まぎぃ
このシリーズの完結を見届けられて、本当に嬉しいです。忘れられない作品となりました。最終巻だからといって3人のBL的な絡みが増えたりすることはなく、今まで同様大国を舞台にした静かな情報心理戦が繰り広げられます。普通なら萌えが足りん!と不満に思うところですが、このシリーズに限ってはそんな風に思えませんでした。なぜなら3人の目線、口元の綻び方、台詞の言い回しから想像できる声音から常に、他2人への愛、信…
3人がそれぞれ地道に築いてきた地位や人脈を用いて、時間をかけて同じ目的を達成しようとする執念に心を打たれます。正直、組織や企業、個人名の相関図、関係性の変化は相当込み入っており、すんなりと理解して読み進めるというわけにはいかず。その時々の大体の「どこが味方でどこが敵か」を頭に入れて、読みました。ここまで骨太なストーリーを描くには、かなりの知識があるか、勉強・取材をされたかだと思います。ZAKK先…
長年の離別を経て、ようやく再会できた3人。サムは頭脳を鍛え人脈を手にし、ハルは大事な人を守る武力と権力を手に入れた。2人がノブを見つけるために、また、孤児院の闇を暴くために、平和に生きる道を選ばず暗躍してきた覚悟に惚れ惚れしました。そんな2人もきっと、ノブまで同等の力を手に入れているとは思わなかったのではないでしょうか。ノブは幼い頃の控えめな性格のまま、悪環境で声も上げられず耐えているのではと想…
発売年に読んでいたのですが、なかなかレビューが書けずに7年も経ってしまいました。スピンオフ元に先んじて初めて読んだZAKK先生の作品であり、改めて読み直しても当時受けた衝撃が鮮やかに甦ってきます。主人公の1人である表紙の青年が倫理を大きく踏み外した世界を知る、それも、明るく温かな世界から堕ちるのではなく堕とされるという内容なので、一口に面白いと言ってしまうととても語弊があるのだけど、とにかくペー…