綾ちはるさんのレビュー一覧

彼の愛した翠色 小説

綾ちはる  松岡なお 

久々にボロボロ泣かせで頂きました

綾さんの『イエスタデイ〜』は切なくてそれでも最後はホッとさせてくださる作品でしたが、あらすじのせつなさで読み出すのに時間がかかっていました。
今作もまさにそんな感じで。
答姐で随分前にお勧め頂いてすぐに購入したわりに、ズルズルと(苦笑
はー、でも久々に泣きましたし、大切なものを頂けた作品でした。

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受けの翠(スイ)は18歳の大学生。
幼少…

5

「イエスタデイをかぞえて」店舗共通特典 書き下ろしショートストーリー グッズ

死神視点の

対象書店さまで配布されていた特典ペーパーです。

冬至が死んで、彼の願いどおりにもう一度1年前からやり直すために戻ってすぐの時を、死神視点で書かれています。

恋人にならないためにわざと武彦に辛くあたる冬至と、邪険にあしらわれて悲しい思いをしている武彦。

そんな二人を心配そうに見守る「紳士的な死神」と、冬至を気にかけてばかりの死神さんにやきもちを焼いてイライラする「ファンキーな死神」…

4

イエスタデイをかぞえて 小説

綾ちはる  黒沢要 

痛い話かと思いきや

BLアワード2014の小説部門にもランキングされていて気にはなっていたのですが、痛い話かなあと手に取ることはなかったのです。でもちるちるさんのBLニュースでCDになるとの記事を拝見。興味をそそられ読んでみました。

内容はすでに書いてくださっているので感想を。

初っ端から人の死という重い出だしで始まるので、最後まで読み切れるかと危惧したのですが、ストーリー展開が非常にお上手であっという間…

10

イエスタデイをかぞえて 小説

綾ちはる  黒沢要 

切ないに留まらず本当に良かった



淡々と落ち着いていて、
ずっと心の中に小雨が降っているような話でした。

非日常的、人が亡くなる話なのだから切なくないわけないと思う中でも、
メールの保護や
伝えていなかった、伝えたかった好きだの言葉には涙。
在り来たりといえば在り来たりだけれどこの選択をした冬至始めこれを書き続けた作者さんは凄いなぁと。

個人的には、武彦も冬至もモテる設定の無いごく普通の大学生であったら…

3

王子さまは子供部屋に眠る 小説

綾ちはる  御園えりい 

二人の王子

母親の死後、騙され一千万の借金を背負ってしまった夏生(受け)。
ある日、見知らぬ資産家に多額の報酬で御曹司・啓祐(攻め)の誘拐を依頼される。

誘拐といっても、指定されたマンションに啓祐を呼び出し、そこに監禁された啓祐を見張るだけの仕事。
啓祐は全く抵抗せず監禁に応じ、夏生と雑談を楽しむほどの落ち着きぶり。
明らかにおかしな誘拐事件の真相は…


受けの夏生は、すごい美形なのに中身…

5

イエスタデイをかぞえて 小説

綾ちはる  黒沢要 

嫌いって言われる度に、好きだと言われてる気がするんだ

内容はざっくり言ってしまうと、大学生の三島冬至がある日、不慮の事故で死んでしまう。
死後に死神から1つだけ願いを叶える(但し生き返ることは当然ダメ)と言われ、「それなら自分の恋人と恋仲にならないように、二人が出逢った1年前から人生をやり直したい」と願うことからストーリーは始まるが・・・、

冬至がせっかく1年前に戻り、恋人である椿を何とか遠ざけようとするのに、意に反して椿は冬至に「友達になっ…

8

彼の愛した翠色 番外編SSペーパー「彼らの愛した人」 グッズ

彼が託したもの

文庫封入、四つ折り7ページのペーパー。
本編前の話です。
ちなみに、コミコミ特典ペーパーは
本編後の話のようです(作家さんブログ情報)。


※ネタバレを含みます。
本編未読の方はご注意下さい。

―――――

中学二年生の夏。
スイは、高校生の真優と自宅の縁側でくつろいでいた。
翠に想いを寄せながらも告白しない真優に
翠をどれくらい好きか尋ねてみると…。


自…

4

彼の愛した翠色 小説

綾ちはる  松岡なお 

ネタバレ部分を一番叫びたいので、感想は難しい(汗)

初読みの作家さんで、あらすじを読んで購入しました。
多重人格の子と幼馴染みの話。
実の父親のDV被害にあって、別の人格「スイ」を作り出してしまった翠だったけれど、ある日スイを残して翠が消えてしまった。翠“が”好きな幼馴染みの真優は、翠が戻ってくるまで待つという。
スイはそれを聞いて「僕にすればいいのに」と云い続けていたけれど。

詳しい感想を書くと、ネタバレになるのでそこらへんはふれない…

8

彼の愛した翠色 小説

綾ちはる  松岡なお 

納得の一冊

今までの綾ちはる作品の中で一番好きです。
最後まで読んで「なるほど」と思わせる納得の一冊でした。

翠(みどり)は幼い頃DVを受け、それがきっかけでもう一人の人格(スイ)が生まれます。
スイは翠を守るために生まれたので、スイは翠の時を含めた全ての出来事を記憶しているけれど、翠はスイであった時の行動を知りません。その為、スイは翠に驚かせないために手紙風の日記を幼い頃から書いています。
ひと…

4

彼の愛した翠色 小説

綾ちはる  松岡なお 

究極の片想い

幼少期に虐待されていた翠が
自分の心を守るため生み出した別人格「スイ」。
内気で臆病な翠を、明るく優しいスイが励まし守るという関係は、一年前に翠の人格が消えてしまったことで終わりを告げる。
スイは、翠を待ち続ける幼馴染の真優に、何とか翠のことを諦めさせようとするが…。


同じ身体なのに、そこにいるのは全くの別人。
そんな相手に恋することは、いつか人格が甦るかもしれないと希望を捨てら…

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