yocoさんのレビュー一覧

銀の鎮魂歌 小説

吉原理恵子  yoco 

不朽の名作中の名作

今まで刊行されたものは全部持ってるんですけど、yoko先生が好きなのでこちらも購入しました。

ままならないもの、どうしても壊すことができないもの、罪の定義の難しさ、そういうものを一切のごまかしがなくしっかりと描いています。
キラの魂の美しさがひたすらに眩しく、家臣と姫、そしてルシアンの愚かさは誰にも起こり得ることなのだと痛感させられて久しい年齢になりましたが、改めて読み返しても色あせること…

8

銀の鎮魂歌 小説

吉原理恵子  yoco 

忘れない1冊

吉原先生追っかけで購入。お話にめちゃシンクロして、絶対忘れなさそうと思ったので神にしました。幸せゲロ甘が正義と思っている方には難しいかもなお話です。笑う方ではなく、人を想う気持ちが、ふっきれています。

王城のある街に戻ってきたキラ。墓参りをすませ、懐かしい国で穏やかに過ごしたかったのですが、ルシアンに再び会ってしまい…と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
イリス(攻め妹)、マイラ(…

11

銀の鎮魂歌 小説

吉原理恵子  yoco 

まさにJUNE

JUNE世代の婆なので「ああこう言う雰囲気だった」と懐かしくなりながら、洗面所の鏡に映る自分の真っ赤な目を見て爆笑しました。

旧版のレビューを見て号泣したとあったので、覚悟はしていましたが中盤辺りから既に泣いて最後は嗚咽していました。

吉原先生もあとがきに書いていらっしゃいましたが、この作品を今の時代に出版するなんて出版社様はとても勇気があると思いました。

今のBL作品なら裏技を…

18

銀の鎮魂歌 小説

吉原理恵子  yoco 

残酷な生贄

同じお話で出版社を変えてもう3回目の出版ということでかなり名作なんだろうなと思い購入。架空のどこかの王国のお話なので古さを感じません。人気のyocoさんのイラストでスタイリッシュに新登場です。

壮大な叙事詩のような語りでBLというのを超えてすごいと思うし、小説としてのクオリティは高く余計な部分も足りない部分もなく完璧なので文句なしに神だと思いますが、可哀想すぎる内容が私の好みじゃないので一つ…

10

「錬金術師と不肖の弟子」電子限定SS「錬金術師と休日」 グッズ

2人のやり取りがとても良いです

本編その後の2人のお話です。

リクトのある疑問からアビーがリクトをとても気の毒に思うのですが、リクトの反応がやはりちょっと面白いです。

それは店の定休日からリクトの誕生日にまで話が広がるのですが、アダルバートの店は常に暇だしリクトは錬成術で作られているので誕生日も無いのです。

その事を帰宅後に話すのですが、改めて気が付いたアダルバートがリクトに対して申し訳なく思うんです。
そし…

1

錬金術師と不肖の弟子 小説

杉原理生  yoco 

再読です

キャラ文庫アンソロジーの翡翠を読むに辺り再読しました。

実は読んだ時も神評価にしていたのですが、レビューはしていませんでした。
でも素晴らしい事に再読してみても神評価作品でした。

2016年の発売当時に読んだきりでしたが、読むに従って段々と思い出したりこんな内容だったかと再確認して驚いたりして新鮮な気持ちになりました。

初めはリクトの世馴れない感じが微笑ましくて、錬金術師のアダ…

5

銀の鎮魂歌 小説

吉原理恵子  yoco 

名作は何年経っても名作だった。

2007年に刊行された『銀の鎮魂歌』を持っているので買おうかどうしようか悩んだのですが、yocoさんの挿絵に惹かれたのと、あらすじに書かれている、

>3度目の文庫化にして最終決定版、ついに登場!!

の文句に、もしかしたら書き下ろしがあるかも、という期待を込めて購入しました。

先に書いてしまいますが、今作品には書き下ろしはありません。もし書き下ろし目当てで購入を検討されていらっしゃ…

26

哀しくて、愛しい(表題作 声) 小説

愁堂れな  yoco 

突然の家族の死 遺された者の心情描写が秀逸

yoco さんが挿絵を担当した本を集めています。

タイトルは、故人をしのぶ哀悼の「哀しい」。
二つの死と葬式の場面が出てくる

一つ目の死は、冒頭の事故で妻子を失った主人公・池田和也。
勤務中に、妻子が車の事故に巻き込まれ焼死してしまう。
自我を喪失したまま終えた葬儀の後、事故現場が見える歩道橋の上で立ち尽くしていた和也に「飛び降りんなよ」「死ぬんじゃねーぞ」と声をかけてきたのが安…

2

雪降る王妃と春のめざめ 花降る王子の婚礼2 小説

尾上与一  yoco 

あぁぁ!好きだぁ!

リディルの健気さ、愛らしさ
グシオンの真摯な愛情ときゅんきゅん
させていただいた作品の続編!

あらすじで「記憶喪失モノ」とあり
若干苦手意識もあったけど
それを吹き飛ばす面白さでした

ファンタジー要素強めだけど
この二人にはとってもしっくりくるし
リディルのお花は作品にはもう
なくてはならない要素ですね

作中記憶がないなかでも
グシオンを思いお兄様(お姉様?)の

2

ロイヤル・フェイバリット 小説

ライラ・ペース  yoco 

「どのように生まれてきても」

序盤の摂政王子の民衆に向けた告白とその準備にはこちらまで心臓バクバクでした。

「私たちがどのように生まれてきたとしても、私たちはどこにいても名誉と尊敬に値する」

彼のためだけでなく、英国民だけでなく響く言葉に泣きました。
この作品が甘く描かれた訳では無くても、現実はもっと入り乱れ厳しいかもしれない。けれどももしこんな王子がいたら応援したいと思わずにいられません!
そして英国王室にと…

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