伊勢原ささらさんのレビュー一覧

真白に綴る愛しさは 小説

伊勢原ささら  六芦かえで 

雪の中の温かさ

エリートサラリーマンだった士郎は、仕事を辞め離婚をして山奥の工房で働いていた。1人でいるのにも慣れており、このまま静かに暮らすはずだったのに、元嫁から弟を預かって欲しいと言われ半年預かることに。
現れた凛は、過去のトラウマで声を出せなくなっており、ホワイトボードでの会話。
何をするにもビクビクして、人形のように表情もない。
そんな凛の心を溶かしたのは、士郎だった。

 後半士郎が凛を手放…

4

嫌われ魔物の大好きなひと 小説

伊勢原ささら  テクノサマタ 

子供部分も大人部分も号泣です。

泣けて泣けて鼻水も止まらずタオルと箱テッシュを手元に置いて読みました。目が痛いです。

タイトルや表紙やあらすじからイメージしていたよりずっと超えた内容でした。

ひたすら青が…。種族の最後の一人ぼっちになって子供達とやきゅうをしたくて村の子供たちに見つかって、追いかけられ怪我をおったり。青の生物態はオオサンショウウオみたいな生き物で昔から魔物と呼ばれ殺されてしまいかねないのです。

0

貴公子司書の溺愛ライブラリー 小説

伊勢原ささら  カワイチハル 

貴公子に導かれる司書志望男子

主人公の成長と幸せに萌2で!

本が大好きで図書館に行くことだけが楽しみの主人公愁。司書になりたいのに求人がなく今は中華料理店の洗い場でフリーターしながら、区立図書館に通っていて。

母が再婚し新しい家庭に馴染めず実家を離れ家族とも疎遠で。友人もおらず懐も厳しくて。

そんな愁を見つけてくれたのは貴公子のような都築。
モデルさんのようなイケメンが優しく、君なら出来ると励まし自信を持た…

2

君の箱庭はふたりの楽園 小説

伊勢原ささら  いずみ椎乃 

箱庭で咲く花に通う蜜蜂みたいな関係かな

Amazonkindleで読了。
Amazonでも評価が高低割れてますけど、これ、BLファンタジーですから。

顔を見てはいけない上客は 超美人の引き籠り
書店員の反町顕人は、女性にもてるタイプだけど実はゲイ。
謎の得意客・佐倉こうの美しい顔をうっかり見て、一目惚れ。
こうと付き合いたい顕人は、待ち伏せして切っ掛けを作り、通い詰める。
最初は、店員と客。次第に私的な付き合いに、顕人は…

1

きみがくれたぬくもり 完全版 小説

伊勢原ささら  小椋ムク 

メイとくまの、健気な優しさと強さに心打たれました。

すごく心に残っている小説です。ぬいぐるみに愛着を持っている方なら、こちらのお話は少なからず心に刺さると思います。あらすじなど、ポッチ様が詳しく書いてくださっているので、私の方は長くなりますが感想のみを…。

まず、メイとくまの関係に心が揺さぶられました。幼少時に心を傷つけられ、喋ることができなくなったメイと、メイの代わりに言葉を発するくま。無表情で無口なメイに対し、くまは天真爛漫で賑やかで、メ…

3

嫌われ魔物の大好きなひと 小説

伊勢原ささら  テクノサマタ 

密かな祈りが報われる

今まで読んだBL小説では、不憫な子を裕福だったり強気な子が助けるというのが多かった気がします。こちらは心優しいけれど、姿を人から気味悪がられる青(アオ)と、捨て子でいじめられた男の子という、どちらも寂しい気持ちをもった二人が主人公。

姿を怖がらず、一緒に遊び笑顔を向ける正人に心を開く青。
少年時代の正人の話を一心に聞く青はまるで母のようでもあり。手を重ね、正人がかっこよくて優しくて一緒にい…

0

恋愛不安症の孤独~きみがくれたぬくもり 辰哉編~ 完全版 小説

伊勢原ささら  小椋ムク 

『きみがくれたぬくもり』のスピンオフ。

伊勢原さん作品の『きみがくれたぬくもり』のスピンオフ作品。
『きみが~』で受けのメイちゃんを苛め抜いた、従兄・辰哉のお話です。前作未読でも読めないことはない気がしますが、できれば前作を読まれてから今巻を読まれた方がより感情移入できる気がします。

ということでレビューを。






主人公は辰哉。
大手建設会社の左門寺建設社長の嫡男で、将来は左門寺建設を背負う人間として幼い…

1

きみがくれたぬくもり 完全版 小説

伊勢原ささら  小椋ムク 

初っ端から最後まで涙が止まらない

小椋さんの可愛い表紙に興味を引かれ、そしてあらすじを拝見して速攻で購入しました。

伊勢原さんというと薄幸・健気受けって定番な気がしますが、今作品はその中でも群を抜いての薄幸受けちゃん。序盤から最後まで泣けて泣けてティッシュが手放せませんでした。これから読まれる方は公共の場では読まない方が良いかも。もし読まれるならティッシュとハンカチは必須ですよ~。

ということでレビューを。ネタバレ含ん…

8

君はしあわせの黄色い花 小説

伊勢原ささら  サマミヤアカザ 

生まれ変わり

転生再生ものでした。
冒頭、延々と「たんぽぽの唯一の友人・ミツバチ」の会話なので、
間違って擬人化した童話作品を選んでしまったのかと思ってしまった。

この本の構成は、
 君はしあわせの黄色い花
 君は愛しい運命の人
 SSおまけ:君と幸せ色の海

孤独なタンポポに友達をスズメが連れてきてくれた。喜ぶタンポポ。
タンポポの友達になったミツバチは短命、
犬に生まれ変わっても、ま…

3

君の箱庭はふたりの楽園 小説

伊勢原ささら  いずみ椎乃 

下心込みの一方的な押しつけ

初読み作家さん。ヘンテコな設定のお話。大手チェーン店なのに、ど田舎の個人経営みたいなことをやっている。そんな仕事面は全スルーしても、BL面が激しく無理だった。

客への一目ぼれから、最寄りのコンビニで待ち伏せし、プチストーカーと化す攻めの顕人。受けのこうに偶然を装って近づいた後のやりとりはしつこく無神経。
その後も顕人の猛攻は続き、こうの閉じた心を強引に抉じ開けようとする。
「おとなしくて…

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