英田サキさんのレビュー一覧

ひと目会ったら恋に花 小説

英田サキ  笹生コーイチ 

下宿屋舞台のわいわい物語

英田さんだと思わなければ、割と典型的な下宿屋を舞台としたラブストーリーでした。

ラーメンやの一成と、セクハラされたのにとばされてしまったリーマンの幸村。昔ながらのまかないつき、風呂・談話室共同な下宿屋で出会います。
住人たちはイケメンの変人ばかりで、この辺が面白いですね。優しいけど厳しい大家さん(ママ的存在)、おサレ変人助教授、元気印の鳶職人、エロ漫画家といい感じのバラエティですが、全員が…

1

恋ひめやも 小説

英田サキ  小山田あみ 

うーむ、いまひとつ

ちょっと厳しめの中立。
これはなんというか、ある意味英田さんということで買ってしまったようなものですが、習作かな?と思うほどの作品でした。

あとがきで書いておられますが、サスペンスもファンタジーでもない市井の物語。
その設定は全くもってよいのです。同窓会で再会した冴えない先生と、立派に成長したいい男との恋。

しかしこの先生が、めんどくさすぎる。というか、地文がめんどくさすぎる。

6

愛してると言う気はない 小説

英田サキ  北畠あけ乃 

重い、切ない、でも名作。

重い、重すぎる、、、
キャストから気になり前作から読みましたが、前作でも軽い作品では無かったけれど、父親を殺めた罪を背負いながら、すれ違い、結ばれる、切ないながらもハッピーエンドだったと思います。
ですが今作は続編ですが甘い要素はほぼないと個人的には思いました。
母に捨てられた天海に対して、陣内と弟が綺麗事で向き合わせ、天海の心が固まっていくシーンから切なかったですが、そこからの母親のシーン…

2

PROMISING DEADLOCK season2 小説

英田サキ  高階佑 

出会いこそが人生の宝物

「DEADLOCK season2」で、ロブ&ヨシュアが主役の「PROMISING 」になります。ディックとユウト、ルイス達もちょっぴり出演です。

クライムサスペンス要素が強いシリーズですが、今回は至って平和(?)。
超甘々なバカップル・ロブとヨシュアの、一歩踏み込んだ関係が書かれています。
二人のすれ違いにジレジレさせられる部分はございますが、基本的にはほのぼの。と言うより、ロブ視点だ…

6

今宵、天使と杯を 小説

英田サキ  ヨネダコウ 

何度も読みたくなる 挿絵も最高です。

一気読みしました。

柚木と四方がすごく魅力的なんですよね。
登場人物が皆それぞれ人間味あふれてて魅力的。

読後感がスッキリ 幸せな気持ちになりました。

互いを本当に大切に思う。って時間じゃないんですよね。
たった二週間が濃いんですよ。
柚木が四方を愛する気持ちも 四方が柚木を愛する気持ちも
ものすごく伝わってきて 幸せな気持ちになれました。

途中クスっと笑わせてもら…

2

すべてはこの夜に 小説

英田サキ  笠井あゆみ 

非情と情、愛と憎しみ、愛と怖れ、そして哀しみ

すごく良かったです!
こういう連作短編集のような体裁はとても読みやすい上に、一つの見方だけでない重層的な物語の構成になるので、1冊として深みが出る。
もっとこういう構成の小説が増えてほしいですね。

「すべてはこの夜に」
メインCPの、メインの物語。
英田サキ先生お得意のヤクザ関係。
ヤクザと堅気さん、という英田先生の作品によく出てくる関係性がすでに顕著だと思いました。
愛だけがあ…

3

欺かれた男 小説

英田サキ  乃一ミクロ 

年上硬派受け

英田サキ先生お得意の警察もの。
2007年発表の表題作と書き下ろし作品1編の収録です。

「欺かれた男」
舞台は郊外の一所轄署。大きな事件は起きません。
ただ、署内の総務主任が1ヶ月前に突然自殺して、刑事の沢渡は遺族の迷惑を承知で何度も自宅を訪れていた…
…という冒頭。
沢渡は異動してきて1年。前の所属で検挙率はトップだったのにキャリアを殴って左遷され、口下手でぶっきらぼうで協調性も…

2

素直じゃねぇな 小説

英田サキ  桜城やや 

刑事物はやっぱり英田さん!v

10年以上前の作品とは思えない感じで、新鮮に読破。
やはりこういう事件ものというか、刑事物というかは、英田さんいいなと。

チラチラとサスペンスを挟みつつ、しっかりBL!
というか、もちろんBLの方が主体なんですが、
うまい具合にサブキャラが散りばめられていて、
誰が犯人⁈と、最後まで皆怪しい!(笑)

久門の相棒の相羽さんも気になる存在!

欲を言うなら、真路がもう少し男の子…

5

メメント・モリ 小説

英田サキ  yoco 

最初から最後まで男くささムンムン

電子書籍で読了。なんと表紙絵も含めてイラストは一切なし(悲しい)。あとがきもなし。

男!
男がムンムン!
なんであたし、もっと早くこのお話を読まなかったんだろーっ?
『男の話』を書かせたら、英田さんはやっぱり超一級ですね。

殺される前に自分の名を呼んだミシェル……米国人のエディはある目的を果たすために軍を退役してメキシコにやってきました。麻薬カルテルの抗争によって殺戮と腐敗がはび…

5

バカな犬ほど可愛くて 小説

英田サキ  麻生海 

出来た先輩のようでいて、嫉妬深くちょっと意地悪な成瀬さん。

ここのレビューを読んでみると、意外に攻の苅谷がダメという方が多くて、
なるほど世間の傾向はそうなのか!と。

文体が成瀬の一人称なので、私はすっかり成瀬目線で可愛く読んでしまいました。
おかげで途中の切ないこと切ないこと……

脇のチョイ悪オヤジも、天使の衣装を着た小悪魔ちゃんも
憎みきれずに、可愛い奴らめ!とほだされてしまいました。
大人のようでいて、
恋愛に溺れると嫉妬深かっ…

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