新井煮干し子さんのレビュー一覧

渾名をくれ コミック

新井煮干し子 

光と陰と

恐らくこの内容を帯で要約する事は不可能なんだろう、
と一読後長い溜息が出ました。
それこそこの物語にはゴールなんざ存在しないんでしょう。
ゴールらしき地点は置いてあるにしても、それは解釈次第で
一里塚にもなる代物で、そして解釈の為の理は一貫したもの
でもなければ整然ともしていない。
乱暴に突き放してしまえば、タイトルに対する疑念こそが
最大のネタバレではないかと評者は愚考するのですが…

1

化学部のメガネ コミック

新井煮干し子 

ダサシャレ

どんな風に始まっても終わり良ければ何となしにOKと
赦される作品と言うのが世の中には稀に存在します。
まさか自分がそう言うBLに出くわすなんて想像して
おりませんでしたが。

表紙の色遣いは評者にとってなんとも懐かしい感じの
ものです。1980年代の小洒落たイラストを連想して
しまう様な。
そう考えてみると本文から感じたこっ恥ずかしさの
正体が何となく見えてきた様な気がします。

3

化学部のメガネ コミック

新井煮干し子 

キスするたびに好きになる

大好き新井作品楽しみにしてました
メガネ×メガネっていうか、サブキャラもみなメガネというナイスな漫画ですw

ちょっとダサめで
化学部所属のDKって設定が活きてます!
何かにつけて理屈っぽいけど、初心な表情が可愛い二人で

佐古が持ちかけたお試し恋人に乗った時の鮎喰心情とか、先輩にカミングアウトされた時と鮎喰の動揺とか、この辺りの描き方がとても巧いです
めっちゃ共感でした

4

渾名をくれ コミック

新井煮干し子 

まるで文学作品

この作家さん本当に好きです!!なんといっても絵がとても綺麗です。アート作品のようで、あまりBLらしくない絵柄です。人物がとてもリアルに描かれています。BL漫画で人物の鼻をこんなにリアル寄りに描かれる方は珍しいのではないでしょうか。それがとても良いです。
この絵柄も相まって、本作の読後感は文学作品を読んだような感じでした。一言では言い表せないような、ふたりの関係は今後変わってもっと深いものになるの…

5

ふしぎなともだち コミック

新井煮干し子 

かげがえのない時間と季節

とある漫画喫茶で読んで、その後なにか使命感のようなものを感じて購入した一冊。
購入してしばらく経ちますが、何度も読み返しています。

常々、BLとは恋愛と括りきれない、二人だけの特別な関係だ。と思っています。
「ふしぎなともだち」にもキスをするシーンも、体を重ねるシーンもあるのですが、それらが特別なわけではなく、そこが見所という訳でもない。(心が動いた、という点では見所ですが)日常の一部で…

0

化学部のメガネ コミック

新井煮干し子 

あとからジワるエロさ。

センシャスでスタイリッシュなonBLUE作品とはうって変わり、安心と信頼の?EDGE COMIXから出た本作。タイトルといい、表紙といい、実に親しみやすい。『渾名をくれ』は雰囲気こそ好みだったが、わたしには内容が難解すぎた…。(レビューがへたくそでごめんなさい。)

物語の主軸は高校生の鮎喰(あくい)と佐古のラブ実験。自宅と学校と部活だけっていうすっごい狭い世界の中で、男子二人がイチャイチャし…

8

渾名をくれ コミック

新井煮干し子 

美しさが失われても、愛してくれますか。

ストーリーとしては実にシンプルなテーマを軸に描かれているのだと思います。「信仰」のお話を描きたいという作家さまの希望が叶って作り上げたお話だそうですが、とっても壮大なテーマですよね。ある意味究極の愛のカタチなので、BLでどのように表現されるのか非常に興味深いところです。

天羽(あもう)とジョゼは中学の同級生。天羽は私生活が謎のカリスマイラストレーターとして、ジョゼは人気モデルとして生計を立て…

8

因果の魚 コミック

新井煮干し子 

私には難解でした

評価は中立ですが嫌いよりは好きです。

混乱した部分があります。

二人で出張に行ってから過去回想シーンがあって、会社で逸成が土産にビール買ってきたと涼一に言っている。

一緒に行ったのではないのですか。
また別の出張ですか。
一週間出張に行っていた、だから別の出張か。

その後、二人はホテルいる。
過去回想シーンからずっと回想シーンだったのか。


現実と過去と夢か幻…

1

ふしぎなともだち コミック

新井煮干し子 

たった2人だけの物語

購入してから2年以上たった今でも未だに何度も読み返します。最も好きな漫画の内の1つです。
絵に関しては最早言うまでもないくらい上手で、デッサンがしっかりしているからこそ、がさがさとした線でもすっと情報が入ってきます。

とにかくキャラクターが非常に魅力的で、和は現実にはいそうでいない、とてもまっすぐでいい性格をしています。
対して由岐は、こちらが思わず共感してしまうような、1つに夢中になっ…

4

因果の魚 コミック

新井煮干し子 

“運命”というのはそもそもこういうことなんだろうな。

表現豊かで難解な言い回しの多い日本語は、あえて平易な英語に言い換えることで解り易くなることも多々あって、こちらのタイトルなんてまさにそんな感じ。
「因果の魚」と言われてもいまいちなんのこっちゃピンと来ないのだけど、その下に小さく書かれている“fish tied with fate”で、あぁ成る程これはそういうお話なのかと。

ポイントは“tied”ですね。
ぶっちゃけ、帯の「執着系ヤンデレ…

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