英田サキさんのレビュー一覧

DEADLOCK 3 DEADSHOT 小説

英田サキ  高階佑 

バランス

英田サキ先生の作品は初めて読んだのですが、
凄く魅了されたし内容の濃さはまさに脱帽です。
何よりもそのクオリティーの高さは圧巻でした。

この作品の魅力はたくさんありますが、まず惹かれたのはアクションと
そのリアリティーな迫力が凄いと思いました。
ラブな面よりハードな事件とアクションの割合が多かったのですが、
何故か物足りなさは感じさせない。凄いと思いました。

二つ目はセックス…

8

花片雪 小説

英田サキ  山田ユギ 

もうひとつの柊也の運命

『愛想尽かし』のその後のお話を柊視点で展開されるお話。
いや~、やっぱり椹木兄ぃが魅力的すぎて、彼の語る言葉の一つ一つ、そして彼のとる態度、惚れないわけがない!っていうくらい見事に慈愛にみちていました。
そして、柊也の3歩下がって2歩戻る~じゃないですが、椹木を想って取る態度が、過去の荒んで諦めていた時代の柊也でない考え方によって起きる態度がかわいらしくて、椹木の子供みたいw
互いに抱く些細…

6

ダブル・バインド(2) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

「俺はホモじゃねぇ」は逆の呪文

餓死でしかもイチモツを切り取られ口に突っ込まれた死体が発見されるという殺人事件が連続殺人になり、という実に猟奇的犯行の謎解きの行方が、個性的キャラで展開されていくと、期待させた1巻の続きです。
今回、主役カプの刑事・上條と心理士・瀬名に進展がv
組の構成員が殺されたことで、独自に動き始めた進藤とその愛人・忍と、刑事である上條も同じ線を導き出し、
また、祥の別人格であるカイの不穏な動き。
ま…

2

愛想尽かし コミック

英田サキ  山田ユギ 

やっぱり、椹木兄ぃに惚れる

『たかが恋だろ』の泉巳の兄・椹木と、服役中の刑務所で同じ部屋だった柊也のお話。
前作ですっかり兄の虜になったワタクシ。
今回、この兄に改めて惚れましたv
なんて渋くて、男で、優しくて、包み込む大きな愛を持った人だろう!
それをひけらかさずに、見守る姿は前編含めを通して変わらない。
そう思うと、英田サキさんの原作とはいえ、ユギ氏との見事なコラボとしかいいようがないですね。
もう、この作品…

4

愛想尽かし コミック

英田サキ  山田ユギ 

読みやすい!安定感。

『たかが恋だろ』のスピンオフ作品。
英田先生のしっかりしたプロットに、ユギ先生のぬくもりたっぷりの絵がとてもマッチしてたと思います。ヤクザモノですが、ユギ先生の絵柄のせいかあまり重いタッチではなく読みやすかったです!

お話は、刑務所で同じ舎房だった、ヤクザの椹木と、売りをやっていた柊也が、刑期を終えて一年後に偶然再会して惹かれあっていく物語。

刑期を終えたあと、柊也はホストで生計をた…

1

ライク・ファーザー・ライク・サン 小説

英田サキ  ヤマダサクラコ 

駄目親子の駄目さ具合が微笑ましい

なんだこの駄目親子!可愛いじゃないかっ!
受けがとにかく健気で一生懸命なんですが、それにちゃっかり乗っかって癒されて家事までさせて、ゴーイングマイウェイな駄目親子。
親子の共通点は受けのことが好きすぎる点。
可愛くて大事で仕方ないんですよね~。

受けは…なぜそこで親に!?
20歳の歳の差は、私的には萌え許容範囲だし親友の父親に惚れるってのもアリなんだけど、息子同然に思っていた息子の親…

3

さくら グッズ

緊迫した作品だからこそ楽しめるささやかな日常風景

交渉人シリーズ、デコイのファンなら読んで損はありません。
そして奈良さんの漫画が2ページずつあるしで、すごく幸せになれます。
漫画には兵頭×芽吹とキヨ×智紀、加賀谷×那岐と火野×安見が登場します。
漫画も小説も、本編ではあまりないほのぼのした日常のとある風景を覗いているような内容です。
個人的にはキヨ×智紀のめちゃくちゃ可愛いやり取りと火野の本編ではありえないような一面に、買って良かったあ…

1

恋ひめやも 小説

英田サキ  小山田あみ 

恋すればだれもみな…

読み返しました。レビューの皆さまも英田先生ご自身も、地味と言われることの多い作品ですが、恋する心情をメインと考えると、とてもドラマティックに感じました。
恋の病は心の内に内に入っていくものだと思うので。
ある意味外の世界を遮断する?
乗っ取られる感覚とでも言いましょうかw

この作品はBLなんですが、BLの域を超えたお話でもあると思います。
恋だと自覚するまで、棚橋が長く葛藤する。

15

すべてはこの夜に 小説

英田サキ  海老原由里 

好きなお話…というより、本の作りにやられた!

表題作は再会もの。
もう、攻めのヤクザがとんでもなく不器用で、読んでいてもどかしかったです。
口では酷いことばっかり言っても、行動はすべて受けを守るためなんですよね。
受けが攻めのことを許せないと憎み続けてきた過去の出来事だって、実は攻めが受けの心と思い出を守るために長い間抱え続けてきた秘密がありました。
ほんと、どこまでも不器用!

ただ、終盤の攻めの壊れ方は、私にはすごく違和感があ…

1

心乱される 小説

英田サキ  高橋悠 

盛りだくさん

基本的には、年の差近親ラブというか、血の繋がらない親子の家庭内恋愛物。
好きだった男の忘れ形見を育てているうちに…って、BLとしては非常にオーソドックスな、王道のネタなんですが、、、
展開としても、主人公は、あくまでも「息子」として愛情を注いでいたはずの子どもが、男と付き合っているのに動揺して、それでも自分の気持ちをちゃんと見つめられなくって…って、基本的には王道な展開なんですが、、、
お話…

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