の文庫版です。 書き下ろし、あとがき、イラストなし。 加筆修正あり。 表現やセリフ、モノローグが所々かわっています。 文章の流れがより自然なものになっているので、旧版より読みやすい。 文章だけでいえば文庫版の方が断然いいです。 ただ、志水ゆき さんの素敵なイラストが見られないのは残念…。 すでに既読の方におかれましては、買い直す価値があるかどうかは微妙です。
全然古さを感じない。面白かった。 表紙の青年は、主人公の三浦倖生。ロシア系混血の美青年。 美しい外観だけが取り柄で、人の気持ちを汲み取れない会話下手。 何をやっても長続きしない。 愛された経験がないから、愛し方も知らない。 表紙の手は、人間ペットをレンタルした客、轡田清巳。 轡田は、倖生を「ユキ」という名の「ボルゾイ」に見立てて愛玩する。 条件は、コマンドの絶対服従。喋らない。…
中身はコメディに近い。テンポ良い展開で、読みやすい。 ・・なのに読み進まず、二年かけてやっと読了。 一冊をすぐ完読しきれなかったのは、何故だったんだろう?? 有名すぎて、粗筋ネタバレも知っているし・・で、途中で積読にしたまま 中々読む気になれなかった。 ・・深く考えてみたら、舞台がよく知る場所の両国 緑町だからだと思う。 あそこには東大進学率高の有名な進学校があるし、 **組の…
榎田尤利 茶屋町勝呂
aaaiiiai
序盤でストップしてしまって半年以上放置してしまい、やっぱり読もうと再開してまた止まり。。。2回ほどストップしてしまいました。 止まってしまった箇所は、チャプター1[夏の塩]魚住が飼ってたペットの死体を放置して久留米の家に転がり込んでた事が発覚して処置しに向かったところと、チャプター2[この豊かな日本で]の始まり部分、朝の身支度しながらの魚住と久留米の会話。 なんのお話読んでんだろ?って…
榎田尤利 高階佑
ふばば
榎田尤利先生の初期作品の新装版。 表題作「Blue Rose」、その後をえがく「Sleeping Rose」、そして新装版に追加された完結編的な「Weeds」の3作品収録。 表題作「Blue Rose」は構成がいい。 まず、疲れ荒みきった高瀬という男の描写から始まる。 そこに「贈り物」として高瀬の前に現れるのが美しい最上級の男娼・青だ… このまま高瀬と青の話が続いてもBL的に普通だけ…
H3PO4
皆さんのレビューを見て読んだせいもあるんですが、ファンタジーすぎて入り込めず。泣けるか?というと全く…旧作を読んでみようかな。 毛色の違う作品なので、初心者や軽めのが良い方は合うかもしれません。最後に浩一と結ばれるシーンがありますが、必要だったかなぁ。でもアレがないとBLじゃなくなるか。 本筋よりも、途中に出てくる先生同士の痴情の縺れ(から発展して自殺まで事がおよんでしまった)が気になってしま…