尾上セイラさんのレビュー一覧

千の夜とジンの鍵 小説

尾上セイラ  小椋ムク 

ロマンティックな異国情緒が楽しめた

失明の恐れがある受けが、叔母の形見である鍵を消息不明の従兄に渡すため、北アフリカの小国へ渡ってそこで攻めと出会う……

舞台は、作家さん曰くトルコとモロッコを混ぜたような雰囲気をイメージして描かれた架空の国とのことで、アラビアンな世界観が素敵で楽しめました。
アラビアンといってもオイルマネーで潤ってる俺様アラブ攻めが登場する世界ではなく、ペルシアとかそっちのロマンティックな感じ。

ユク…

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海辺のライムソーダ 小説

尾上セイラ  みずかねりょう 

ケンの特別なライムソーダ

2011年 第2回小説ショコラ新人賞 期待賞受賞作
みずかね先生の絵に惹かれて選択。

開放的で明るいタイのリゾート、ホアヒンは、宏樹の提案で来たリゾート。
でも、すぐに恋人は宏樹と寄りを戻して、日本へ帰国 島田にも殴られる照彰
置き去りにされても、恋人を待ち続ける照彰・・バカじゃないの?
自信が無くて、ケンからも逃げ出す。
宏樹の我儘に振り回される照彰は、自虐思考のM気質?
気分…

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花は運命に狂い哭く―転性オメガバース― 小説

尾上セイラ  ひゅら 

2人の想いは通い合うのか最後までハラハラする

攻→→→→→→→→→→受
具合が激しい本でした。でも、最後の方は受からの矢印もいっぱい攻へ伸びていきます!
最初は唯一無二の大親友的な立ち位置から、受・ユアンがオメガになったことでその関係がまる崩れ。
発情期のたびに、また逢瀬を重ねる毎に攻・ルキアスへの対するユアンの好感度はマイナスになる一方。
なぜかというと、ユアンはダルレ国の第二王子で元々アルファ。だから、文武両道で、学友のルキアスと…

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酒は愚を釣る色を釣る 小説

尾上セイラ  まりぱか 

タイトルが良い

食品卸商社の人気者な後輩×仕事は辛辣、夜はビッチな先輩。
酔ってトラブり避けてる後輩にゲイばれ、悪戯で誘ったら益々なつかれ、泥酔してやらかしたり、甘えたになったり、タイトルが秀脱!
手酷い失恋で後ろ向きだった先輩が変わってく過程が切なくて楽しくて可愛かった。
仕事もお酒と料理にまつわる話、ワンコな後輩が攻めるときに天然Sを発揮するのも好き!
「さんざん恥ずかしい言葉を言わされ、泣かされる羽…

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酒は愚を釣る色を釣る 小説

尾上セイラ  まりぱか 

モヤモヤが晴れなかった

タイトルに惹かれて購入してみたはいいものの、どうにも好きになれない話でした。

過去の恋愛で負った痛手から本気の恋はしないと決めている堅いタイプの受けが、ちょっとしたきっかけからワンコな年下攻めと寝てしまうというのがおおまかなあらすじです。ツンツンしたタイプとワンコの組み合わせって好きなのですが、全体的に「まぁこのタイプの受けと攻めならこうなるよなぁ…」という展開が続きました。

また、会…

2

酒は愚を釣る色を釣る 小説

尾上セイラ  まりぱか 

豹変してエロエロ

以前の恋人にひどい別れをされ、恋人は作らず一夜限りの出会いで満たしていた千秋。なぜか以前の恋人に似ているノンケの後輩尚吾に懐かれていたが、ある日酔った勢いで寝てしまう。
そんな時に尚吾の部署に移動。。。

尚吾に対しても、他の人に対してもツンケンした態度で、本当に可愛くないのに、いたしている時は別人!可愛くてエロい!
つい先日まで女性と付き合っていたノンケの尚吾が骨抜きですよ。
以前の失…

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千の夜とジンの鍵 番外編ペーパー「幸せな朝」 グッズ

王子様の幸せな朝

本編終了後の翌日の2人の様子がユクセル視点で描かれています。
3年間待ち焦がれた恋人との再会後、幸せに満ちた朝についてのお話。

再開し抱き合った翌日、寝ぼけ眼で隣で眠っているはずの仁を抱き寄せようとするものの、既に仁の姿は無い。
再開すらも夢だったのでは無いかと一抹の不安を覚えながら起き上がると、キッチンから派手な音と共に焦げた香りと床にこぼしたミルクが広がる。
ユクセルのために美味し…

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千の夜とジンの鍵 小説

尾上セイラ  小椋ムク 

ときめきの宝石箱

きらきらとした宝石箱のような素敵な物語。
ファンタジーではなく現代ものです。
アラビアンな雰囲気は感じられますが、いわゆるアラブものではありません。
アラブものが苦手という方にも、好きだという方にもぜひ読んでいただきたい、可愛らしくて優しい癒されるお話でした。
タイトルが本当に秀逸。センスが素敵。

舞台はシャムスジャミールという、公用語がフランス語の架空の国。
迷路のような白壁の路…

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酒は愚を釣る色を釣る 小説

尾上セイラ  まりぱか 

「BL読んだなぁ」という充実感

この本、何とはなしに気になっていたのですが、購入を迷っている間に時が過ぎてしまっていて。今回、目にとまって良かったです。
篠田千秋くんが可愛いの何のって!

一般的な可愛らしさではないのですよ。
実際、篠田は随分捻くれています。
自分に懐いているノンケの後輩、吉川と初めていたしちゃったのも、やつあたりに近い『からかい』のため。
それも、吉川が過去に因縁のあった男に似ているのから意識的に…

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酒は愚を釣る色を釣る 小説

尾上セイラ  まりぱか 

掘り出し物でした

本屋さんでふと手に取って何となく買ったのですが、面白かった!
掘り出し物でした〜!

過去の恋がトラウマになってしまって、前に踏み出せない受け様の心情が切なくて、胸がぎゅーっとなりました。
融通がきかなくて、会社では周りから疎まれちゃうようなカタブツの受け様が、酔うと可愛くなっちゃうのがたまらなかったです。
それも、ぶりぶりな可愛さじゃなくて、弱さや傷ついてることが垣間見えちゃう可愛さな…

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