日塔ていさんのレビュー一覧

倦怠期は犬も食わない 小説

夕映月子  日塔てい 

倦怠期BL

 倦怠期がテーマの話。
 少し物足りなかったな、という感想。
 もう少し気持ちを振り回してやって、攻めが焦るところが見たかった。
 距離を置きたいから荷物まとめて家を出ていけって受けに言われてから、セックスやら料理やらで機嫌を取ろうとする、とあるけど、そこまでご機嫌取りしてないな〜って印象。
 受けの元教え子・現教育実習生の男が、いい感じに二人の関係を掻き回してくれたのがいい味出してた。

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倦怠期は犬も食わない 小説

夕映月子  日塔てい 

ハッピーエンド後の

ご逝去の報に触れて読み始めました。大変残念です。

メインどころは倦怠期の話なのでそこではないけれど、一心中学生時代の恋の始まりから18歳の誕生日もかなり好きな展開。甘い!サクサク進んでいってしまう勿体無さと、だからこその楽しさ。

藤島はもっと真剣に怒ってるのかと思ってましたがタイトル通り、元から「犬も食わない」痴話喧嘩でしたね。

あとがきに「とても新鮮で楽しい執筆でしたので、また…

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倦怠期は犬も食わない 小説

夕映月子  日塔てい 

こういう円熟系BLを待ってました

「BLは付き合うまでの盛り上がりが醍醐味、アフターストーリはオマケでしょ」という常識に縛られていた全員にお届けしたい夕映月子先生渾身の一冊。

真面目系アラフォー教師の藤島は6歳年下の恋人、一心と付き合って15年。
一緒に住んでいるはずなのに、家を空け自由きままに世界を飛び回る一心に振り回され、気づけば二人で過ごす時間はどんどん少なくなっている。
これって一緒にいる意味あるのかな?
勇気…

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お前がバカを言いだす日には コミック

日塔てい 

キャラクターを生み出す天才

絵的に迷いましたが(失礼)、予想外にすっごく面白かったです。キャラ造形がすごく上手い‥一人一人が生きてて、立ってる。生き生きした人物像に惹き込まれました。会話も良くて、キャラが生きてるからこそなんだなと思いました。作家の思惑で動かされてる感がなくて、こういう背景だからここで叫んどけ、みたいなムリクリ感とかチグハグ感がないんですよ。でロマンチックだし、萌もふんだん。解りやすい綺麗な受けじゃないのに、…

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愛に血迷え! コミック

日塔てい 

表題作がたいへんいい。DK童貞×親の親友のおじさん

3つのCPが読めます。
うち、ふたつ千之助×敏孝、ロレンツォ×西川は同じ世界線の話。
むしろ、西川×敏孝はセフレだったが、千之助と結ばれたため、余った西川がイタリア人とどうにかなった。

どの攻も非常に色気があります。
千之助くんは、世話焼き高校生。そして、敏孝さんはダメなおじさん。生活能力皆無。
だいぶ昔に「きみがいなけりゃ息もできない」っていう本が出てまして、当時スパダリなんて言葉…

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本日中にお召し上がりください コミック

日塔てい 

仮面笑顔とビクビク

実家のお惣菜屋を継ぐために地元に戻ってきた太陽とそのお店によく顔を出す樹のお話。
女ばかりの家庭で育った、とか
昔から先輩たちにイジメにも似たイジりをされてきた、とか。そういう過去があったにしても、ビクビクしすぎなんじゃ?と。
ある程度の年齢になったらその辺割り切らないと生きづらいだろうに…
なんて、全然関係ないところで心配になってしまったのでした。
樹と太陽カップルはなんだかんだ力関係…

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本日中にお召し上がりください コミック

日塔てい 

代表作をもっともっと読みたかった…!!


同著者の作品三作を買っているので、もはや作家買いです。

代表作の「本日中にお召し上がりください」と、そのスピンオフ「酒は飲むべし 飲まるるべし!」の二作が収録されています。
割合はどちらも半分ずつでした。

【本日中にお召し上がりください】
このお話、とにかく受けが可愛い!
いわゆる小動物のような容姿での可愛らしさとは違うのですが、表情だったり行動だったり攻めからの愛され方が可…

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倦怠期は犬も食わない 小説

夕映月子  日塔てい 

BLなのか?

上級者むけ?
ふたりが夫婦のようになって、お互いのことばかり考えている時期を過ぎて、そこからどうなるのか?相手の気持ちがわからなくなってる受けの気持ちがすごく伝わってきて、せつない。自分は離れたいわけじゃないけど、今のままじゃ辛い。読み手としては、足掻く姿がかわいい。
きれいな気持ちばかりじゃなくて、ダメなところとかも描かれていて、丁寧に読まないといけないので、読むのに思ったより時間がかかった…

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倦怠期は犬も食わない 小説

夕映月子  日塔てい 

これがリアルということなの

 他の方も書いてたかもだけど、どっちも好きになれなかったな。
 でも読ませちゃうのは、ある意味作家様の力量。
 まず亮はアラフォー乙女だし、一心は自由人とあるけど、
発達障害では、と思いつつ読む。その方が人物像として理解しやすい。
 33にもなって、大好きな恋人に心配掛けっぱなしで、
心配の言葉も小言扱い。ほんとに好きなのかなあ〜亮のこと。
 初めての理解者に対する絶対的信頼はわかるけ…

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倦怠期は犬も食わない 小説

夕映月子  日塔てい 

愛を浴びていたい…藤島亮という男

タイトルが絶妙ですよね。
慣用句として、犬も食わないのは「夫婦喧嘩」。
だからこのストーリーも厳密には「倦怠期」を語る物語じゃないのです。

「倦怠期」って、自分が相手に飽きて、多分相手も自分に飽きていて、2人の間に薄ら寒い風が吹いている…2人とも背を向けてるようなね。
だけど、本作はそうじゃないんですよね。

確かに、付き合いももう15年。自分はもう40才。
相手は6才年下。教師…

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