執着攻めばかり読む崎
上下巻を読んで率直な感想は「天才な攻めの取り合い」でした。
視点が色々変わるのですが、私は攻めのまーくんを中心にした物語だなぁという印象を受けました。
というのも、このお話は二巻通して受けが二人。
信じられないくらい平和な受けの新井仁と、麻薬のような受けのナカモトサトシ。
平和だけどスリルがない、スリルはあるけど虚無感と疲労がある。
二つの道で、一体まーくんはどちらに進むのか…
朝田先生らしい、展開はシリアスなのに低温で飄々としたキャラクターが面白いですね。何の非もないのに序盤で突然殺されてしまう教師・佐田。彼があまりにも普通の性格の人間なので、余計に間宮にゾンビにされてしまった理不尽さが際立ちます。正直、間宮の言動は不快な部分が多い。デス◯ートのように犯罪者なら食肉用に殺してもいいだろ、という考え方にはまだ理解の余地は多少あります。でも、そもそも本人の意思を顧みずゾン…